人材育成デジタルスキル標準「ビジネスアーキテクト」の人材育成

2023/06/22
デジタルスキル標準「ビジネスアーキテクト」の人材育成

デジタル技術の進化に伴い、ビジネスの現場ではデータの利活用、テクノロジー活用の重要性が日増しに高まっています。一方、日本のDXは、アメリカと比較するとDXへの取り組みや、成果などの面で後れを取っています。(DX白書2023より)

DX白書2023では、日本のDX人材不足についても言及されており、企業においてDX人材の育成は急務となっています。そこで、経済産業省・IPAがDX人材育成の指針となる「デジタルスキル標準」を策定しました。

「デジタルスキル標準」については、【DSS特集1】デジタルスキル標準(DSS)とはどのようなもの?の記事で紹介していますが、今回の記事では「デジタルスキル標準」で定義されている5つの人材類型のうち、「ビジネスアーキテクト」について触れていきます。

目次

人材類型「ビジネスアーキテクト」

ビジネスアーキテクトは、DX推進というプロジェクトの全体図を把握したうえで目標達成にむけた戦略・プロセスを設計する人材、と一言で表現することができます。

ビジネスアーキテクトには、デジタルを活用したビジネスを設計し実現に責任をもつこと、関係者をコーディネートし関係者同士の協働を構築・活性化すること、の2つの具体的なアクションが期待されます。

ビジネスアーキテクトのロールには、次の3つがあります。

新規事業開発

新しい事業や製品・サービス開発を行う目的の設定から実現方法の策定まで行います。具体的な業務としては以下のようなものが定義されています。

  • 社会的な環境や社内の状況、顧客のニーズ、テクノロジーなどを踏まえた新たな事業、製品・サービスの目的を定義し、そのためのビジネスモデルやビジネスプロセスを設計したり、導入する技術・ツールの選定を行う。
  • 新たな事業、製品・サービスをリリースするための事業計画の策定から、実現するための要件の詳細化を行う
  • KPIの設定やモニタリング、顧客からのフィードバックなど通じて、収益を向上させるための施策を行う
  • 一連のプロジェクトにおいて、必要なリソースの確保やチーム構築、タスクの割り振り、合意形成などのマネジメントを行う

このロールにおいては、戦略策定やプロジェクトマネジメント、リサーチやビジネスモデルの設計、顧客理解、データ利活用などのスキルにおいては高い水準が求められます。一方で、プログラミング言語など具体的なテクノロジーにおいては説明可能なレベルで理解していれば十分とされています。

このロールに効果的なカリキュラムの一部を紹介します。

  • DXビジネス戦略研修
    自社がDX推進をするための戦略立案にフォーカスしています。DXの基礎知識や成功事例を学ぶだけでなく、市場における自社の立ち位置を把握したうえでDX戦略を立案するための思考力を身につけることができます。
  • プロジェクトマネジメント応用研修
    要件定義や品質管理、スケジュールやリスクの管理など、プロジェクトマネジメントに欠かせない知識を学習します。また、AIシステム開発において押さえておくべき基本知識や、マネジメントでチェックをすべきポイントなども学習します。
  • データ分析基礎研修
    プログラミングで、社内外のcsvやエクセルデータを読み込ませて、加工、集計、グラフ化するシステムの構築方法と、分析方法について学習。取り込んだデータから仮説を立てて問題分析する演習も行います。
  • UX実践研修
    プロジェクトの上流工程で行うUXデザインのワークフローに沿って実践的なスキルを身につけます。UXの概念はもちろん、ユーザーのニーズ分析や、その結果をもとにした設計への落とし込みなど演習を通じて学習します。

既存事業の高度化

既存の事業、製品・サービスの目的を見直し、それを実現するためにプロジェクトを推進していきます。具体的な業務としては以下のようなものが定義されています。

  • 社会的な環境や社内の状況、顧客のニーズ、テクノロジーなどを踏まえて、既存の事業、製品・サービスの目的を再定義し、それを実現するためのビジネスプロセスの設計や、導入する技術・ツールの選定を行う。
  • 既存の製品・サービスの有効性を検証したうえで事業計画を見直し、それを実現するための要件の詳細化を行う
  • KPIの設定やモニタリング、顧客からのフィードバックなど通じて、収益を向上させるための施策を行う
  • 一連のプロジェクトにおいて、必要なリソースの確保やチーム構築、タスクの割り振り、合意形成などのマネジメントを行う

このロールにおいても、戦略策定やプロジェクトマネジメント、リサーチやビジネスモデルの設計、顧客理解、データ利活用などのスキルにおいては高い水準が求められます。一方で、プログラミング言語など具体的なテクノロジーにおいては説明可能なレベルで理解していれば十分とされています。

このロールに効果的なカリキュラムの一部を紹介します。

  • DXビジネス戦略研修
    自社がDX推進をするための戦略立案にフォーカスしています。DXの基礎知識や成功事例を学ぶだけでなく、市場における自社の立ち位置を把握したうえでDX戦略を立案するための思考力を身につけることができます。
  • プロジェクトマネジメント応用研修
    要件定義や品質管理、スケジュールやリスクの管理など、プロジェクトマネジメントに欠かせない知識を学習します。また、AIシステム開発において押さえておくべき基本知識や、マネジメントでチェックをすべきポイントなども学習します。
  • データ分析基礎研修
    プログラミングで、社内外のcsvやエクセルデータを読み込ませて、加工、集計、グラフ化するシステムの構築方法と、分析方法について学習。取り込んだデータから仮説を立てて問題分析する演習も行います。
  • UX実践研修
    プロジェクトの上流工程で行うUXデザインのワークフローに沿って実践的なスキルを身につけます。UXの概念はもちろん、ユーザーのニーズ分析や、その結果をもとにした設計への落とし込みなど演習を通じて学習します。

社内業務の高度化・効率化

社内における課題を把握し、その解決策を策定したうえで、関係者を巻き込んでプロジェクトを推進します。具体的な業務としては以下のようなものが定義されています。

  • 社内業務の課題を解決するためのデジタルツールの選定や導入、それを踏まえた社内業務のプロセス改善を行う
  • 新たな業務プロセスで課題解決ができるかを検証し、実現のための具体的な要件定義や実装を行う
  • KPIの設定やモニタリング、顧客や社員からのフィードバックを通じて、業務改善しコスト削減などを実現するための施策を継続的に実行する
  • 一連のプロジェクトにおいて、必要なリソースの確保やチーム構築、タスクの割り振り、合意形成などのマネジメントを行う

このロールにおいては、社内の変革マネジメント、プロジェクトマネジメント、データ利活用、プライバシー保護において高い知見が求められます。一方で、ビジネス戦略や具体的なテクノロジーなどは、役割や関連性の理解ができるレベルの知識で十分とされています。

このロールに効果的なカリキュラムの一部を紹介します。

  • プロジェクトマネジメント応用研修
    要件定義や品質管理、スケジュールやリスクの管理など、プロジェクトマネジメントに欠かせない知識を学習します。また、AIシステム開発において押さえておくべき基本知識や、マネジメントでチェックをすべきポイントなども学習します。
  • データ分析基礎研修
    プログラミングで、社内外のcsvやエクセルデータを読み込ませて、加工、集計、グラフ化するシステムの構築方法と、分析方法について学習。取り込んだデータから仮説を立てて問題分析する演習も行います。
  • 情報基礎リテラシー・機密情報管理研修
    サイバー攻撃のリスクはもちろん、なぜ企業の情報が狙われているのかという背景、サイバー攻撃の手法とプログラミング上での対策を学習。また、営業秘密について法令を基づいた取り扱いについて学習します。

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