人材育成【事例紹介】IT知識の底上げで紙ベースの業務から脱却
2023/03/17
日本はもちろん、世界的にも重要な課題となっているDXやそれを実現するためのリスキリング。多くの企業は自社のDX化を重要なものと考えています。その背景にはDX化に取り組まなければ、デジタル技術を活用して業務プロセスを効率化し、より迅速かつ正確に顧客ニーズに応えることができる競合他社に比べて、競争力が低下してしまうという焦りもあります。
今回の記事では、社員のITリテラシーを高めることでDX推進プロジェクトがスムーズに進むようになった企業の事例を紹介します。
※実際の事例の特定を避けるため、一部の内容を変更しています。
目次
紙ベースの業務で社員の負担が増加
小売業のA社では、社内システムが整備されておらず、紙ベースの運用でカバーすることで、煩雑な商品管理や、在庫数や入荷予定日などの情報管理を行っていました。そのため、取引先とのやりとりや請求書の発行などの業務に時間がかかっており、取引量が増えるにつれて、従業員の負担が大きくなっていました。
そこで、A社では社内のシステムの刷新や、外部のWebサービスなどを活用することで問題の解消を図ろうとしていたのですが、社員のIT知識が足りないことで、どこから手を付けてよいかわからないという状態のままプロジェクトが頓挫していました。
DX推進に必要なこと
企業によって異なるものの、多くの場合はDX推進をするために以下のようなスキルが求められます。
-
デジタル技術の理解
DXを進めるためにはデジタル技術に関する知識が必要です。基本的なITリテラシーはもちろん、AI、IoTなどの先端技術についても把握する必要になります。
-
DXビジネス戦略
企業の規模感や業種などによって目指すべき方向性が変わります。自社がどのようなDXを実現するべきか、ビジネス戦略の立て方や、DXを活用してビジネス価値をどのように創造するかについての知識も必要です。
-
プロジェクトマネジメント
DX化を進めるうえで、システムの導入や刷新は避けられません。自社で開発する場合も、開発ベンダーに依頼をする場合でも、プロジェクトマネジメントの知識が必要になります。知識がなく開発ベンダーに丸投げしてしまい、期待していたシステムができあがらず、コストだけかかってしまうというケースも頻発しています。
これらの内容を学ぶことで、DX推進がスムーズに進むようになります。しかし、A社では従業員のITリテラシーが不足していたため、一足飛びにシステム導入などをすることのリスクを考慮し、まずは社員のIT知識の底上げを行うことにしました。
Webサービスを活用した業務効率化が促進
A社はITに苦手意識を持っている社員が多く、PCの基本的な操作に時間がかかっていたり、IT専門用語が出る打ち合わせを苦手としていました。そのため、PCの基本的な操作方法や、効率的な扱い方を学ぶ「PC基礎研修」と、IT用語やさまざまな技術の仕組みの理解を深める「ITリテラシー研修」、ビジネスで活用されているオンラインツールについて学ぶ「Webサービス活用研修」を組み合わせた研修を受講していただきました。
A社が利用した研修カリキュラム
研修を受講後、社員のITリテラシーが底上げされたことで、自社の業務にあったオンラインツールやWebサービスを取り入れ業務改善を図る動きが、社内で出てきたそうです。
例えば、それまで紙ベースで取引先とやりとりしていた請求書の発行などの業務が自動化され、社員の負担が軽減されたそうです。
インターネット・アカデミーでは、こうした柔軟な研修カリキュラムのカスタマイズができます。自社の状況にあわせた研修をお探しの方は、お気軽にご相談ください。
デジタル人材育成のお役立ち資料をダウンロード
デジタル人材育成のお役立ち資料や、IT研修の講座ラインナップ資料などをまとめてダウンロードしていただけます。ぜひ一度ご覧ください。コンサルタントへの無料相談をご希望の方はこちらからお問い合わせください。
- DX人材育成のための解説資料
- インターネット・アカデミーのサービス案内
- 講座ラインナップ表