人材育成DX推進プロジェクトにおける初期IT教育

2023/04/19
DX推進プロジェクトにおける初期教育

現代のビジネスにおいてDXは急速に進展しており、新たなテクノロジーの導入やデジタル化により、企業の競争力向上や業務効率化が期待されています。しかし、DXを進めるためには、従業員のIT知識の向上が欠かせません。

特に、社員のIT知識が足りていないという課題を抱える人事担当者にとっては、具体的に何を学ぶべきかがイメージしにくいかもしれません。そこで本記事では、DX化を進める際に最初に身につけるべきIT知識について解説します。

目次

DX化に遅れるリスク

近年、急速に進化するテクノロジーの導入やデジタル化により、さまざまな業界が大きな変革を遂げています。

この背景には、市場環境の激変や顧客の期待の高まり、競合他社の動向などがあります。市場環境のはげしい変化や顧客ニーズの多様化に対応し、ITを活用した効率化や新たなサービス・製品の創出が企業の競争力を左右します。もし自社のDX化が遅れた場合、ライバル企業に対して競争力を大きく欠くことになります。

たとえば、ライバル企業がデジタル技術を活用して生産プロセスを効率化し自動化を進めているのに、自社がDX化していなければ、ライバル企業に比べて生産性が低下するのは想像に難くありません。製造業であれば、生産プロセスにおける手作業の多さやムダのある業務が残り、コストや時間の面で不利になるなどがイメージしやすいでしょう。

あるいは、ライバル企業がデータを活用して意思決定を行い、迅速な判断や戦略の修正をしているのに対し、自社がデータ活用していなければ、効果的な戦略の策定や市場の変化に対する素早い対応ができず、競争力の低下やビジネスチャンスの逸失が生じる可能性があります。そもそも、DX化が遅れればデータ収集の時点で大きな差が生まれてしまいます。場合によっては既存のビジネスモデルが陳腐化してしまうリスクさえあります。

このように、世の中がDX化に舵を切っている中で、自社はDX化をしないという選択は大きなリスクを抱えることになってしまいます。

DXを進めるために最初に身につけるべきIT知識

DX推進の取り組みに対する成果
出典:DX白書2023 DXの取組の成果

とはいえ、無理なDX化を進めたり、巨額の費用を無計画に投じてしまうことでDX化が失敗してしまうリスクがあります。実際、DX化を進めたが失敗してしまったという事例も数多くあります。「DX白書2023」によると、DX化の成果がでていない、もしくはわからないと回答した企業は約42%となっているようです。

こうした失敗のリスクを避けるためには、DX推進プロジェクトに携わる方はもちろん、社員全員のDXへの理解を深めておく必要があります。特に、初期の段階では次のような分野の知識を身につけることをお勧めします。

デジタル技術の基礎知識

DXを実現するためには、デジタル技術の基礎知識が必要です。例えば、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、AI、IoTなどの基本的な概念や用語を理解することが重要です。これらの技術を活用することで、効率化や自動化、新たなサービスや製品の創出が可能となります。

また、こうした技術を導入しようとした際に、開発ベンダーとコミュニケーションをとるうえでも基本的なデジタル知識が欠かせません。実際、開発ベンダーとのコミュニケーションがうまくいかずに、高額な費用を支払って開発したシステムが、必要な機能を備えておらず埃をかぶっているという失敗は良く起きています。

参考記事:システム開発をスムーズに進めるための心得(発注者編)

セキュリティの知識

デジタル化が進む中で、セキュリティの重要性も高まっています。DXを進める上でのセキュリティのリスクを理解し、情報セキュリティの基本的な知識を持つことが必要です。社内データの保護や顧客情報の管理など、セキュリティ対策を徹底することで、企業の信頼性を高めることができます。

データ活用のスキル

データは企業における重要な資産となります。データの収集・分析・活用を行うスキルが求められます。例えば、データの可視化やデータドリブンな意思決定の方法を理解し、データを活用して業務プロセスの改善や新たなビジネスモデルの創出を行うことができます。

プロジェクトマネジメントの知識

DXを進めるには、プロジェクトマネジメントの知識が必要です。ITプロジェクトの計画・実行・監視・評価を適切に行い、プロジェクトを効果的に進めるためのスキルを持つことが重要です。

実際にシステム開発を進めるのが外部の開発ベンダーの場合でも、システム開発の工程やプロジェクトマネジメントの手法を把握し、的確にベンダーをマネジメントできると、先ほど触れたような「使えないシステム」がで上がってしまうリスクを低減できます。

DX初期に必要な教育

これらの知識を体系的に学ぶためには、IT教育サービスの活用がおすすめです。インターネット・アカデミーでは、従業員のレベルや企業ごとのニーズに合わせて柔軟にカリキュラムをカスタマイズすることができます。DX初期教育を行った企業の事例を紹介します。

ホンダ開発 株式会社

DX研修の実施は、業務効率化だけではなく、世の中のDX推進の波に乗り遅れないようにしなければという課題を感じたことがきっかけです。

まずは、経営層向けにIT知識の基本的な理解を目的としたDX研修を実施した後、全社員にDX促進を意識づけるためのITリテラシー向上を目的とした動画を作っていただきました。自社専用で作っていただいたことで、DXに対する意識づけをしたり、DXというキーワードを社内に浸透させたりするという点でより効果的だったと感じています。

株式会社JALブランドコミュニケーション

JALグループ全体が抱える課題の1つが、デジタル・トランスフォーメーション(DX)化です。例えば、お客様の飛行機利用を容易にするために予約~搭乗の一連の過程をデジタル化し、利便性を向上させたいと考えています。こうした新たな取り組みを行う際に、IT専門職だけでなく、経営者層もITリテラシーを持ち合わせておくことが経営判断を行うために必要不可欠だと考え、この度、インターネット・アカデミーに研修を依頼させていただきました。

受講した執行役員本人からは、「研修を通してIT・Web業界のトレンドがわかり、経営判断の際に重要な知識を教えていただいた」と聞いています。2日間という短期間ではありましたが、有意義な時間を過ごすことができたようで、今回の研修もインターネット・アカデミーにIT研修をお願いしてよかったと思っています。

株式会社横河ブリッジ

いざDX化を検討しようとした際に、最初の一歩をどう踏み出せばよいのか分からない状態でした。踏み込んだシステムの導入などは、専門業者へ委託を考えておりましたが、我々の導入イメージを正確に伝えるための「ITの基礎知識」が不足していることに気が付きました。こうした経緯から、まずITの基礎知識を学べる研修機関はないかと探していたところ、インターネット・アカデミーにたどり着きました。

研修前は社員がITの基礎知識を学び、用語を少し理解できるレベルになっていれば十分だと考えていました。しかし研修後は、当初の予想をはるかに超えて、社員たちがIT技術を活用し社内の業務効率を向上させるアイデアを提案してくれるようになったのです。最近でいうと、オンラインのコミュニケーションツールを利用して、他部署にも情報共有ができる仕組みを作る動きが社内で広がっています。

インターネット・アカデミーでは、お客様の状況や要望に合わせたデジタルマーケティングの研修を提供しています。自社DX推進のためにデジタル人材育成の研修を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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