人材育成DX化に抵抗する社員が多い!最初に行うべきことは?
2023/04/09
インターネット・アカデミーでは、多くの企業様のIT教育・デジタル人材育成の支援を行っていますが、「ITについての知見がないので、何から学んだらいいかわからない」「DX化しろと言われても、それ以前の段階で困っている」というご相談をよくいただきます。また、時には「DXを進めたいけど、抵抗勢力が多くて進まない」という声も耳にします。
今回の記事では、DX化への抵抗勢力が多い場合に、最初に行うべきことについて触れたいと思います。
目次
なぜDX化への抵抗勢力が生まれるのか?
DX化の抵抗勢力となるのは、役員や管理職などの方のケースもあれば、現場の社員の方々が反発しているというケースもありますが、どちらの場合であっても、DX化のプロジェクトが頓挫したり、強引に進めても現場で受け入れられずに失敗に終わってしまいます。
DXへの抵抗感を持っている方は、ITへの苦手意識や、DXを進めることによってどうなるのかイメージがついていないケースが多いです。
- IT用語やデジタルツールに苦手意識を持っており、新しいツールの導入や業務フローを変更することに対して漠然とした不安を抱えている。
- 現状のアナログベースの業務の進め方に熟達しており、ITツールなどの導入によって新たに覚えなければならないことが増え、逆に業務効率が落ちると感じている。
- DXによって具体的に自分たちの業務がどのように変化するのかイメージがわかない。もしくはメリットが感じられない。
- システム改修、ツール導入、社内プロジェクトにおける人件費など、膨大なコストが発生するのではないかと感じている。
そのため、まずはこうした苦手意識や不安感を取り除くための取り組みが必要です。
何から始めるべきか?
DXに抵抗している方が多い場合は、DX化への不安や懸念を解消するためのIT研修が効果的です。たとえば、インターネット・アカデミーでは、ITリテラシーやDXリテラシーを身につける研修カリキュラムがありますが、受講前は「ITに苦手意識を持っている」「そもそも研修を受けたくない」と感じている方でも、研修を受けることでITを活用するメリットを理解いただけるようになります。
こうした研修では以下のような内容を行っています。
- 今さら聞けないと思われているような、PC操作やIT用語、それらのしくみについて基本から学習する。
- 効率的にPCやツールを操作するテクニックを学び、実際に操作しながら慣れることで業務効率化ができることを体感していただく。
- 受講される方々の業界や職種におけるDXによる業務改善の事例や、ビジネスの成功事例を学ぶことで、自社でDX推進するうえでのメリットや方針がイメージできるようになる。
プログラミングやデジタルマーケティングなどの専門技術を学んでいるわけではなく、あくまでITに慣れる、DXのメリットを感じる、という点にフォーカスしています。こうしたフェーズを飛ばして専門的な内容を取り扱ってしまうと、苦手意識が増長されてしまいますので注意が必要です。
また、DX化によるコスト増加を懸念されている方も、身近な業務改善の事例や代表的なツールなどを知ることで「低コストでもできることが多い」とイメージを持っていただけるケースも多いです。
DXリテラシーを高めた企業の事例
最期に、ITリテラシー・DXリテラシーを高めるための研修を行った企業の事例をご紹介します。
ホンダ開発株式会社

DX研修の実施は、業務効率化だけではなく、世の中のDX推進の波に乗り遅れないようにしなければという課題を感じたことがきっかけです。これまではIT領域に対する投資や取り組みが弱かったという反省もあり、まずは世間並みのレベルに追いつくところからスタートしなくてはと感じ、研修をお願いするに至りました。
まずは、経営層向けにIT知識の基本的な理解を目的としたDX研修を実施した後、全社員にDX促進を意識づけるためのITリテラシー向上を目的とした動画を作っていただきました。自社専用で作っていただいたことで、DXに対する意識づけをしたり、DXというキーワードを社内に浸透させたりするという点でより効果的だったと感じています。
株式会社横河ブリッジ

いざDX化を検討しようとした際に、最初の一歩をどう踏み出せばよいのか分からない状態でした。踏み込んだシステムの導入などは、専門業者へ委託を考えておりましたが、我々の導入イメージを正確に伝えるための「ITの基礎知識」が不足していることに気が付きました。こうした経緯から、まずITの基礎知識を学べる研修機関はないかと探していたところ、インターネット・アカデミーにたどり着きました。
研修前は社員がITの基礎知識を学び、用語を少し理解できるレベルになっていれば十分だと考えていました。しかし研修後は、当初の予想をはるかに超えて、社員たちがIT技術を活用し社内の業務効率を向上させるアイデアを提案してくれるようになったのです。最近でいうと、オンラインのコミュニケーションツールを利用して、他部署にも情報共有ができる仕組みを作る動きが社内で広がっています。
インターネット・アカデミーでは、お客様の状況や要望に合わせたITリテラシー・DXリテラシーの研修を提供しています。自社DX推進のためにデジタル人材育成の研修を検討している方は、お気軽にご相談ください。
この記事の執筆者

インターネット・アカデミー ITビジネスサプリ編集部
インターネット・アカデミーは、IT研修・ITトレーニングなど法人向け研修サービスの提供と、就職・転職などの社会人向け通学制スクールの運営を行っている教育機関です。グループ企業を含めると、「制作」「人材サービス」「教育」の3つの事業のノウハウをもとに、ITビジネスを行う現場担当者の皆様にとって役立つ情報を発信しています。
監修者

インターネット・アカデミー 有村 克己
「カシオ計算機」「小学館」などの大手企業研修をはじめ、神奈川工科大学やエコーネットフォーラムでの講演など、産学連携活動にも従事。エコーネットコンソーシアム「ECHONET 2.0技術セミナー検討WG」委員。
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