IT技術・戦略PHP7からPHP8へのバージョンアップするメリットとは?

2022/12/26
PHP7からPHP8へのバージョンアップするメリットとは?

W3Techs(World wide web technology surveys)のデータによると、サーバ側のプログラミング言語としてPHPは2022年現在77.6%のシェアを誇っており、最も人気なプログラミング言語の一つといえます。そんなPHPですが、2020年にメジャーアップデートとしてPHP8をリリースし、以前までのバージョン(PHP7)のサポートも2022年の12月には切れてしまったため、現在PHP7を利用している組織は徐々にPHP8への移行をすすめることになると思われます。

本記事は、具体的なPHPの市場動向やPHP8とPHP7との違いなどについてポイントをまとめています。

目次

PHPの市場動向

出典:PHP技術者認定機構

全世界のWebサーバーの77.4%に普及しているPHP(出典:W3Techs2022年11月)は現在世界で一番利用されているWeb技術の一つといえます。人材市場においてもPHPを扱えるWebエンジニアの需要が高まっており、実際にPHP技術者認定機構の調べではPHP求人数が前年比で2倍以上に増加し、28万を超えるまでになりました。

またPHPと同様にWebシステムでのニーズが高いJavascriptについても求人は大きく増加しています。これはやはり、アフターコロナの対応やDXプロジェクト、その他Webサービス事業やそれを支えるシステム開発などに力を入れる企業が増加していることが原因にあると考えられます。

これらのWebシステムを扱うことのできる人材の重要性はこれからもますます上がっていくことが考えられるので、市場においてもPHPを扱える人材のニーズが高い状況はしばらく続くものと思われます。

PHP7からPHP8へ

冒頭でもふれたようにPHPのバージョンについて、2022年11月28日をもって従来のPHP7系列のバージョンはサポートが終了してしまいました。

出典:PHP公式のホームページ

PHP7以前のバージョンを使用している場合は、新しい機能追加やパフォーマンス向上といったバージョンアップによる恩恵をうけられないだけでなく、セキュリティ面でも問題があります。サポートが終了しているとセキュリティ更新のプログラムが配布されないため、脆弱性が発見されたとしても修正されないなどのリスクも高まります。

そのため、特に企業などでPHPを用いている場合は、なるべくバージョンを新しいものに保っておく必要があります。

出典:W3Techs

実際にPHP各バージョンの使用状況を確認してみると、12月4日時点ではVersion 7の使用率が約70%に対してVersion 8の使用率が6.8%とまだまだ移行が進んでいるとはいいづらいですが、これから移行が進んでいくことはほぼ確実ですし、PHP7からPHP8に移行することによってパフォーマンス向上も期待されるので、以降の章で具体的にどのような部分が違うのかを検討してみましょう。

PHP8の特徴

高速化: JIT コンパイル

まず、バージョンアップによる一番の違いはJIT(Just In Time)コンパイラの実装です。プログラム実行時にプログラムソースを解析し、重複使用される処理を部分的に機械語にコンパイルすることにより最適化処理を行う機能のことで、処理速度を向上させることが可能になります。

PHPはバージョンアップを重ねるごとにより高速化されていますが、PHP8 ではさらに JIT コンパイルを利用すると、PHP7と比較して最大約3倍のパフォーマンスを発揮することもあります。PHPの処理速度がさらに向上することで業務環境のさらなる改善が期待できます。

モダン言語化: 型システムとエラーハンドリング改善

PHP8では変数などの型について、より厳密に取り扱うことができるようになりました。 また、エラーのレベルや内容が見直し整理されました。これらによりコードの扱いやすさが改善されるので、チーム開発の際の作業・連携の効率向上やエラー発生時の迅速な対処などにつながることが期待されます。

PHPエンジニアを育成するには

これまでの内容で、近年のWebシステムを扱う言語としてのPHPの市場価値が高まっていることや、PHPの旧バージョンのサービス終了にともないこれから普及していくと考えられるPHP8の特徴について、確認してきました。

近年はPHPを扱える人材の需要が増えていることに加え、PHP自体についてもパフォーマンスやセキュリティ向上のためのアップデートがしばしばあります。そのため企業はそれらを扱えかつ継続的に知識のアップデートを行える人材を獲得するばかりでなく、社内で育成していく必要性も高まっていくと考えられます。

社内で人材を育成する際は、社内で研修を行ったりOJTでスキルを身につけさせたりという選択肢が考えられます。新入社員が、社内で用いているような共通言語について基本的な部分を理解し実務の中で最低限扱うことができるようにならないと、そもそもチームでの開発も効率よく行えないので、特に新人社員への教育は非常に重要です。

しかしこのような教育を行うにあたって社内研修やOJTといった選択肢をとった場合、教育担当になる先輩エンジニアへの負担が増大し彼らの貴重な業務時間を削ってしまう、といったコストにも繋がってしまいます。また、そのようなコストに対する教育効果が見合わない場合もあります。社内で教育を任される社員は確かに一流のエンジニアではありますが、人材の育成という面でみるとその能力を十分に発揮できるとは限らないのです。

このような場合にはやはり、専門的な技術と共に教育ノウハウも持ち合わせた専門の研修機関に法人研修を依頼するという選択肢もおすすめです。近年では助成金制度も充実してきておりコスト面でのハードルも下がっているため、期待される教育効果を考えると非常に魅力的な選択肢となっています。

PHPエンジニアを育成した事例

PHP技術者認定機構の認定スクールという安心感

田中電機工業株式会社

PHPを扱えるエンジニアが今後継続的に必要になってくることがわかったので、社内で人材を育成して体制を強化しようと思い研修を依頼しました。インターネット・アカデミーでは、弊社の希望に沿って、柔軟にコース日程や内容もカスタマイズしていただくことができ、希望通りの内容で研修を行えました。

また技術認定機構の認定スクールであることもあり、安心して研修をお任せできました。研修を実施することで、PHP言語によるシステム開発業務にすぐにでも取りかかれることを期待していましたが、早速翌月から、数人は実務でPHP言語での開発を始めることができました。

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開発未経験者を「どこでも活躍できる技術者へ」

アットホーム株式会社

弊社は創業以来不動産にかかわるサービスを提供していますが、インターネット普及後のニーズに応えるため、オンラインでのサービス提供も開始しました。その際、業務のスピード向上のためにこれまで外注していたシステムの内製化をすることにしました。

研修にあたっては「未経験者が技術者としてスタートラインに立てる知識・経験を得ること」と「受講生一人ひとりをケアしてもらうこと」を求めていましたが、インターネット・アカデミーのカリキュラムは最新のものであり、さらに弊社で扱っている技術とずれていないということを確認できたので安心して研修を依頼することができました。受講生のケアについても、依頼通りしていただけて大変満足しております。

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インターネットアカデミーでは、各企業のご要望に応じて柔軟に研修をカスタマイズできるため、常に目的に合った最適な研修をお届けできます。内容だけでなく、日程や実施方法などについても幅広く対応できますので、PHPなどを扱えるWebエンジニアの育成についてお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。

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