人材育成プログラマーに必要な研修とは?未経験でも伸びる社員教育
2021/09/21 (2022/10/31更新)
「プログラマー育成の社員研修を実施したが、基礎が身についておらず、結局OJTで教え直すことになった」「研修に割けるリソースの余裕がない」...このようなお悩みをお持ちの企業のご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで今回はそのお悩みを解消すべく、即戦力のプログラマー育成ができる研修について、その内容や実施方法などのポイントをご紹介します。
社員への教育(研修)というのはものすごく大事な投資で、これをしっかりやるかやらないかで社員のモチベーションやさらには会社の業績までも変わってきます。特にエンジニアリングに関しては即戦力にするためのスキルサポートが非常に重要になってくるのでぜひご覧ください。
目次
プログラマー育成に必要な基本3ステップ

ここでは社員をプログラマーとして育成するにあたって、基本的な研修の3ステップについてご紹介いたします。
もちろん、研修を行う対象者のレベルやどのような人材を育成したいかによって、以下に示されているステップのどこから始めるべきか、どのように進めるべきかは変わっていきます。例えば、新卒・未経験者の場合は入門編のITリテラシー教育から始め、中途採用・経験者の場合は基礎編の言語や開発フローの学習から始めるなど、臨機応変にカスタムしながら研修カリキュラムを選定していきましょう。
プログラマー研修(入門編)
プログラミングを学び始めるにあたって、ソフトウェアやハードウェア、ネットワークの仕組みといったプログラミングをする上で前提となる知識を学んでおくと、その後の理解が早くなります。研修機関によっては、「ITリテラシー研修」という名称で呼ばれる場合もあります。
プログラマー研修(基礎編)
ITリテラシーが身についたら、開発の全体フローを学びます。プログラマーとして活躍するためには、JavaやPHPでプログラムを書くだけでなく、サーバーエンジニアやシステムエンジニアなどのプロジェクトチームのメンバーと連携することも多々あるため、自分が担当するフェーズ以外でどのような作業が行われているかを把握することも大切です。 その後、プログラミング言語の文法など基礎的な内容を学びます。一口にプログラミング言語といってもPHP、Java、Pythonなど種類が多々あるため、自社のシステムに適した言語を選びましょう。
プログラマー研修(実践編)
入門・基礎で学んだ知識をベースにアプリケーション開発を行ったり、プログラミングを活用してシステムの構築を行います。実際の業務の流れに沿ってプロジェクト形式で研修を行うのもよいでしょう。その場合は、設計書を見てプログラムを組み、テストまでを行います。
一般的な社内プログラマー育成法の課題

前章ではプログラマー育成の枠組みをみていきましたが、ここでは具体的にプログラマー社員の教育手段としてどのようなものが多いのか見ていきましょう。
- 企業内で講師役を立てて社内研修を実施する。
- OJT(On-the-Job Training)で先輩社員が指導をする。
しかし上記のような社員教育のやり方には、しばしば次のような課題が生じることがあります。
- 社内で研修を1から企画し準備するため、時間的・費用的コストがかかる。
- 講師役やメンターによって指導の内容や質にバラつきが生じる。
- 研修対象者の理解度に個人差があり、フォローが困難である。
- 先輩社員が忙しく、なかなか指導の時間をとれない。
- 教える時間がとれないことで、結果として新入社員の即戦力化を図れない。
結局自社内のリソースでプログラマーを育成しようとすると、効率が悪く質に問題が出てしまうといった可能性があるため、プログラマーを確実に育成したいのであれば、別の手段を検討することも必要かもしれません。
優秀なプログラマー育成を成功させるには

ここまででみてきたように、プログラマーの育成には、長期的なビジョンを踏まえて研修プランを立てること、そして研修対象者のレベルに合わせた最適な指導を行うことができる講師を用意することが必要です。
また、技術がある事と研修の講師として優れていることは必ずしもイコールではないため、社内の人員だけで効果的な研修を行おうとするのは容易なことではありません。効率よく短期間でプログラマーの育成をするためには、やはり法人研修を提供している専門の教育機関を利用することがオススメです。
IT専門の教育機関による外部の法人研修を取り入れれば、社内のリソースを過度に割くことなく、効果の高いプログラマー教育を実現できるでしょう。 外部に法人研修を依頼すると、以下のような研修の要望にも臨機応変に対応ができます。
個々のプログラミングレベルに応じた研修
プログラマー教育を受ける社員の中には、プログラミング未経験者もいれば経験者もいるかもしれませんし、新卒と中途採用という違いもあるかもしれません。プログラミング分野に精通した教育機関に研修を依頼すれば、受講者個々人のレベルを考慮し、個々に最適な教育を実現することができます。
目的に応じた研修
「未経験者をプログラマーに育てたい」「プログラマーからシステムエンジニアへのステップアップを実現したい」など、目的に応じた研修を実施することができます。
また、厚生労働省の「人材開発支援助成金」を活用すれば、研修実施にかかるコストを抑えることができます。社内の研修ニーズや規模に応じた研修プランを組むために、まずは法人研修の実施機関に相談してみることをおすすめします。
新卒社員向けのプログラマー育成研修の事例
「Python×興味関心」でモチベーションアップ
シャープディスプレイテクノロジー株式会社
Pythonプログラミング研修、Pythonプログラミング応用研修、WebスクレイピングによるRPA研修

Pythonプログラミング研修、Pythonプログラミング応用研修、WebスクレイピングによるRPA研修 新人教育においては、短期間で、インフラからソフトウエア開発、プロジェクトマネジメントに至るまでのIT用語を理解し、先輩社員と齟齬なく会話ができる状態を最低レベルとして作りたいと思っていましたが、社内の研修は、講師の確保などの問題からなかなか時間が割けないケースもありました。
研修においては、目に見えて成果がわかるものを自分の興味関心に合わせて作っていくことができたので、モチベーションやスキルの定着に繋がったと思います。
今回受講させてもらった内容は、次世代に弊社ITの遺伝子を引き継ぐうえで非常に効果のある内容になっていると信じています。社員が「IT技術の発展」「社外の動き」をしっかりキャッチできるよう、鮮度の高い研修を今後も一緒に検討させて頂ければと思います。
インタビューをみる多くの要件を叶えてくれる唯一の研修機関がインターネット・アカデミーだった
アットホーム株式会社
Webサイト制作研修、Java研修、PHP研修、データベース基礎研修

弊社では、プログラミング未経験という前提のもと、システム開発をしたいという学生を採用しており、入社後の新入社員研修やOJTを通じて一人前のエンジニアへと育成していきます。
5年ほど前から試行錯誤し色々な研修機関に新入社員研修を依頼してきましたが、内容のハードさのためなかなか基礎知識の定着が図れない・外部講師にほぼ全てお任せするため受講生の様子の変化を把握しづらいなどの課題がありました。
インターネットアカデミーでは、受講生一人ひとりのケアをしてもらえること、現場で活用できる最新のITスキルを学べることの他にも、「受講者全員のスキルレベルを評価してほしい」「勤怠管理をしてほしい」など、多くの要件をお願いさせていただきましたが、すべて叶えていただきました。受講者も楽しみながら開発経験を積むことができたという印象です。
インタビューをみるインターネット・アカデミーでは、短期間でプログラマーを育成することができる法人向けIT研修サービスを提供しています。プログラミングの第一線で磨かれたノウハウが詰まった研修プログラムを是非ご活用ください。
プログラミング未経験の方から経験者の方まで、受講者の習熟度別・目的別に研修内容のカスタマイズもご提案させていただきますので、プログラマーの育成に課題をお感じのご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事の執筆者

インターネット・アカデミー ITビジネスサプリ編集部
インターネット・アカデミーは、IT研修・ITトレーニングなど法人向け研修サービスの提供と、就職・転職などの社会人向け通学制スクールの運営を行っている教育機関です。グループ企業を含めると、「制作」「人材サービス」「教育」の3つの事業のノウハウをもとに、ITビジネスを行う現場担当者の皆様にとって役立つ情報を発信しています。
監修者

インターネット・アカデミー 有村 克己
「カシオ計算機」「小学館」などの大手企業研修をはじめ、神奈川工科大学やエコーネットフォーラムでの講演など、産学連携活動にも従事。エコーネットコンソーシアム「ECHONET 2.0技術セミナー検討WG」委員。
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