セミナー【デジタル人材育成EXPO】吉政忠志氏ブース内講演「Python人材育成の落とし穴と注意事項」レポート

2022/05/26
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インターネット・アカデミーでは、2022年5月11日(水)~13日(金)に東京ビッグサイトにて開催された「第1回 デジタル人材育成支援EXPO」に出展いたしました。当社のブースでは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事の吉政忠志様に、「DXで中心的に使用されているPythonの人材育成の落とし穴と注意事項」というテーマで講演いただきました。

社内でIT人材の採用や教育にお困りの方、DX推進に向けた取り組み方がわからない担当者の方など多くの方に参考にしていただける内容でした。ブースで足を止めてくださる方も多く、たくさんの方に来場いただき大盛況だった当日の内容をご紹介します。

有村先生

吉政先生は、大手企業を中心としたマーケティングアウトソーシング企業の代表取締役でいらっしゃいますが、日本のIT業界の発展のため、Pythonの普及にも尽力されています。

目次

学ぶうえで知っておきたい「Pythonic」と「PythonZen」

どのプログラミング言語にも必ず、「こういう風に書きましょう」というお作法がありますが、Pythonのお作法を「Pythonic」「PythonZen」と呼んでいます。「Pythonic」「PythonZen」には、プログラミングフィロソフィー、つまり概念としての、そして実践的にPythonの設計について記述されたイディオム集としての意味があります。

2016年にPythonエンジニア育成推進協会がスタートして今6年目ですが、この「Pythonic」「PythonZen」を理解した人材が育成されるようにするために設立されました。

Pythonは近年ブームに

実は、Pythonは20年前から存在していますが、最近、AIや機械学習、ディープラーニングなどと同時多発的にブームが起こり、更には国の後押しもあり、注目されています。

Pythonは、言語別の求人ランキングで現在25位ですが、1位がJAVA、2位がPHPで、これらはWebで用途が違うので順位は気にしていません。求人数は前年比223%増になり、とにかく、Pythonを採用している企業が増えて、スキルのあるエンジニアの需要が高まっているということです。また、エンジニアの学びたい言語ランキングでは、Pythonがダントツ1位です。PythonはAIやビッグデータ、機械学習など広い範囲で使えるので、つぶしがきくのが理由でしょう。更に「プログラミング言語オブザイヤー」を2年連続受賞しており、とにかく旬なプログラミング言語です。

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スライド資料著作権:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

もちろんPythonにも不得意分野があり、スマホやネイティブアプリの分野ではやや精彩を欠いていますが、一方で、AIや機械学習、ビッグデータ、インフラなどに強く、DXは、まさにPythonが主要な技術と言語として使われている分野です。DX推進に向けた取り組みをされている皆様の企業で、是非Pythonの人材育成をお薦めしたいです。

人材育成の落とし穴

Pythonの講師不足

DXでPythonが中心的に採用されていることもあり多くの企業で人材育成が進んでいますが、問題になっているのが、経験豊富なPythonの講師不足です。Java一筋の方が付け焼刃でPythonを教えたり、先ほどお話した「Pythonic」「PythonZen」さえも知らないような講師もいたりするようです。講師の取り合いになっていて、研修を依頼される企業側も講師のレベルを判断できないこともあります。経験が浅い講師に習うと、基本を知らないままに講義が進んでしまいますので、Pythonをしっかり理解した講師から学ぶ必要があります。

また、毎月のようにPythonに関する本が多く出版されていますが、間違った文法が書かれているケースも少なくありません。どんな人が執筆している本なのか、しっかり調べて購入するようにしてください。当協会が出している本は、Pythonic生みの親が書いている本なので、正しい文法・記載内容ですのでご安心下さい。

データ分析は、本質を意識できるかが大事

データ分析により、DX推進の精度とスピードを上げることができます。データは嘘をつきませんし、しっかりデータが分析できると、企業の方針や現状把握にズレがなくなり、ビジネスの精度があがります。問題点やビジネスチャンスも見つかりますし、数字があると意思決定がしやすく、主観ではなくデータで議論できると経営スピードも早くなります。検証した結果を正確にして、次の一手の精度をあげることができるのです。

このデータ分析において一番よく使われているがPythonで、データ分析におけるシェアは6-7割と広く使われています。

ビジネスとデータ分析スキルの両方を理解した人材育成が求められますが、データ分析に関しては、それに専念するあまり、元々何のために分析が必要なのか、その理由を忘れてしまわないように注意が必要です。

Python試験により確実に合格するためのコツは?

経産省のITスキル標準(ITSS)に登録され、より公的になってきたPythonですが、年間受験者数が増えてきています。開始して4年で2万名が受験、5年目は既に1万5千名受験していまして、来年は2万5千名にまで到達するのではないかと予想しています。

全国300か所で受験でき、受験料は1万円です。受験するために、とにかくお作法が大事ですが、当協会では、そのお作法を無料でチェックする試験もはじめました。WEBで何回でも利用可です。

そして学ぶコツですが、先生と一緒の方が理解しやすいです。経験豊富な講師が揃うインターネット・アカデミーの受講が時間短縮にもなり、わかりやすいです。プライムストラテジーの無料模擬試験を本試験の前に受けていただくのもお薦めです。また、Pythonといえばコミュニティが素晴らしいですので、勉強する仲間と出会うことができ、無料セミナーもありますので、参加してみてはいかがでしょうか。

有村先生

インターネット・アカデミーは、吉政先生が代表理事を務められる一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会の「認定スクール」に認定されているため、Pythonの習得を目指す方へ質の高い教育を提供することができます。

おわりに

拡大し続けるニーズの中で不足しているIT技術者。専門的なスキルを必要とするため、IT技術者として働くためには一定の研修期間が必要不可欠です。

企業にとって社員を育てるトレーニングコストは大きな負担となりますが、研修の内容によってはキャリア形成促進助成金の対象になり、数十万円から数百万円のコストダウンにつながることもあります。助成金を申請し、積極的に企業研修を行ってはいかがでしょうか。

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