IT技術・戦略AWSを使って何ができる?導入のメリットは?

2023/02/28
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近年ではIT技術の急速な成長により、様々な目的に応じたデジタルツールが開発されていたり、それらのツールを提供するようなサービスも非常に多くなっています。本記事では、それらのデジタルツールの一つとしてクラウド技術に注目し、クラウドを使ったサービスとして代表的なAWSについて解説していこうと思います。

目次

クラウドコンピューティングとは?

クラウドコンピューティング(クラウド)とは基本的に、インターネットなどのネットワーク経由でユーザーにサービスを利用・提供する形態のことです。クラウドを通じてサーバー・ストレージ・データベース・ソフトウェアなど様々なサービスをやり取りできます。企業はこれらのクラウドを活用したサービスを利用することで、業務の効率化を図ったり、物理的環境構築の手間を省けたりします。

例えばサーバーを利用する場合、従来の自社に直接サーバーを設置する「オンプレミス」という運用形態と比較して、スペースの確保・購入及び管理にかかる手間などの負担を大幅に削減でき、非常に手軽にサーバーを利用できるようになります。

AWSとは?

AWSとはAmazon Web Serviceの略でアマゾンが提供する100以上のクラウドコンピューティングサービスの総称です。AWSのように商品化されたクラウドサービスはアマゾンによって初めに生み出されて、その後グーグルによるGoogle CloudPlatformやマイクロソフトによるAzureなどの参入もありましたが、15年以上経過した2022年時点でもクラウドサービスとしては31%と最も高いシェアを誇るなど非常に人気のサービスとなっています。

AWSの主な機能

AWSはクラウド上であらゆるサービスやソフトウェアを提供していますが、ここでは代表的なものに絞っていくつか紹介していこうと思います。

コンピューティングサービス

データの計算や処理を行う仮想サーバーを提供してくれるサービスで、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)というものがあります。これを活用することで、簡単に必要な時に必要な分だけのOS実行環境を用意することができる、という特徴があります。

データベースサービス

AWSはAmazon Relational Database Service(RDS)というデータベースも提供しています。顧客や商品のリストなど情報データベースを効率的にわかりやすく管理できるサービスで、操作を習得できれば非常に簡便にデータの移行や格納などの操作を行えるようになります。

ストレージサービス

もちろんAWSとしてデータをストレージするサービスも存在します。Amazon Simple Storage Servise(S3)という名称で、データの種類を問わずあらゆるデータをクラウド上に保存しておくことができます。

開発補助サービス

AWS CodeStarといったサービスでアプリケーションの開発に必要な環境も提供されています。これによって、企業はここで業務に必要なアプリケーションの開発などをスムーズに行うことができるようになります。

データ分析ツール(AI含む)

データ分析や機械学習といったことに関して細かい知識を持ち合わせていなくても、それらを実行・運用できるようなサービスも提供しています。大量のデータも高速で効率よく処理できる環境を利用できるので、新たなビジネスチャンスの発見などの役に立つようなことも期待できます。

AWSを用いるメリット・デメリット

本章では具体的に、AWSを業務に導入することで期待できるメリットやデメリットについて紹介していきます。

メリット

高いセキュリティ

サービスを提供するAWS側が常に最新のセキュリティを用意しており、利用者側はセキュリティに関する知識が豊富でなくても、強固で安全性の高い環境でさまざまなサービスを利用できます。

環境の構築が容易

AWSはクラウドを用いたサービスであり物理的にサーバーなどのハードウェアを用意する必要がないことがポイントです。これによって、サービス利用開始を決めてから即日で導入・活用できる、スペース確保の手間を省ける、ハードウェア購入の初期費用を抑えることができる、などといったメリットが期待できます。ちなみに、AWSはサービス利用の時間に対して課金額が変わってくるシステムとなっています。

管理コストのカット

セキュリティの部分と似ていますが、AWS側によって様々なサービスが常に最新の状態に保たれているので、ハードウェアの管理やソフトウェアのアップデートといった管理コストをカットし、その他の業務に社内の人的資源を多く割けるようになります。

豊富なサービス

前章で確認したようにAWSは、データ分析、ストレージ、アプリ開発など、非常に幅広いサービスを取り扱っており、様々な場面で活用できることが特徴であり強みです。また、メモリやストレージ容量などのスペックも必要に応じて拡張することができるなど、サービス活用の程度によって性能のカスタムを行えることもポイントです。

デメリット

豊富な機能ゆえのノウハウ習得の必要性

AWSは100を超える非常に多くのサービスを提供しているため、使用の目的にとって最適なサービスを選択するためには一定のノウハウが必要となります。また、全ての機能をまんべんなく習得しようとしても非常に労力がかかってしまうので、まずは主要なサービスの活用から始めるといった工夫も必要になってきます。

使用時間に合わせた課金制

このAWSの料金体系のおかげで導入の初期費用は抑えられますが、使用の程度やオプションのつけ方などによっては、オンプレミス型のサーバーの運用をする場合よりも月々のランニングコストが高くなってしまうという場合もあります。また使用の程度によって金額が変わってくるため、予算化して扱うことは少し難しくなっています。

その他のクラウドサービス

先ほど少しふれたように、AmazonによるAWS以外にもGoogleやMicrosoftによるクラウドサービスも存在します。前章で述べたサービスは基本的にはどのクラウドサービスにも含まれており、得意不得意や使用感が多少どのクラウドサービスを利用するかによって多少異なるといった程度です。

以下で、AWSを除く2つのサービスの概略を紹介します。使用感や他のデジタルツールとの連携などを確認し、自社にあったものを導入することをおすすめします。

Google Cloud(GCP)

Google により提供されているサービスで、セキュリティが強固で安全性の高いインフラ環境・技術を利用できることが特徴です。特に機械学習や AI 開発、ビッグデータの高速分析の分野を得意としています。また、世界中に Google 専用のネットワークが敷設されているので、グローバル展開に強いサービスということもできるでしょう。

Microsoft Azure(Azure)

Microsoft により提供されているクラウドサービスです。Office をはじめとする Microsoft 系サービスやテクノロジーとの親和性が高いことが特徴です。また、物理的環境(オンプレミス)との連携がしやすく途中から導入しやすいサービスではあります。

AWS研修を行い実際の業務に活かした事例紹介

インターネット・アカデミーのIT研修は、多くの企業にご利用いただいています。今回は、AWS研修を行い実際の業務に活かした企業の事例を紹介します。

小田急不動産 株式会社

弊社はもともと働き方改革の推進のため、クラウド環境整備の必要性を感じていましたが、新型コロナの蔓延を受けさらにクラウド活用のニーズが高まり、クラウド環境を自力で取り扱えるようになることが必要と考えるようになり、最もシェアの高いAWSについて研修を行うこととなりました。研修後には、研修で学んだEC2インスタンスの知識をすぐに実務で活用し、サーバー環境を構築することができました。今後はさらに社員のITリテラシーを高め、クラウドだけでなくDXも強化していきたいと思っています。

中電技術コンサルタント株式会社

弊社は1965年の創業以来総合建設コンサルタントとして、国や県・市町村のパートナーとなり技術的な支援をすることで、地域の生活・産業・文化の向上、発展を担ってきました。近年官公庁のシステムがオンプレミス(自社運用)からクラウドに移行しつつあり、お客様からもAWSを用いたシステムやインフラの構築に関する要望が増えてきたため、自社でAWSに精通した社員を増やす必要性を感じ新入社員の研修を依頼することになりました。

研修では、数多くあるAWSの全サービスのうち主要なものを厳選し、パッケージ化された魅力的なコースをさらにカスタマイズして、座学だけでなく実際に手を動かす内容にしていただきました。研修後は無事、受講者の半数以上がAWS環境構築のチームに加わりました。研修ではハンズオンでAWS環境を触っていたこともあり、壁を感じることなくスムーズに業務に着手できました。

インターネット・アカデミーでは、お客様の状況や要望に合わせたデジタル人材育成の研修を提供しています。自社DX推進のためにデジタル人材育成の研修を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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