人材育成IT企業が新人IT研修を外部に委託する理由
2023/09/14
インターネット・アカデミーのようなIT研修サービス企業は、毎年4月になると新入社員を対象としたIT研修が数多く開催されます。デジタル人材不足の企業はもちろん、社内にデジタル人材が充足している企業も、新卒向けIT研修を活用されています。
今回の記事では、企業が新卒向けのIT研修を外部委託する理由とメリットについて紹介します。
目次
新入社員をできるだけ早く戦力化したい
新人IT研修を利用する企業の多くは「新人の早期戦力化を実現したい」と考えています。
システム開発やWeb制作を行う企業の場合は、プログラミングなどの開発技術の研修を通じて新人がスキル習得をすることで、現場配属がスムーズになります。
非IT企業、非IT職に配属する新人の場合は、Excelなどのツールの操作方法や、ITリテラシー、情報セキュリティなどの研修が人気です。IT用語やサイバーセキュリティなど、今やビジネスで必須となっている知識を研修で身につけることで、スムーズに実務に入れるようにしたい、と考えられているケースが多いです。
社内教育の負担を軽減したい
IT企業など、社内にデジタル人材が多く在籍している企業の場合、「先輩社員の負担軽減をしたい」と考えられているケースも多いようです。

プログラミングなどの開発技術などの場合は特に、新人に教えなければならない技術が難解かつボリュームが多いです。そのため、社内講師を立てて新人教育を行おうとすると、現場の社員の業務を長期間止めなければならなくなり、他の社員へその負担のしわ寄せがいきます。
また、業務を止めないよう少しずつ教育をすると新人の早期戦力化が実現できなかったり、教育を担当する社員の負担が長期にわたり発生し、現場が疲弊してしまうなども起きます。スキル習得が不十分な状態だと、先輩社員からの指示が伝わらなかったり、指示に沿ったコードを記述するだけの知識がなかったりして、現場でのコミュニケーションコストが肥大します。
具体的な事例として、インターネット・アカデミーのシステム開発研修を活用された企業が、研修前に抱えていた課題を紹介します。
それまでは、熟練の社員がPythonやGitなどの技術を教えていたものの、通常業務の合間にテキスト作成や講義をしており、疲弊してしまっていたそうです。また、多忙な時期は講師確保もままならず、新人教育に手が回らないこともあり、そうした場合は新人が書いたコードを先輩が手直しするなども発生していたそうです。
こうした背景があり、社内で技術的な知見を豊富に持っている企業が外部のIT研修サービスを活用する理由が、この「社内教育によって発生する負担を軽減する」というものになります。
新人IT研修を行った企業担当者の声
システム開発研修

昨年までは、「データベースの接続先を入力して」ということだけでも、新入社員は指示が理解できず、互いに大変な状況でした。一方、今年は一通りインターネット・アカデミーでIT専門用語を学んでいたので、私からの指示に対して、すぐに自分で実行できる状態になっていました。それが一番驚いたところですね。
外部のIT研修を受けていない入社2~3年目のメンバーは、スキルの凸凹が否めませんので、どうにかリカバリーできたらと考えています。今年のように最初にIT研修をやっていれば防げたと感じています。
インタビューの詳細をみるこの記事の執筆者

インターネット・アカデミー ITビジネスサプリ編集部
インターネット・アカデミーは、IT研修・ITトレーニングなど法人向け研修サービスの提供と、就職・転職などの社会人向け通学制スクールの運営を行っている教育機関です。グループ企業を含めると、「制作」「人材サービス」「教育」の3つの事業のノウハウをもとに、ITビジネスを行う現場担当者の皆様にとって役立つ情報を発信しています。
監修者

インターネット・アカデミー 有村 克己
「カシオ計算機」「小学館」などの大手企業研修をはじめ、神奈川工科大学やエコーネットフォーラムでの講演など、産学連携活動にも従事。エコーネットコンソーシアム「ECHONET 2.0技術セミナー検討WG」委員。
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