人材開発支援助成金「定額制訓練」で従業員の
ITスキルUP! 企業の成長を加速させよう!

2025/01/06
執筆者:カリエーレ・コンサルタンツ 佐渡治彦
人材開発支援助成金「定額制訓練」で従業員のITスキルUP! 企業の成長を加速させよう!

こんにちは。カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

日々の業務で、企業様へのキャリアコンサルティング、人材活用などのご相談を受けています。

キャリアコンサルタントとして企業の人材育成担当者とお話をしていると「IT人材の育成はしたいけど、費用対効果が心配」「どこから手をつければいいかわからない」という声が聞かれます。

確かに、IT研修にはどれくらい費用をかかるのか?どこに頼めばよいのか?果たして研修効果はあるのか?と最初は悩みますよね。そこで本記事では、国が企業を支援する人材開発支援助成金「人への投資促進コース」を活用し、効率的にIT人材を育成する方法についてご紹介します。

助成金を利用することで、費用を抑えながら、従業員の人材育成を実現できます。特に今回は、人材開発支援助成金「人への投資促進コース」の複数あるコース中で、注目を集めている「定額制訓練」に焦点を当て、具体的な活用方法やメリットについて解説しますので、ご参考にしていただければ嬉しいです。

人材開発支援助成金「定額制訓練」のメリット

1.「定額制訓練」の対象や活用例は?

従業員が様々な訓練の中から受けたい訓練を選び実施できる定額制訓練(サブスクリプション型の研修サービス)を行う事業者に対しての助成金です。従業員にスキルアップできる機会を提供することで、モチベーション向上につながります。以下、「定額制訓練」についてご説明します。

「定額制訓練」とは?
  • 業務時間内に実施され、業務上義務付けられた事業外訓練(OFF-JT)である。
  • 職務に関連する知識や技能を身につけるための教育訓練である。
  • 特定の事業主に向けた訓練でない。
  • 対象者の受講時間数の合計が10時間以上である。

受講時間は、たとえば1人が5時間、別の1人が7時間であれば合計12時間とカウントします。ただし1時間未満の人はカウントされません。また、業務に直結しない講習も対象となりません。

対象者
正規・非正規
経費助成率
中小企業60%、大企業45%
なお、定額制訓練には、賃金助成はありません。
活用例
中小企業において、営業力向上のための定額受け放題のeラーニング訓練を導入する。
※この「eラーニング」とは、コンピュータなど情報通信技術を活用した遠隔講習であり訓練の受講管理のためのシステム(Learning Management System.「LMS」)により、受講者および支給対象事業主に雇用される訓練担当者との双方により訓練の進捗管理が行えるものを言います。
メリット
「定額制訓練」の助成金を活用して、複数の従業員がリモートでオンライン講座を受講できます。業務時間内であれば隙間時間などに学習してもらうことも可能です。
助成金(例)

年間受講料:10人分で480,000円/年(48,000円/年×10人:4000円/月)のサービスを契約し、「定額制訓練」の助成金を活用した場合。

助成金の支給額: 288,000円(480,000円/年×60%)

つまり、本来480,000円の研修費用が、助成金を活用することで192,000円に軽減できます。

2. 「定額制訓練」の助成金は何回でも申請できますか?

人気のコースなのですが、令和6年10月から、「定額制訓練」の助成金は、定額制サービスによる訓練を実施する場合、従業員1人1年度あたり3回に設定(※)されています。

※4月1日から翌年3月31日までの支給申請回数となります。ただし、令和6年度に限り、令和6年10月から翌年3月31日までの支給申請回数となります。

回数の考え方

①人への投資促進コースの定額制訓練
②自発的職業能力開発訓練
③事業展開等リスキリン グ支援コース
の3つのメニューで横断的に定額制サービスによる訓練を実施する場合に、回数のカウントは3つのメニュー合計で労働者1人1年度あたり3回となります。

上限額の改正

上限回数の設定に加え、上限額に関しても設定されています。「人への投資促進コース」は1人1か月あたり2万円の上限設定となっています。

3. 申請書類にご注意

助成金を申請するうえで必要となる申請書類の様式も以下の様に変更になっています。

  1. 計画届の提出の際に必要な「対象者の一覧を記載する様式」について、コースごとに、変更しました。
  2. 支給申請の際に必要な「経費助成額を算定するための様式」について、コースごとに、変更しました。また、様式内に自動計算式を実装しました。

助成金の申請方法などの詳細は、お近くの労働局、社会保険労務士にお問い合わせください。

参考元
  • 人材開発支援助成金・人への投資促進コースのご案内(詳細版)
  • 人材開発支援助成金(定額制サービスによる訓練)について令和6年10月1日から制度の見直し
  • 厚生労働省 助成金のお問い合わせ先・申請先

「定額制訓練」の助成金についてのまとめ

人材開発支援助成金「人への投資促進コース」の中の「定額制訓練」について解説してきましたが、まとめとして以下のことが挙げられます。

費用対効果の向上
助成金によって費用負担が軽減されるため、より多くの従業員に研修機会を提供することができます。
効率的な人材育成
定額制訓練の豊富なコンテンツを活用することで、短期間で多くの従業員のスキルアップを図ることができます。
最新のITスキル習得
定期的に新しいコンテンツが追加されるため、常に最新のITスキルを習得することができます。
従業員のモチベーション向上
従業員がスキルアップできる機会を提供することで、モチベーション向上につながります。

助成金を活用できる研修プログラム

「定額制訓練」の助成金を活用しようと考えた際、次に重要なのは、どの研修プログラムを選ぶかということです。そんな時におすすめなのが、インターネット・アカデミーの研修プログラムです。

インターネット・アカデミーは、厚生労働省や経済産業省から認定を受けている信頼性の高いIT教育機関で、質の高い研修を提供しています。

企業のニーズに応じたオーダーメイドのカリキュラムを作成し、研修の内容だけでなく、助成金申請の手続きまでサポートしているため、安心して利用できます。

IT人材育成は、企業の成長に不可欠な要素です。「定額制訓練」の助成金を活用して、インターネット・アカデミーの効率的な学習方法を取り入れることで、スムーズにIT人材を育成することができます。もちろん、eラーニング訓練には、助成金の条件に必須であるLMS機能に対応しています。

まずは、お気軽にご相談くださいね。

最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

AIやITの活用が当たり前の時代、皆さまはどのように対応されていますか?

従業員のITスキルが、今後の企業成長に大きな影響を与える時代です。社員教育を見直すことで、業務の効率化や新たなビジネスチャンスを生むことができるかもしれません。

ぜひ一緒に従業員のスキルアップと、未来の働き方について考えてみませんか?

助成金を活用したデジタル人材の育成

インターネット・アカデミーでは、IT・DXリテラシーの向上からエンジニアの育成まで、企業ごとのデジタル人材育成のニーズにお応えできる研修があります。貴社のご要望に合わせた研修カリキュラムのご提案はもちろん、人材開発支援助成金「事業展開等リスキリング支援コース」を活用した人材育成についてのご相談や、まずは情報を集めたいという方への情報提供など、専任のコンサルタントが承っています。まずはお気軽にご相談ください。

執筆者

佐渡治彦 様
キャリアコンサルタント(国家資格)
カリエーレ・コンサルタンツ(Karriere Consultants)代表
名古屋商工会議所会員

名古屋市在住。明治大学政治経済学部経済学科卒業。2017年4月カリエーレ・コンサルタンツ開業。公共事業、企業領域キャリアコンサルタント中心に活動しており、セルフ・キャリアドック制度助成金を活用し中小企業を中心に100社以上への導入実績を持つ。モットーは、「働き方に悩む人を、ゼロに。」

代表理事である一般社団法人カリエーレ・コムサでは、京都労働局「令和5年度就職氷河期世代活躍支援都道府県プラットフォームを活用した支援事業」、兵庫労働局「令和6年度 川西市一体的実施事業」を受託。

【主な実績】
  • 愛知県労政局「未就職卒業者等人材育成事業」「中小企業処遇改善支援事業」「介護職経験者再就職支援訓練事業」
  • 東京都産業労働局「東京都コロナ緊急対策支援事業」
  • 千葉、大阪、兵庫労働局委託事業「不安定就労者再チャレンジ支援事業」
  • 愛知労働局委託事業「訓練希望者等に対するジョブ・カード作成支援推進事業」事業責任者
  • 愛知労働局委託事業「介護分野における人材確保のための雇用管理改善推進事業」雇用管理改善委員会委員
  • 愛知労働局委託事業「なごやキャリア・コンサルティングセンター」事業運営責任者

資格

2011年11月 DBMマスター・キャリアカウンセラー資格取得
2016年5月 キャリアコンサルタント国家資格取得

運営サイト

https://karriere-consultants.com/

著書

「キャリアコンサルタント」で自立する方法

メディア掲載

転職info「キャリアコンサルタントになるには?~どんな資格?費用は?誰でもなれる?収入は?」記事監修

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