DX時代に求められるリスキリングの事例紹介

2022/11/07
講演者:インターネット・アカデミー 金正煒
DX時代に求められるリスキリングの事例紹介

本記事は、2022/9/28にインターネット・アカデミーが開催した「デジタル人材へのリスキリング事例紹介セミナー」の一部を紹介したものです。この記事では、DX人材の育成に効果的なIT教育と、DXリスキリング助成金について紹介します。

DX時代に求められるリスキリング

DX時代に求められるリスキリング

リスキリングという言葉は、「そもそも仕事で必要とされるスキルの大幅変化に適応するために必要なスキルを習得すること」を意味しており、働きながら仕事で新しい付加価値を創出し続けるためのスキルを学ぶことをさします。

この本質は今も変わりませんが、特にこのDX時代においてはリスキリングというとITが必然的にかかわってきます。現在では「特にデジタル化により、生まれたり仕事内容が大きく変わったりするであろう職種のスキルを習得する・させる」ということを含意して、DX時代の人材戦略としてリスキリングを掲げる企業が大変多くなっています。

海外企業については、AT&T・Amazon・Wal-Martなどを筆頭に、社内の非技術職員を技術職に転換することで技術職の人材不足に対応する、サービスを現場で提供する人材がシステムを有効に利用できるようにする、などということを目標に人材戦略としてリスキリングをかなり大規模におこなっています。

国内でも、大手企業の中期経営計画にはほとんど必ず、「DX」もしくは「リスキリング」という言葉がみられるようになっており、実際に日立製作所・富士通・住友商事・三菱商事・丸紅などといった企業でリスキリングに力をいれている事例がみうけられます。

企業が抱えるリスキリングについての悩み

このように、業界問わずほとんどの企業でDXやリスキリングが必要になっていく中で、多くの企業が苦戦をしいられる原因となっている悩みの内容をご紹介します。

  • 働きながら新しい技能の習得を目指すため、忙しさなどから社内のコンセンサスを取りながら進めることが難しい。
  • e-ラーニングなどの座学で、実際に仕事でつかえる能力が身につくのか心配。
  • 実際、リスキリングでどのようなことを学べばいいか分からない。
  • そもそも社内でIT人材が足りていなくて、どうすればいいのかわからない。
  • 社内でのIT教育を体系化するのにコストがかかる。
  • 外部委託しようと思っても予算が不安。

インターネットアカデミーでは、これらの悩みもすべて解決することができますので、リスキリングに関してお悩みのある方は、ぜひ一度ご相談ください。

DX推進の3つのフェーズと適切な教育

前章で、リスキリングについての様々な悩みをみてきましたが、ここでは社内のリスキリング、ひいてはDXを推進していくために重要な手順の考え方について紹介いたします。

DXに取り組む場合、本格的にDXにとりかかる前に基本的なステップが二つありこれを飛ばしてしまうとなかなか上手くDXを進めていけないという問題があります。まずは、自分たちがいまどの段階にいるのかを把握して適切なステップを踏み、中長期的な計画をもってDXを進めていきましょう。 具体的なステップの内容などは、以前行われた「DX推進のためのIT教育&助成金活用セミナー」でも詳しく説明されていますので、ぜひご確認ください。

DX推進に3つのフェーズがあってそれぞれの段階に適した研修・取り組みがあるように、若手・新入社員から経営層まで、社内での役割によっても適切な教育の内容はかわってきます。社内の状態に応じて優先度は変わりうるものの、階層に応じて概ね次のような研修を行うことをおすすめしております。

DX推進の3つのフェーズと適切な教育

リスキリングを実現した企業の事例

ここでは、具体的にインターネットアカデミーがご協力させていただいたなかで、リスキリングを実現された企業の事例を紹介いたします。ぜひ、他社の事例をしることで自社のリスキリングに対するイメージを高めていきましょう。

弊社は、非IT企業様からの依頼も多く、DX戦略立案や考え方のみにとどまらず実際に現場で活躍するスキルの習得ができるようにお客様にあった研修をカスタマイズしてお届けできることを特徴としています。

ITリテラシーの底上げによる提案力の強化(株式会社ベルメゾンロジスコ)

株式会社ベルメゾンロジスコ様は大手通販サイトベルメゾンの物流を担っているグループ会社です。お客様に最適な提案をできるように、従業員のIT知識底上げを図るため、データサイエンス研修を行いました。50人ほどの全社員にむけてITリテラシー教育を行うことで、現場の従業員がデータを取り扱うイメージを持てるようになり、データを用いたあらたなサービスや業務改善のアイデアを出せるようになったそうです。また、社員を一部厳選し20人ほどにはさらにpythonを用いたwebスクレイピングの研修も行いました。

プログラミングを活用した業務改善への足がかりに(三菱ガス化学株式会社)

化学系の研究者・データサイエンティスト・機器装置に携わる従業員・事務職員など様々な社員の働く現場では今pythonがメインで使われています。多くの社員にITリテラシー教育を受け、知識を習得しプログラミング的思考を磨いてもらうことで、デジタライゼーションやDXの段階で活躍できる人材を増やし、業務の効率化や生産性の向上を図りたいと考えていました。これまでも、300~400人ほどが集合研修のかたちで学習をおこないました。これによりプログラミングなどに対する抵抗感などが薄れ、積極的にプログラミングを活用した業務改善に取り組む姿勢が生まれまたそうです。

新規事業立ち上げのための既存社員リスキリング(東日印刷株式会社)

東日印刷株式会社様は国内最大級の新聞印刷専門会社ですが、新聞印刷以外にも将来性のある事業を新たに立ち上げる必要があると感じ、Web制作の事業を立ち上げることになりました。最初の目標は、自社サイトのリニューアルだったのですが、その中でWebのできる新規の人材を雇うのではなく既存の社員の教育を行うというアプローチをとることで、初期投資も抑えられましたし自社の背景をよく理解した人を制作チームにいれることができたそうです。結果的に半年で、サイトのリニューアルを達成することができました。

DXリスキリング助成金

実際に社内のリスキリングを行う場合には、予算面でお悩みの企業が多くみられます。インターネット・アカデミーは、カリキュラムやスケジュールを自在にカスタマイズできるのが強みで、お客様の予算に合わせて柔軟に対応させていただくこともできるのですが、「うちは中小企業で予算が多くとれない」というご相談もよくいただきます。

中小企業の場合は、「DXリスキリング助成金」の制度を活用できるケースが多く、この助成金制度を活用して研修を受けていただくこともあります。この助成金を活用すれば、経費の3分の2(最大で64万円)の給付金をうけとることができます。

大企業の場合でも「人材開発支援助成金」の制度を活用できるケースが多いです。

DXリスキリング助成金は、DX関連の技術の研修を受ける場合に支給される助成金になりますが、インターネット・アカデミーで扱っているカリキュラムのほとんどが対象となります。

助成金利用について、個別相談を承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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セミナー講師

金正煒
インターネット・アカデミー ITコンサルタント

500社以上の企業のIT教育をコンサルティングした実績をもつ。
エコーネットコンソーシアムフォーラムやLPI日本支部共催セミナーでの関連技術についての講演を担当。 Oracle Certified Java Programmer Silver SE 8、Python3エンジニア認定基礎試験、PHP技術者認定資格など、多数のIT資格を保持。

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