PythonをIT系人材の新人研修にお勧めする絶対的な理由
講演者:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会代表理事 吉政忠志
インターネット・アカデミー株式会社 有滝貴広
本記事は、2023/9/26にインターネット・アカデミーが開催した「PythonをIT系人材の新人研修にお勧めする絶対的な理由 〜Python研修実施時の注意事項と効率的な研修について~」の一部を紹介したものです。こちらのセミナーでは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会代表理事の吉政忠志氏をお招きして、Pythonエンジニア育成のノウハウについて解説していただきました。
Pythonは今、非常に注目されている
Pythonはそのシンプルな文法と豊富なライブラリ群によって、エンジニア・非エンジニアを問わず非常に注目されています。実際、「Python」や、それに関連する「データ分析」といったワードはGoogleトレンドで右肩上がりに伸びています。
また、現役エンジニア100名に聞いたアンケートでは、「未経験者におすすめのプログラミング言語」および「将来性が高いプログラミング言語」で1位を獲得しています。
AI、機械学習、ビッグデータといった近年非常に重要視されている技術の中心で活用されているPythonは、国の情報処理試験にも採用され、国の未来投資会議でも育成を推進すると明言されています。
PythonをIT系人材の新人研修にお勧めする絶対的な理由
PythonをIT系人材の新人研修にお勧めする理由は主に以下の2つが挙げられます。
- 今後も発展が期待されている分野で中心的に使われている点
- 学びやすく、保守がしやすい点
1つ目の発展が期待されている分野というのは、AI・機械学習やビッグデータ、データ分析、業務自動化などが挙げられます。これらの分野ではPythonのライブラリを利用して、これまで複雑だった処理も簡単に実現できるようになりました。また、AIや機械学習といった最新鋭の技術は今後、あらゆるシステムに何らかの形で組み込まれることが予想されます。そのため、新人研修でPythonを学習することで今後、幅広い分野で長く活躍できるようになります。
2つ目の学びやすく・保守がしやすい点というのは、Pythonのお作法である「Pythonic(パイソニック)」や、Pythonの設計について記述されたイディオム集「The Zen of Python(Python Zen)」が広く浸透していることが挙げられます。お作法に遵守したコードは、適切にPythonのイディオムが使用されていて、読みやすさが重視されています。そのため、初めてプログラミングをする人にとって学びやすいのが特徴です。またエンジニアがPythonで書かれたシステムの開発や運用を引継ぐ場合、可読性の高さから簡単に引継ぐことができます。
Python人材育成のよくあるトラブル
Pythonは人気のプログラミング言語であるため、新人研修の時期になると多くの企業で新入社員向けのPython研修が実施されます。その結果、どこの研修会社やスクールでも講師が不足するため、Pythonを深く理解していない講師が担当する場合があります。中には「Pythonic」や「PythonZen」さえも知らない講師が、不適切な文法を教えている事例も発生しています。
こうした質の低い研修で学習してしまうと、実際の業務で書いたコードの品質が悪く障害が起きやすくなったり、コードが読みにくくなり、引継ぎがしにくくなったり、保守性が悪くなったりします。
こうしたトラブルを回避する最も確実な方法は、Pythonエンジニア育成推進協会の認定スクールで研修を実施することです。
セミナー講師
吉政忠志 氏
Pythonエンジニア育成推進協会
代表理事
Pythonのフィロソフィー「Pythonic」を理解した人材育成を支援するという目標を掲げ、2016年にPythonエンジニア育成推進協会を設立。また、日本のIT業界の発展のためには人材の好循環とその為の教育機関の発展が重要であると考え、その他のIT教育分野でも精力的に活動している。PHP技術者認定機構 理事長、Rails技術者認定試験運営委員会 理事長、一般社団法人BOSS-CON JAPAN 代表理事、日本ネットワーク技術者協会 代表理事を兼任。
認定スクールのインターネット・アカデミーの新人研修
インターネット・アカデミーはPythonエンジニア育成推進協会の「認定スクール」の認定を受けています。そのため、前述のPythonicを体系的に学べるカリキュラムをご用意しております。
- 新人向けPython研修
「新入社員向けPython研修」では、PythonやDjangoフレームワーク、データベース、サーバー、AWS、Gitなど、開発現場で求められる知識を学習後、システム開発演習を行います。また、新入社員研修に欠かせないITリテラシーや情報セキュリティ、ビジネスマナーも身につけます。
- Pythonプログラミング研修
「Pythonプログラミング研修」では、PythonのDjangoフレームワークを使ったWebアプリケーション開発のノウハウを学ぶことができます。
- PythonでのExcel操作研修
プログラミング初心者が、自分の業務で使用しているExcelを操作し、業務効率化するための仕組みを学びます。
- Python3エンジニア認定基礎試験 対策研修
Pythonプログラミングにおける文法や基礎的な知識に対する理解を証明する「Python3エンジニア認定基礎試験」の合格を目指します。
他にもインターネット・アカデミーでは、PHPやHTML、データベース、Linuxなど、幅広く利用されている技術の普及団体と一緒に取り組みを行うことで、標準化したカリキュラムを提供しています。
これらの研修は、助成金を利用して実施することも可能です。Pythonのことや新入社員研修のことはもちろん、助成金を利用した研修のことでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
セミナー講師
有滝 貴広
インターネット・アカデミー
マーケティング局 室長
総務省が後援する「次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会(縦書きWeb普及委員会)」の一員として国際標準化と技術の普及活動に尽力し、2020年度情報通信技術賞(総務大臣表彰)受賞。 建築家 隈研吾氏、台湾IT担当大臣 オードリー・タン氏、インターネットの育ての親 村井純氏、棋士 羽生善治氏など、各業界のプロフェッショナルからITの未来を伺うインタビューコンテンツ「TSUNAGU」をプロデュース。
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