ChatGPTのWebライティングセミナーレポート

2023/10/02
講演者:インターネット・アカデミー 有滝貴広
ChatGPTのWebライティング

本記事は、2023/9/19にインターネット・アカデミーが開催した「ChatGPTのWebライティングセミナー」の一部を紹介したものです。

これからのWeb担当者の役割

ここ近年、急速にAIの技術が進歩し、様々な職種・業界でAIを活用した仕事のやり方に変わりつつあります。特に今話題のAIであるChatGPTは、人間のような文章を生成する能力を持ち、この特徴をうまく活用することでWeb担当者の主な業務の一つであるコンテンツ作成の状況が劇的に変わってきます。人間の考えていることをChatGPTが人間の代わりに言語化することで、効率的にコンテンツの制作をすることができるのです。

ChatGPTの使用方法

ChatGPTのWebライティング

ChatGPTを利用するには、無料のアカウント登録が必要になります。また、ChatGPTには2つのバージョンがあり、無料で利用できる「GPT3.5」と、より高精度な回答を得ることができる有料の「GPT4.0」があります。

使い方は単純で、画面下部の検索バーにChatGPTに聞きたいことを入力し送るだけです。例えば、「夏バテに効く料理を教えてください。」と入力すれば、夏バテに効く料理を調べ、なぜ夏バテに効くのか簡単な理由を添えてリストアップしてくれます。

ChatGPTの凄いところはこれだけではありません。例えば、「100字以内で」や「作り方を」などと回答方法に条件を加えることで、その条件を満たすような形で回答を得ることができます。

このようにまるで人間のように言葉を理解して、状況に応じて適切な形で回答を生成できる点がChatGPTの最大の魅力であり、世界的にChatGPTが大注目されている理由です。

ChatGPTは、文章作成にフォーカスされることが多いですが、他にも調べ事や要約、翻訳もすることができます。また簡単なプログラムも書くことができ、様々な場面で活用することができます。

ChatGPTを用いたWebライティングの基本

ChatGPTのWebライティング

より精度の高い回答を得るためには、ChatGPTに理解してもらいやすい形で指示を出す必要があります。しかし、ChatGPTはあくまでもコンピュータであり、より精度の高い回答を効率よく得るには、人間の指示(プロンプト)の形式や要素(条件など)が重要になってきます。ただ、これらの情報は散乱しており、何が正しいのかがわかりにくいのが現状です。

ただ一般に、プロンプトで大事とされている

  • 指示と文脈を区切るために「###」のような明確な区切り記号を使用する
  • 要素で「命令」「文脈」「入力データ」「出力指示子」を含める

だけでも、出力結果は大きく変わってきます。

また、ChatGPTのプロンプトのことでわからないことはChatGPTに聞いてみるのも1つの手です。ただし、回答は時間を経て多少変化することがあるため、ここで得た回答は参考程度にとどめておくのがよいでしょう。

ChatGPTを用いたSNS発信

ChatGPTでは、Webライティングだけでなく、SNS用の文章ももちろん作成することができます。ChatGPTで記事ページを生成出来たら、「上記の記事ページのPRをTwitter向けに編集してください。」などと指示することで、少しポップなSNS向けの短い文章も作成することができます。同様にTwitterに限らず、Instagram向けなど他のSNSにも対応できます。

ChatGPTでSEOに考慮した記事作成

ChatGPTのWebライティング

Web担当者は、ただコンテンツを作るだけでなく、多くのユーザーに閲覧され、購入につなげる必要があります。そのためには、Googleなどの検索エンジンで上位に表示されることが重要で、それを実現するのがSEOです。

Google検索品質評価ガイドラインでは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」のEEATで表せる品質を満たした、オリジナルかつ高品質のコンテンツが評価されます。

ですが、ここで問題になってくるのは、Googleは人間が書いた文章とAIで書いた文章でWebページの評価を変えているのかという点です。

Googleが公開している、Google検索セントラルブログの「AI生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンス」によると、制作方法を問わず高品質なコンテンツを評価すると記載されています。つまり、ChatGPTなどのAIに、EEATを満たした高品質なコンテンツを作成してもらうことで、効率的にSEO対策ができます。

ChatGPTのWebライティング

では、ChatGPTでSEO対策をするためには、どういった指示をすればよいのでしょうか。

例えば、SEO対策で重要なタイトルですが、「キーワードを含んだ手短なタイトルにする」などと指示を出すことで、条件を満たしたタイトルを作成してくれます。他にも様々な条件を追加しながら、何度かコンテンツを再生成してもらうことでSEOに特化したコンテンツを完成させることができます。

写真などの画像生成にChatGPTを活用

ChatGPTには画像生成する機能はありませんが、AIによる画像生成をするサイトはたくさんあります。画像をAIに生成してもらうことで、記事の内容にマッチする画像を選定する時間が省けるので、効率的にコンテンツを作成することができます。

ChatGPTを本格的に活用するには

今回紹介したChatGPTを利用したWebライティングの手法は導入部分であり、業種やコンテンツの内容によって活用方法は変わっていきます。また、高品質なコンテンツを作成するためには、ChatGPTの特性をもっと知り、プロンプトについても学習する必要があるでしょう。

インターネットアカデミーでは、ChatGPTについてもっと学習する「ChatGPT・生成AIトレンド研修」や、コーディングからSEO対策、マーケティングまで総合的に学習する「Web担当者育成研修」など、多数の研修をご用意しております。これらの研修は、法人様向けの完全オーダーメイドの研修であり、自社の業務に応じて研修内容のカスタマイズや研修時間の調整をすることができます。

また、個人でAIについて学習する「AIエンジニア育成コース」や、Web担当者としての基本的なスキルを体系的に身に着ける「Web担当者コース」などもご用意しております。これらのコースは、条件に応じて国からの給付金を受給しながら受講することができます。

法人向けのIT研修や、個人での学習を検討しておりましたら、お気軽にご相談ください。

セミナー講師

有滝 貴広
インターネット・アカデミー
マーケティング局 室長

総務省が後援する「次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会(縦書きWeb普及委員会)」の一員として国際標準化と技術の普及活動に尽力し、2020年度情報通信技術賞(総務大臣表彰)受賞。 建築家 隈研吾氏、台湾IT担当大臣 オードリー・タン氏、インターネットの育ての親 村井純氏、棋士 羽生善治氏など、各業界のプロフェッショナルからITの未来を伺うインタビューコンテンツ「TSUNAGU」をプロデュース。

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