人材育成AI研修における助成金の種類と申請手順・注意点を解説

2026/04/16
AI研修における助成金の種類と申請手順・注意点を解説

AI研修に助成金を活用できるのか、どの制度を選べばよいのか分からず迷っていませんか?実は、条件を満たせば研修費用の一部が国から支給されます。ただし、申請手順や注意点を知らないと不支給になることもあるため注意が必要です。この記事では、AI研修で使える助成金の種類や申請方法を分かりやすく解説します。

AI研修とは?基本情報を解説

AI研修とは、企業が社員に対してAIの基礎知識や活用方法を学んでもらうための教育プログラムです。業務の自動化やデータ分析の高度化が進む中で、AIを理解して使える人材が企業に求められています。

例えば営業部門であれば顧客データの分析、総務部門であれば問い合わせ対応の自動化など、活用場面は多くあります。専門的なエンジニアだけでなく、一般社員における理解も欠かせません。

ただし、ツールを導入するだけでは成果は出にくく、基礎から応用まで体系的に学ぶAI研修が注目されています。研修費用が高額になるケースもあり導入を迷う企業も少ないため、助成金制度の活用を検討しましょう。

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人材開発支援助成金とは

AI研修とは?基本情報を解説

人材開発支援助成金とは、企業が従業員に対して職業訓練を実施した際に、国が費用の一部を支給する制度です。主に厚生労働省が管轄しており、計画的な研修を実施する企業を後押しすることが目的です。

人材育成は企業の成長だけでなく、日本全体の生産性向上にもつながります。そのため、AI研修を実施した場合、研修費用や研修中の賃金の一部が助成対象になることがあります。ただし、事前に計画を提出し、要件を満たさなければなりません。研修の1か月前までに申請を終える必要があるため、制度を正しく理解することが重要です。

参考:人材開発支援助成金|厚生労働省

キャリアアップ助成金とは

キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者の処遇改善や正社員化を支援する制度です。以前は「訓練等支援コース」が存在しましたが、現在は人材開発支援助成金へ統合されています。AI研修を直接的な目的とする場合は「人材開発支援助成金」を活用し、その後の正社員転換に際して本助成金の「正社員化コース」を併用するケースが一般的です。

一方で、単なる研修実施だけでは対象にならない場合もあります。正社員転換や賃金規定の改定など、一定の条件を満たす必要があります。制度の趣旨を理解せずに申請すると不支給になる可能性もあるため、事前確認が欠かせません。

参考:キャリアアップ助成金|厚生労働省

人材開発支援助成金とキャリアアップ助成金の違い

両者の違いは支援の目的にあります。人材開発支援助成金は「職業訓練そのもの」を支援する制度です。一方で、キャリアアップ助成金は「雇用形態や処遇の改善」を重視します。そのため、正社員向けにAIスキルを学ばせる場合は前者が適しています。反対に、有期の社員を正社員へと転換する過程で研修を行う場合は、後者が活用できる可能性があるでしょう。

目的によって選ぶ制度が変わるものの、自社の状況と照らし合わせることが重要です。制度選択を誤ると、時間と労力が無駄になるおそれがあります。

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AI研修に活用できる助成金・補助金の種類一覧

AI研修に活用できる代表的な制度は、人材開発支援助成金の各コースです。内容を順番に解説します。

人材開発支援助成金「人材育成コース」

人材育成コースは、基礎的な職業訓練を支援する制度です。AIの基礎研修やデータ活用の入門講座などが対象となります。企業の土台となるスキル向上が目的です。例えば、外部講師によるAIリテラシー研修を実施した場合、経費や賃金の一部が助成されることがあります。

ただし、訓練時間や内容に一定の基準があり、短時間のセミナーでは対象外になることもあるため事前確認が必要です。

人材開発支援助成金「事業展開等リスキング支援コース」

このコースでは、新規事業や業態転換に伴うスキルの習得を支援します。具体的には、AIを活用した新サービス開発などが該当します。企業の変革を後押しするためのものが該当し、例えばDX推進の一環としてAI分析スキルを学ぶケースが挙げられます。

一方で、単なるスキルアップではなく、事業展開との関連性がなければなりません。計画書に具体性がない場合は、認められない可能性があります。

人材開発支援助成金「人への投資促進コース」

人材開発支援助成金「人への投資促進コース」は、高度デジタル人材育成(ITSSレベル3以上)などを支援する制度です。AIエンジニア育成などの高度な訓練が対象となります。ただし、令和6年度以降の制度改編により、「事業展開等リスキング支援コース」でもDXやAI関連の訓練が幅広く、かつ高い助成率で支援されています。訓練の目的やレベルに応じて、どちらのコースが最適か、最新の支給要領や労働局の判断を確認することが重要です。

また、成長分野への人材投資が国の政策として重視されています。申請手続きはやや複雑で、対象条件や訓練時間の基準を満たす必要があります。

人材開発支援助成金「教育訓練休暇等付与コース」

このコースは、従業員に教育訓練休暇を与えて学習を促進するための制度です。AI研修のために有給の学習期間を設ける場合などが該当します。従業員の自主的な学びを支えるという狙いがあり、例えば数日間の集中講座に参加させる際に活用できます。

一方で、就業規則の整備をしておくといった事前準備が必要不可欠です。制度設計を怠ると、このコースの対象外になることがあります。

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人材開発支援助成金の申請方法・導入の流れ

申請は「事前計画の提出→研修実施→支給申請」という流れで進みます。この順番を守ることが重要です。

人材開発支援助成金の申請方法・導入の流れ

研修開始1か月までに訓練計画を提出

人材開発支援助成金を活用する場合、研修開始の原則1か月前までに「訓練計画」を労働局へ提出する必要があります。助成金は事後報告ではなく、事前承認が前提である制度だからです。例えば4月1日からAI研修を始める場合、3月1日までには計画書を提出しなければなりません。計画書には研修の目的や内容、時間数、受講者、実施方法などを具体的に記載します。

AI研修が自社の業務にどのように役立つのか、明確にすることが重要です。曖昧な記載では差し戻しになる可能性があります。余裕を持って準備を進めることが、スムーズな申請への近道です。

研修の実施

計画が受理された後は、提出内容に沿ってAI研修を実施します。計画と異なる形で行うと助成対象外になるおそれがあります。例えば、申請時に「合計20時間のオンライン研修」と記載した場合、その時間数や形式を守らなければなりません。また、受講者の出席簿や研修資料、カリキュラムなどの記録を残すことも重要です。

このとき、遅刻や欠席が多いと支給額が減る場合があります。研修担当者は進捗管理を徹底し、計画通りに実施して、証拠書類を整えておくことで後の申請が円滑になります。

支給申請書の提出

研修が終了したのち、所定の期限内に支給申請書を提出します。提出を忘れた場合、真剣に取り組んだ場合であっても助成対象になりません。申請時には研修実施報告書、出席簿、賃金台帳、経費の領収書など、複数の書類が必要です。また、外部のAI研修会社に支払った受講料の請求書や振込記録も提出します。

書類に不備があった場合、追加提出や修正を求められることがあります。そのため、研修開始前から必要書類を意識して管理することが重要です。丁寧な準備が、支給までの時間短縮につながります。

助成金の支給・不支給の決定

支給申請後、労働局による審査が行われ、その結果として支給または不支給が決定されます。審査では訓練内容が計画通りに実施されたか、要件を満たしているかがポイントです。例えば、必要な訓練時間に達していない場合や、対象外の経費が含まれている場合は、減額や不支給となることがあります。

問題がなければ、指定した口座に助成金が振り込まれます。ただし、審査には一定の期間がかかるため、資金が入金されるまでの時間差があることを理解しておきましょう。

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助成金でAI研修を受講する際の注意点

助成金を活用してAI研修を行う場合、主に3つの注意点があります。それぞれのポイントを具体的に解説します。

研修前に申込みを行う

助成金は、原則として研修開始の1か月前までに訓練計画届を提出し、受理される必要があります。契約自体は計画届の提出前でも可能ですが、受講開始(研修初日)が計画受理前である場合は、一切の助成を受けられません。

例えば、「まずAI研修を受けてみて、後から助成金を申請しよう」と考えても、それは通りません。そのため、研修会社との契約前にスケジュールを確認し、余裕を持って申請準備を進めましょう。

企業の職務・業務に関連しなければならない

AI研修の内容は、企業の業務と関連していなければなりません。助成金は事業活動に役立つ訓練を支援する制度であるためです。業務と関係の薄い趣味的な講座は、対象外になることがあります。申請時には、研修が自社のどの業務に活きるのかを具体的に説明できるようにしておきましょう。曖昧であった場合、審査で不利になる可能性があります。

助成金は後払いのため資金計画を立てる

助成金は原則として後払いです。つまり、企業が研修費用を1度支払う必要があります。AI研修を実施し、まず支払いを済ませた後に審査を経て助成金が振り込まれるためです。数ヶ月間のタイムラグが生じることもあります。

そのため、資金に余裕がない状態で研修を導入すると、経営を圧迫する可能性があります。事前に資金繰りを確認し、計画的に進めることが重要です。

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まとめ

AI研修は、企業がこれからの時代に対応するための重要な取り組みです。ただ、費用負担が課題になることがあります。そこで、人材開発支援助成金やキャリアアップ助成金の活用が重要です。これらの制度を使うことで研修費用や賃金の一部が補助され、導入のハードルが下がるでしょう。

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