業務活用のためのプロンプトエンジニアリング
今さら聞けないChatGPT セミナーレポート(後編)

2023/10/9
講演者:インターネット・アカデミー 小山直人
業務活用のためのプロンプトエンジニアリング今さら聞けないChatGPT

本記事は、2023/9/21にインターネット・アカデミーが開催した「業務活用のためのプロンプトエンジニアリング今さら聞けないChatGPTセミナー」の一部を紹介したものの後編です。後編では、ChatGPTを利用した業務効率化の例や、ChatGPTを利用する際の注意点についてご紹介しています。

セミナーレポートの前編はこちらからご覧いただけます。

ChatGPTを使って業務効率化

業務効率化にChatGPTを活用できる場面はたくさんあります。その中でも、実際にすぐ活用できそうなChatGPT活用例をいくつかご紹介します。

新規事業のアイデア

業務活用のためのプロンプトエンジニアリング今さら聞けないChatGPT

ChatGPTに新規事業のアイデアを考えてもらうことができます。また、アイデアを出してもらうだけでなく、そのアイデアを利用する顧客のペルソナを設定してもらったり、アイデアのリスクの洗い出しなどもChatGPTを活用することができます。さらに、アイデアを社内で説明する上で、企画書やプレゼン資料の作成のサポートといった使い方も考えられます。

活用例
  • アイデアの洗い出し
  • ペルソナの設定
  • リスクの洗い出し
  • 概要説明

記事作成・文章校正

業務活用のためのプロンプトエンジニアリング今さら聞けないChatGPT

キーワードやテーマを指定して、ChatGPTに文章の進め方や基本的な内容を提案させることができます。生成結果をもとに、情報の加筆や修正をすることで、記事を作る工数の大幅削減が期待できます。また、文章の校正や添削などもChatGPTを活用できます。

さらに、ChatGPTに文章中の専門用語や適切な表現の提案をしてもらうこともできます。コンテンツの質や論理構造の展開を適切にし、品質の高い文書を作り上げることができます。

活用例
  • 記事作成
  • 文章の補正・添削
  • コンテンツの改善
  • 人間の判断と連携

本やWebサイトの要約

業務活用のためのプロンプトエンジニアリング今さら聞けないChatGPT

ChatGPTを活用して内容の要約をすることができます。「高校生にもわかるように」などと条件を指定することで、法律や規約のページでも理解しやすくなります。また、「専門家と中学生の対話形式で」や「アニメで例えて説明して」などと制約条件を変えることで、様々な形で要約することができます。

クレーム対応

業務活用のためのプロンプトエンジニアリング今さら聞けないChatGPT

メールやチャットにて長文のやりとりなどでクレーマー対応に時間がかかることがあります。また、論旨や経緯が分かりづらいことも多々あります。他者への報告や相談のために要約したり、丁寧な応対の文面の生成にChatGPTを活用することができます。

活用例
  • クレーム内容をそのままChatGPTに入力し要約させる
  • クレームに対するお詫びや、対策のアイデアを生成させる

データの整形

業務活用のためのプロンプトエンジニアリング今さら聞けないChatGPT

文章ベースのデータをExcelのデータに変換したり、住所データから都道府県と市区町村等に分けて出力したりすることができます。こうした機能は一部有料のものもありますが、業務効率化に大いに役立てることができます。

ソースコードの生成

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ChatGPTにプログラミングのソースコードを生成してもらうことができます。HTMLやCSS、JavaScriptを利用して簡単なWebアプリケーションを作成することもできます。また、段階的にコードを生成することで、複雑な処理を伴うコーディングでも実現することができます。

ChatGPTを利用する際の注意点

業務活用のためのプロンプトエンジニアリング今さら聞けないChatGPT

ChatGPTはインターネットサービスの1種であり、情報漏洩のリスクには細心の注意を払う必要があります。ChatGPTの初期設定ではチャット履歴に保存され、学習にも活用されるため、他のユーザーの生成結果に反映される可能性があります。したがって、業務効率化で活用する場合にはSettingの項目にある「Chat History & Training」のチェックを外しておくのがよいでしょう。このチェックを外すことで、学習に使用されず、30日後にデータは削除されます。

また、ChatGPTが生成した情報の利用に関するリスクにも気を付ける必要があります。ChatGPTの弱点として「最新情報は反映されない」「それっぽく生成しているだけで正確性が担保されない」ということがあります。そのため、現状は人間のチェックが必要と考えましょう。

特に生成した情報を公開する際には、情報の正確性に加え、著作権侵害についても注意しなければなりません。ChatGPT公式では、ChatGPTに関する著作権に対して以下のように規定しています。

  • インプット(質問など、利用者が入力した情報):
    すべての権利を利用者が所有。
  • アウトプット(入力によって製作された回答など):
    規約などの順守を条件にして、OpenAIはすべての権利を利用者に譲渡。
  • 制作物(インプットおよびアウトプット):
    規約などを遵守する限り、ChatGPTで製作された出力内容について、利用者はあらゆる目的(販売や出版などを含む商業利用も含む)において利用可能。ただし、法律や規約に違反していないかの確認を含め、制作物について責任を負う。
引用:https://openai.com/policies/terms-of-use#3-content

ChatGPTを本格的に導入・活用したい方は

インターネット・アカデミーでは、ChatGPTを本格的に活用し、自身の業務に取り入れていきたい方向けに「ChatGPT活用講座」を提供しています。こちらの講座では、ChatGPTでできることをより詳しく、実践的にレクチャーしていきます。

また、助成金を活用した研修も実施しております。助成金のことやChatGPTやAI活用に関するIT研修のことでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

セミナー講師

小山直人
インターネット・アカデミー株式会社
講師

イギリスのリーズ⼤学の修⼠号を持ち、マーケティングコンペティションでの⼊賞や、カンボジアの⼩学校での教師経験などを企業研修のインストラクションに活かし、受講者⽬線でわかりやすいWeb 専⾨⽤語の解説が⾼く評価されている。研修担当実績には、「ダイドードリンコ」「三菱ガス化学」「島精機製作所」など国内⼤⼿、⾮IT系の企業も多い。

【保有資格】

  • Python3エンジニア認定基礎試験
  • PHP7技術者認定初級者試験
  • スマートマスター
  • ITパスポート
  • MOS Microsoft Excel Expert (上級) 他

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