Pythonの基礎、4つのデータ型と型変換
執筆者:南波真之
※本記事は吉政創成株式会社「Python学習とキャリアアップ」より寄稿されたコラムとなります。

皆さん、こんにちは。
南波真之(なんばさねゆき)と申します。
私は現在、Pythonについて勉強を進めています。というのも、AIやデータ分析、アプリケーション開発など様々な状況でPythonは活用されており、テクノロジー業界で活躍していくためには必要だと思っているからです。
と言っても、私はエンジニアではない文系の人間です。
「解きながら学ぶ Pythonつみあげトレーニングブック」を使って、Pythonの一番基本的なところを学んでいます。そこで、自分で学習してきて感じたポイントや疑問、皆さんにシェアできることを書いていきます。
今回は、P.46〜P.47の部分になります。テーマは、「Pythonのデータ型」です。
データ型と言われてピンと来ますでしょうか。プログラミングでは多くのデータを扱いますのでそれぞれを型(Type)に分類して管理します。
データには型がある?
データには型(Type)がいくつかあります。一番基本的なところでは文字列と数値になりますのでここから解説します。
str型(文字列型)
文字列というのはその名の通りでテキスト、文字のことです。例えば、'Good!'、'大吉'、'東京都'などすべて文字列型になります。
プログラミングの世界ではstr型とも呼ばれ、これは文字列のことをCharacter Stringを言うことからStringを略してstr型としているようです。
Int型(数値:整数型)
整数は学校で習った整数のことです。数値の中で小数点を含まない数です。例えば、1, 38, -10000などすべて整数になります。
Intというのは整数という意味のIntegerの略で、この整数型は、数値の型なので、計算ができるという特徴があります。
print(1 + 38) のように、整数型は四則計算が可能になっています。
float型(数値:浮動小数点数型)
浮動小数点数というのは分かりづらいですが、要は小数点が付いている数値のことです。例えば、0.2, 33.3, -99.5, 50.0などすべて浮動小数点数となります。
floatというのは、浮動小数点がFloating point numberのためそのfloatから来ています。
この浮動小数点数型は、数値の型なので、計算ができるという特徴があります。
print(33.3 + 50.0)のように、浮動小数点数型も四則計算が可能になっています。
ここまでが、基本的な部分です。
str型(文字列型)は、Int型(数値:整数型)やfloat型(数値:浮動小数点数型)との計算はできないため、注意しましょう。実行しようとするとエラーが出ます。
更にもう1つbool型というものもあります。
bool型(真偽値型)
真偽値型と呼ばれ、True/Falseが値として入ります。例えばこういう場合を考えてみます。
出力結果はTrue or Falseで出るのですが、どうなると思いますか?答えはこちらです。
1〜5の数値の中で、2行目のfor文(繰り返し処理)を行った際に2よりも大きい数字がTrueになるようなコードです。
型は変換できる
説明してきた型は変換することができます。例えば、文字列を数値に変換し、その後の計算に使用する場合などで使われます。
例をあげます。
例1:str型→int型
以下の例は、変数this_yearに現在の西暦を入れておきたいのですが、int型ではなくクォーテーションで囲んでいるのでこれは文字列型(str型)になっています。
これでは計算ができないので、変数this_yearをint型に変換するためにint(変換したいstr型の値)を使います。
実際に出力は、エラーにならずに「4」が出ます。
例2:int型→str型
int型をstr型に変換すると文字列連結を行うことができます。その場合は、str(変換したいint型の値) で行います。その後に、+を使って文字列連結を行い、出力をさせてみます。
するとこの出力は、「2022は、令和4年です。」とすることができるのです。
データの4つの型と特徴の理解がPython習得への1歩
今回は、データ型ついて紹介してきました。
データ型は今後Pythonのコードを見ていく際にも重要な着眼点です。変数に値が入っている場合は、この値はどのデータ型なのかを追っかけながらコードの読み書きを心がけていきたいものです。
ぜひ一緒に学習しながら1歩ずつ前に進めていきましょう。
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南波真之
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