今話題のChatGPTを最大限有効活用するコツ
ChatGPT活用セミナーレポート

2023/04/30
講演者:インターネット・アカデミー株式会社 講師 有村克己
今話題のChatGPTを最大限有効活用するコツ ChatGPT活用セミナーレポート

本記事は、2023/4/26にインターネット・アカデミーが開催した「ChatGPTセミナー」の一部を紹介したものです。この記事では、今話題のChatGPTをはじめとした生成AIを使う上での注意点や上手な使い方について紹介します。

ChatGPTとは何か?

2022年11月、Open AI社が人工知能を活用した対話型AI「ChatGPT」を公開しました。ChatGPTでは、人と自然な会話を行いながら、質問に対する回答や情報の提供、説明の支援などを行うことができることから、様々な場面での活躍が今後予想されます。

しかし、「使ってみたけど、うまく活用方法がわからない」、「使ってみたいけど、どう使っていいかわからない」といった声が聞こえるのも現状です。

容易に利用できるChatGPTですが、便利なChatGPTを最大限活用するためには、その特性を理解する必要があります。

ChatGPTの得意分野

ChatGPTの得意分野

ChatGPTをはじめとする生成型AIの特徴として

  1. 要件をもとに何かを生成する
  2. 一度出力したものに対して何度も調整できる

の2つが挙げられます。この特徴をもとに、ChatGPTが得意としている作業の例をいくつか挙げます。

プログラミング

ChatGPTでは、言語と仕様を命令することで、指定された言語でのコードを生成することができます。

非常に長く複雑なアルゴリズムを持つプログラムを生成したい場合でも、いくつかに分割して要件を定義してコードを生成し、最後に1つにまとめることもできます。また出力結果をもとに、さらに命令を追加することで、自社の独自仕様を追加したり、冗長な部分を訂正したりすることもできます。

アイデア出し

例えば、「英語を勉強するメリットを5つ挙げてください」などといった命令でも、ChatGPTは柔軟に対応することができます。人間の思考が伴う仕事は一般的に時間がかかりますが、ChatGPTをうまく活用することで、かかる時間を大幅に削減することができます。

要約・翻訳

ChatGPTは大量のデータを収集して、その情報をもとに結果を出力しているため、結果の真偽を確かめることができません。しかし、ユーザーが事前に正しい情報を与え、それをもとに結果を出力することはChatGPTの得意分野になります。

また出力された結果に、さらにこの情報を加えてほしい、この部分を消してほしいといった要望も実現することができます。さらに翻訳も予約と同様、ユーザーが与えた情報をもとに結果を生成するため、ChatGPTが得意としている作業です。

ChatGPTに何かを生成してもらう上で、要件が曖昧だと良い結果は返ってきません。また、要件の定義が効果的にできていても、一回の出力結果で望んでいた結果が返ってくることは少なく、何度も対話を重ねて微調整する必要があります。

質の高い出力を得るには

質の高い出力を得るには

ChatGPTを使ってみたけどうまくいかなかった人は、ChatGPTへの命令の仕方がよくなかった可能性が考えられます。ChatGPTになにかを命令する場合、「役割」と「制約条件」をしっかり定義することで、回答の精度が向上します。

例えば、ある資料の要約をChatGPTに依頼してみるとしましょう。その際に、役割に「プロの編集者である」、制約条件に「500字以内、わかりやすく、簡潔な文章で、重要なキーワードはとりこぼさない」を追加してみましょう。この時、ただ「この資料を要約してください」と命令した場合に比べて非常に質の高い出力が返ってきます。また、役割を「小学生」と指定すれば、小学生の学習水準に合わせた要約を出力することもできます。

さらに精度を高めたい場合、ChatGPTに英語で命令をしてみましょう。ChatGPTでは日本語サポートされていますが、英語のほうが日本語よりもより精度の高い回答を得ることができます。

ChatGPTを使う上での注意点

ChatGPTを使う上での注意点

ChatGPTは一見万能ツールに思えますが、セキュリティ面ではまだまだ課題が残ります。特に、無料版の場合、入力されたデータはOpen AI社のサービス改善に利用されるため、個人情報や社内機密の入力は厳禁です。

また有料版でも、Open AI社がデータを集めることはないものの、サーバー上に30日間データは残るため、やはり気を付ける必要があるでしょう。特にB to Bで使用する場合は、必ずガイドラインを作成したほうが良いと言えます。

さらに、既存の検索エンジンのように「何かについて調べること」は、ChatGPTは苦手としています。最新の情報などは誤情報が出力されることも多く、検索エンジンとの使い分けが必要です。ChatGPTで生成したものについては、必ずファクトチェックする習慣をつけるとよいでしょう。

インターネット・アカデミーでは、非エンジニアの方でもChatGPTを最大限活用できるようにサポートする「ChatGPT活用研修」をご用意しています。実務で活用できるシーンを想定した演習を行いながら、活用方法を体感していきます。

また、ChatGPTの利用に関して個別に相談を承っていますので、お気軽にご連絡ください。

セミナー講師

インターネット・アカデミー株式会社
講師
有村 克己

「カシオ計算機」「小学館」などの大手企業研修をはじめ、神奈川工科大学やエコーネットフォーラムでの講演など、産学連携活動にも従事。エコーネットコンソーシアム「ECHONET 2.0技術セミナー検討WG」委員。

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