清水建設グループの日本ファブテック
アルゴリズムを学ぶ研修で若手にもロジカル思考を
日本ファブテック株式会社
KAPシステム部システム開発課
課長 廣田和己様
大槻龍也様
宮澤菜奈子様
佐藤歩夢様
鋼構造メーカーとして、共に創業から100年におよぶ歴史を持つ東京鐵骨橋梁と片山ストラテックの経営統合に伴って誕生した日本ファブテック。両社の「ものづくりの喜びが人々の笑顔につながる」というモットーを受け継ぎ、鉄骨・橋梁など鋼構造物の設計から製作・建設までを一貫して担う専業メーカーとして、社会基盤の整備に貢献してきた。ものづくりを支える「現場力」と、それを支える「技術力」、「人財」を強みとし、「文化を創造する一翼を担っている」という誇りと責任を持って製品を提供している。時代と社会のニーズがめまぐるしく変化する中で、その要望に応え、「信頼される製品」を提供し続けると共に、鋼橋の補修・保全という喫緊の社会的課題に応えることを使命としている。
研修データ
- 研修内容
- 体系的に学ぶプログラミング基礎研修(HTML、CSS、PHP、データベース)
- 受講者
- 若手社員
- 研修の目的
- ・社内システムを理解し、触れるようになる
・アルゴリズムを学ぶことで、ロジカル思考を身につける
- 課題
-
- 社内システムの情報共有ができていない
- 新入社員がロジカル思考を身につけるきっかけにしたい
- 解決策
-
- インターネット・アカデミーにプログラミング基礎研修を依頼
- 効果
-
- アルゴリズムを学ぶことで応用の利く知識を習得できた
- 若手社員がロジカル思考を身につけられた
「無事故・無災害」「品質第一」「顧客の満足」「環境負荷の低減」を方針とし、顧客から信頼される製品を提供する日本ファブテック。危険物の安全管理と災害の未然防止に関する功績で、2022年に防府市危険物安全協会より表彰を受けるなど、企業としての取り組みも高く評価されている。フォートランを軸にして作られた50年の歴史を持つ自社開発システムに関して、社員それぞれが独学で学習していることで生まれる知識の属人化や情報共有方法に課題を感じていた。そんな中、インターネット・アカデミーにアルゴリズムを学ぶプログラミング基礎研修を依頼。KAPシステム部の廣田様に、研修の感想や今後の人材育成にかける想いを伺った。
研修実施の経緯
デジタル人材育成支援EXPOで
DX推進の流れを知ったことがきっかけ
― KAPシステム部の業務内容についてお聞かせください。
自社で開発している、鉄骨などの大型の建物専用CADの開発、運用、そしてメンテナンスを担当しています。また、外部向けに提供しているアプリに対するユーザーからの要望に対応したり、ユーザーのサポートを行ったりもしています。自社アプリに関しては新規機能の開発にも携わるなど、業務領域は幅広いです。
― どのような経緯で研修が必要だとお感じになられたのでしょうか。
これまでは、業務で使用するプログラムの技術的な知識を上司から部下にレクチャーするための社内制度が設けられていませんでした。さらに、技術的な解説ができる先輩社員は通常業務で忙しく、情報共有を思うように進めることができないというジレンマに悩まされていました。このことを以前から問題視していましたが、改善するすべがなかった中、展示会「デジタル人材育成支援EXPO」にて、企業間でDXの推進の波が強まっていることを知り、課題であるノウハウの共有に研修が使えるのではないかと考えたことが、研修を依頼しようと思ったきっかけのひとつです。また、プログラミングに関する知識がほとんどない若手社員がロジカルな思考を身につけられる機会になればと思ったこともあり、研修をお願いしようと考えました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
歴史ある自社開発システムの理解のため
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
エキスポでいくつかの企業から話をきいた中で、唯一研修の具体的なイメージが湧くような説明を伺うことができたのが、インターネット・アカデミーでした。その後のやり取りの中でも、自社の持つ課題を深く掘り下げて研修を進めてもらえるだろうと確信できたことが決め手となりました。また、教育のプロから学ぶことで、OJT以上の効果を実感できるのかを確かめたいという気持ちもあったため、研修を依頼することを決めました。
― 実際に研修を実施してみていかがでしたか。
講師の方々が理解度に合わせて進めてくださったので、つまづかずに学ぶことができました。難易度の高い部分を丁寧に確認したり、よく使うコーディングなどをピックアップして解説するなど柔軟に対応していただいたところにも満足しています。初心者にも分かりやすく教えていただけたと思っています。
自社が開発したシステムはフォートランを主軸に作られており、50年という長い歴史がありますが、マニュアルは部分的にしか残っておらず、機能追加などを行いたい場合は先輩社員に確認するか、時間をかけて確認して解決するしかありませんでした。
今回、インターネット・アカデミーの研修でプログラミング言語に触れたり、アルゴリズムを体系的に学んだことで、どのようにプログラムが作られているのかを理解できるようになりました。今後そのシステムに機能を追加したり、アップデートをしたりする際、研修で培った知識を生かすことができるのではと期待しています。
研修の成果と今後
資産を活かしながら時代に合わせて変化していくために
― 研修後に感じられた効果について教えてください。
使い続けてきた既存の資産が非常にたくさんあり、これからどのように使用していくかということは大きな課題です。だからこそ、今回研修を実施した若手社員には、資産を流用しながら開発やメンテナンスを自ら行えるようになってほしいと思っています。さらに、時代に合わせたプログラム技術への差し替えや、機能の追加なども推進していけるようになることを期待しています。顧客のニーズに答えることが最も重要だと考えているので、それに合わせてプログラムを作れるようになってもらいたいです。
研修の機会や能力開発の機会があれば、今後もインターネット・アカデミーに研修をお願いしたいと考えています。インターネット・アカデミーから研修についてのフィードバックをいただく機会があるので、プロフェッショナルの意見を聞いて、次回はフォートランの研修についても検討したいと思います。
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