スポーツ紙のデジタル配信を加速するリスキリング研修
IT未経験記者がゼロから学びWebディレクターへ
株式会社日刊スポーツPRESS
営業・配信・システム本部 本部長 高田博之 様
システム部 次長 豊本亘 様
日刊スポーツの関連会社として1952年創業。日刊スポーツ本紙の印刷の他、さまざまな新聞社の受託印刷をおこなっている。その他、ラジオ・テレビ番組情報や解説記事などのコンテンツ配信事業やプロ野球名鑑などの出版事業を行う。また、新聞協会賞を受賞した組版システムアプリなど、デジタル戦略も含めた総合的なシステムソリューションを提供している。
研修データ
- 研修内容
- ホームページ講座
(HTML、CSS、JavaScript) - 受講者
- システム部へ異動となりWebディレクションをすることになったIT未経験の記者
- 研修の目的
- 基礎知識を身につけることで、ITへの苦手意識を無くし、業務を円滑に進めるようになる
- 課題
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- 会社全体でデジタル人材が不足している
- 新たなデジタル人材採用が難しい
- 解決策
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- 社内のIT未経験社員にデジタルリスキリングを行い、Webディレクションなどができる社員を育成
- 成果
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- 受講者は基礎知識を身に付け、Webへの苦手意識を拭えた
- Webディレクションを行う際の指示出しや意思疎通が円滑になった
株式会社日刊スポーツPRESSはデジタル知識・技術を持った人材の不足に頭を悩ませていた。そこで既存社員のリスキリングによってデジタル人材を増やすことに決め、インターネット・アカデミーに研修を依頼した。インターネット・アカデミーを研修パートナーに選んだ理由や研修の感想などを、営業・配信・システム本部本部長の高田様とシステム部次長の豊本様に伺った。
研修実施の経緯
デジタル人材の確保が大きな課題
社員のリスキリングで人材不足に対応へ
― お二人の業務について教えてください。
システム部では日刊スポーツグループ各社のインフラ業務やデジタルサービスの技術部門を担っています。私はそれらシステム統括と配信事業・印刷営業事業の統括をしています。
私は日刊スポーツの編集業務にあたっていました。今回グループ内の異動により日刊スポーツPRESSのシステム部に配属され、日刊スポーツコムの技術部門やサイト内の特集ページのWebディレクションを担当することになりました。
― 研修以前はどのような課題が生じていたのでしょうか。
当社システム部は即戦力、新入社員問わずデジタルの知識や技術を持った人材の確保に苦戦していまして、そのような人員の補充が課題でした。一方で日刊スポーツでは記者を中心に長年採用してきた経緯もあり、デジタル未経験であったり知識を持たないという人が多くいました。しかしデジタルによる情報やコンテンツ配信が増していく中、デジタル知識を持つ人材は必要です。そのような状況もあり社員のデジタルリスキリングを検討するようになりました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
短期間で管理職に必要なデジタルスキルを身につける
目的にピンポイントに合った講座
― リスキリングについてどのように感じていましたか
入社時は記者職、その後営業にまわり、また編集に戻るというキャリアを重ねてきました。今回日刊スポーツPRESSのシステム部に配属されてWebサイト「nikkansports.com」の技術担当になりました。学生時代も入社してからもWebの裏側に触れたことはなく、「Webは難しそうで未知の世界」というイメージがありました。会議では飛び交う用語を検索しながら話を聞いているような状態で、基礎からWebを学ばなければならないと感じていました。
― インターネット・アカデミーを研修先に選んだ理由を教えてください
Webディレクションを行う管理職に短期間でデジタルスキルの基礎を身につけさせるという今回のリスキリングの目的にピンポイントで合う講座があったことが最大の理由です。具体的にはHTMLやCSS、JavaScriptといったホームページの構成に関する知識を会得して、インターネット・アカデミーで研修を開始しました。
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業務に合わせた研修から予算にあわせた研修まで
オリジナル研修ならインターネット・アカデミー
研修の成果と今後
Web制作全体の工程が見え業務の統括がスムーズに
デジタル化が進むなか全社的にリテラシーの底上げも
―研修を終えての感想をお聞かせください。
知識ゼロの状態ではじまった研修でした。しかし講師の方が自らの経験を交えて説明してくださったり、アウトプットとしての要点まとめセミナーが用意されていて復習として活用できたりと、全体的に理解がより深まる構成でした。一つのタスクがどの程度の工程と時間がかかるのかを理解できるようになったことが収穫です。
研修では、Webページを四苦八苦して作りました。しかし当社のクリエイティブ社員はあっという間に作り上げてしまいます。彼らのスキルや業務の大変さをイメージすることができるようになり、研修後は工程や結果を予測しながら業務を統括できるようになりました。国際競技大会など大きなイベント時は特集ページを制作したりするのですが、社員やスタッフと話す上でも自分がイメージしているものを具体的に伝えられ、スムーズに進行させることができました。WebやITに対する漠然とした苦手意識が薄まったことも良かったポイントです。ITに苦手意識を持つ方はぜひ学習することをおすすめします。
―今後の目標を教えてください
今回はホームページ制作について学びましたが、これは普段の業務で使う知識の土台です。当社は「nikkansports.com」に加え、記事の外部配信、競馬の有料サイト広告といったサービスがあり、総合的な管理を行うCMSも含めた知識が必要となります。それらの知識を深め、業務をどのように効率化していくかが次の目標です。
今回の研修を契機に、より大人数でデジタルリテラシーを高める研修を実施していければと考えています。記者やデスクなども含めて、今後さらにデジタルの基礎知識の有無が仕事を行う上で大きな違いとなっていきます。特定の部署だけでなく、全社的に最低限の知識が身に付くような研修を実現していきたいです。
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