SBIリクイディティ・マーケットが
金融業界のための全社員向けDXリテラシー研修を導入
SBIリクイディティ・マーケット株式会社
DX推進部 マネージャー様
総務人事部 アシスタントマネージャー様
- 研修内容
- 社員向けDX・ITリテラシー研修(金融業界向け)
- 受講者
- 全社員
- 研修の目的
- 社員全員のDXに対する理解を深め、学んだ知識を業務で応用できるようにする。
- 課題
- 社員間でITやDXに関する知識にバラつきがあった
- 解決策
-
- インターネット・アカデミーにeラーニング形式の金融業界向けのDXリテラシー研修を依頼。
- 社内講師の研修プログラムもインターネット・アカデミーのLMSに取り込み、一括で研修管理ができる体制を作った。
SBIリクイディティ・マーケットでは、キャリア採用で入社し、最新の金融やテクノロジーといった専門知識が豊富な社員が多く在籍している。一方、多様なバックグラウンドを持つメンバーが多い故に、チームメンバーとしての知識にバラつきがあることが課題だった。
そこで、社員全体のスキル底上げや知識の共有を目指し、社として力を入れて取り組むべきDXの理解を深めるための研修を企画。研修後に期待する効果、インターネット・アカデミーを研修パートナーに選んだ理由などを、DX推進部マネージャー様と総務人事部アシスタントマネージャー様に伺った。
研修実施の経緯
DXリテラシーのバラつきに危機感
57社ものDX研修機関の中から1社を選定
― SBI大学院大学など、SBIグループは教育に力を入れているイメージがあります。今までどのような社員教育を行ってきましたか。
もともと全社員を対象とするような社員教育や研修制度といったものはなく、OJTなど現場の状況に応じて教育や研修を行っていました。SBI大学院大学も、会社の業務に必要なスキルや知識を学ぶための支援制度として優れたものではありますが、そこで学ぶためには資格や面接、論文などをクリアしなければならず、誰でも受けられるものではありません。しかし、その一方で、会社全体で誰もが受講できるITやビジネスの研修制度を整えるべきという意見が多く聞かれるようになり、全社員向けの研修を実施するようになりました。
― 今回はどのような経緯で研修をご依頼いただいたのでしょうか。
DX推進部の立ち上げに伴い現場の状況を調べると、デジタルデータの取り扱いに課題や改善できる点があることが分かりました。たとえば、現状は個々にデータを作成しメールでやり取りをしているような情報も、理想としてはシステムを作れば、社全体で統一したデジタルデータとして活用できるようになり、大幅な業務効率化に繋がる...、といったようなことです。こうした課題を解決するためには、まずは全社員のDXリテラシーの底上げをする必要がある、と考えました。
ただ、過去お付き合いのあった研修機関には、DXやITリテラシーを深められるような講座がなかったので、DXができる研修機関を57社リストアップして選定を重ね、最終的にインターネット・アカデミーに依頼することにしました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
デモ講義を受けて品質の高さを確信
受講形式や成長の可視化が柔軟にできることも魅力
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
eラーニングに対応している研修が第一条件でした。外国為替の事業をやっている都合上シフト勤務者が多く、全員にリアルタイムの実地研修やオンライン研修を行うことができないためです。
次に重視していたのが、DXやDXリテラシーに関して、求めているレベル感に合う研修かどうかという点です。私たちがゴールに設定したのは、DXとは何?から始めて、研修修了時には学んだ知識を自分の業務にあてはめて、業務効率化に資する特性を持つデジタル技術を選定できる力がつくことです。しかし、DX研修と一口に言っても、研修機関によってはエンジニアを育成することを目的としているものや、プログラミングを行うようなものも多く、そういった研修は対象から外しました。
その他、「研修前後の成長具合を可視化できること」、「全受講者の進捗を管理できること」、「今後のことも考えて研修カリキュラムのラインナップが多いこと」、などの条件や要望に柔軟に対応していただけそうな会社として4社に絞って話を伺いました。最終的に、eラーニングのデモアカウントを発行していただき実際に研修を体験した上で、インターネット・アカデミーに研修を依頼することに決めました。
― 最終的な決め手はどのような点でしたでしょうか。
グローバルかつ最先端情報を品質の高い研修として提供する体制が整っていて、継続的な人材育成を行えるプラットフォームがあることも魅力的でした。そして研修内容も幅広く深すぎないという弊社のニーズにマッチすると感じました。
― 研修では御社でプロジェクト・マネジメントに詳しい方が講義する回もあります。どのような狙いでしょうか。
DX推進部にはプロジェクト・マネジメントに詳しい社員が在籍していますので、もともと社内研修としてプログラムを用意していました。
その話をミーティングの場でお伝えしたところ、社内研修の録画データをインターネット・アカデミーのLMS(ラーニングマネジメントシステム)に登録したらどうか、というご提案をいただき、実施することになりました。別々の研修企画としてではなく、まとめて管理することが出来るというのは大変魅力的でした。「そんなことまでできるんだ」と驚きましたね。
専門知識を持つ同僚が講義をするのは、刺激や新鮮味がありますし、同じ会社だからこそ分かる課題や事例を取り上げることができるというのもポイントでした。講師を担当する社員も専門知識を分かりやすく伝える技術が必要になるので、自分が受講する以上に、学びが多い研修になると思います。
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DX推進で心がけていること
各自で効率化・省力化を発想できた時こそDXの始まり
― マネージャーを務めるDX推進部はどのような取り組みをされているのでしょうか。
全社でDXによる変革をテーマにしているため、業務の内容は大変幅広いです。最も重要なのがデータを中核として業務とシステムを最適化することで、各部署で扱っている様々なデータを、部門をまたいで全社自動的に連携できるようになることを目指しています。単なるIT化ではなく、データフローを整えた上でのIT化です。
心掛けていることは、我々はDXの推進役に過ぎずサポートをする側であるということです。ある業務をシステム化したいという部署があった時、全体最適化の観点からどういう風に考えればデータの流れが整理できるかをアドバイスしているのですが、プロジェクトを立ち上げて進めるのは当事者です。当事者がオーナーシップを持って行うことで、次の課題が見えてきます。全体のレベルが上がって初めてDXも進んでいると言えますので、その点を配慮しています。
これからの金融業界とIT、DX
金融業界で生き残るためには
ITの知識と「攻めのDX」が不可欠
― 金融業界におけるこれからのDXやITスキルの重要性について、お聞かせください。
今はバックオフィス側のDX、いうなれば「守りのDX」を進めていますが、次のステージである「攻めのDX」へ早く進まなければいけません。「攻めのDX」はビジネスに直結します。データを短時間で大量に分析し収益に貢献することや、AIで自動取引といった課題は、ITスキルやDXへの理解なしには成り立たないでしょう。ゆくゆくは最先端でディーリングを行う部門の横でマーケットデータをリアルタイムに解析・処理する高度なAIを据え置き、収益に貢献するような環境を実現したいです。
SBIグループはネット金融の最先端を進むグループです。これからも10年20年と業界をリードし続けるためには、今のITだけではなく、これから先のトレンドも把握していかなければなりません。そのためにも社員全体のITスキルや知識を底上げし、業務に適応、発展させていくことは欠かせません。
今回のDXリテラシー研修でも、ブロックチェーンやフィンテックといった先端技術の紹介はありますが、技術やトレンドは次々と新しいものがでてきます。現場で業務やシステム改善の発想が生まれて事業計画やプランを作っても、知識が無いと最適解を出すことができません。しかし知識があれば「ブロックチェーンならできる」「〇〇の技術ならできる」という発想が生まれます。ITに関するある程度の知識はこれからますます重要になってくると思います。そうした状況に対応できるような、社員向けの研修プログラムをこれからも用意していきたいと考えています。
国内ネット総合金融最大手のSBIグループの中で、SBIリクイディティ・マーケット株式会社は外国為替、デリバティブ取引を一手に担う、外国為替のスペシャリスト集団である。最先端のIT技術とリクイディティ(市場の流動性)に関するノウハウをもとに、顧客本位で安全かつ利便性の高い金融サービスを提供できることが強み。
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