コニカミノルタが製品へのAI導入を推進すべく
AI基礎知識と提案力向上のためのマネジメント研修を実施
コニカミノルタ株式会社
情報機器開発本部 開発管理部
高嶋生也様 沢田茂様
今年で創業150周年を迎えたコニカミノルタ株式会社。日本全土に拠点を持ち、従業員数は39,121名にのぼる。創業当時はカメラや写真用フィルムの販売を主力としていたが、現在ではITやデジタル化、IoTに関するシステムやサービスの開発・提供をおこなっている。また、社会や環境に関する課題の解決にも挑戦しており、サステナビリティを重視した活動にも力を入れている。
研修データ
- 研修内容
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- AI基礎研修(初心者向け)
- AI開発におけるマネジメント
- 受講者
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- 中堅社員
- 管理職
- 研修の目的
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- AIリテラシーの底上げ
- 商材へのAI導入を推進
- 課題
- 中堅以上の社員のAIリテラシーを底上げし、製品へのAI導入を推進したい
- 解決策
- インターネット・アカデミーに研修を依頼し、画像認識技術など、自社の商材に近い最新のAI技術に関する知識を身につける
- 成果
- AIへの理解や知識が深まり、受講者全体のAIリテラシーを底上げできた
Intelligent Connected Workplace構想における中小企業へのDX支援サービスや、独自の画像IoT技術による介護業務革新の試み等のビジネスモデルの転換による将来性が高く評価され、経済産業省が認定する「DX銘柄2020」にも選定されたコニカミノルタ。開発管理部は、そんなコニカミノルタの社員が最先端の知識を得るべく様々な教育や研修を計画している。今回は、AI開発研修を企画した開発管理部の高嶋生也様と沢田茂様に、お話を伺った。
研修実施の経緯
データサイエンスや機械学習の知見を深めて
提案力を向上するための外部研修を企画
― 高嶋様、沢田様の業務内容をお聞かせください。
私たちは、開発管理部として社員のスキルや知識を上げるための教育や研修を計画・実施しています。もちろん社員全員が業務のために独自に勉強や研究を重ねているのですが、社内研修だけでは知識に偏りがでてくる可能性もあるので、社内の業務からは得づらい知識を得るために、外部から講師を招いて研修をすることもあります。
― 今回はどのような経緯で研修をご依頼いただいたのでしょうか。
昨今はハードウェアやソフトウェアを開発・提供して終わりではなく、ソリューションを通じてお客様の個々の課題を丁寧に解決していくことが求められています。そのためには、社員がより高度な知識や技術を身につけ、さらにアップデートし続けることが必要ですし、加えて提案力やマネジメント力も求められます。その際に社員間で知識の共通言語化がなされていなくては、お客様のニーズに合った最適な提案もできません。
今回の研修は、提案力やマネジメント力の強化に加え、事例を見ながらデータサイエンスやAIに関する知見を深めるために、外部研修を企画しました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
受講者のAI技術レベルに合わせたコース設計と
画像認識技術の事例紹介の要望に柔軟に応えていただけた
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
カスタマイズをしていただけるという点が他の教育機関にはない魅力でした。受講者のAI技術に対するレベル差に応じて「基礎」と「アドバンスド」の2種類のコースを設定していただきました。研修の内容に関しても、我々の商材に近いAI技術である画像認識技術を事例として扱ってほしいと要望したところ、丁寧に掘り下げていただく研修内容にアレンジしていただけました。パッケージ型ではなく実際の業務に近いカリキュラムだからこそ、研修終了後に受講者の自発的な学習へとつながりました。
- AIに活用できるPythonエンジニア育成推進協会の認定スクールインターネット・アカデミー
― 実際に研修を実施してみていかがでしたか。
今回は基礎クラスでは170名ほど、アドバンスドクラスではおよそ30名が受講しました。「知識の再確認ができた」「基礎から教えてもらえて良かった」といった講義内容に関する感想だけでなく、「管理職として業務全体のイメージができて良かった」「現状の整理とあるべき姿について考えられた」といった意見もありました。受講者全員のAI技術に対する認識のすり合わせや共通言語化、データサイエンスに対する知識をスタンダードレベルまで底上げしたいと考えていたので、その点において目的は達成できたのではと考えています。
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研修の成果と今後
ベテランこそスキルアップが求められる時代
研修を通じて楽しく面白がって成長していきたい
― 受講者に対する将来への期待について教えてください。
開発部門に大切なのは、実験を重ねてノウハウを積み重ねることです。データサイエンスを有効に利用すれば、実験結果の集積を短期間でより高度な次元までレベルアップさせられると思います。今回受講したメンバーには、開発業務のDX化を進めることはもちろん、ゆくゆくはお客様へDXの提案までできるようになってほしいですね。
― 人材育成にかける想いについて教えてください。
高度成長期の製造業は、ハードウェアを作ることが最も大切なことでした。今はハードウェアやソフトウェアといった製品を完成させれば完了といったレベルではなく、お客様の課題を解決できなければなりません。時代がそうなった以上、若手だけが頑張るのではなく、ベテランのメンバーこそ意識を変える必要があると思います。変わることは大変ですが、「楽しく、面白がってやっていこうよ」と声を掛けていきたいです。我々がまずはきっかけを作ります。そして研修をきっかけにして、自分からどんどん変わっていこうと思ってくれたら嬉しいですね!
受講生のコメントの一部
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具体的に自身の業務のイメージを作りながら、理解と知識が得られる講義になっており、管理職(PM)の立場で非常に役立つ授業でした。
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全体を通して、活用事例を中心に説明頂き、理解しやすかったです。AI活用マッピングも印刷における熟練作業者の行動におけるAI活用で考えてみます。
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自己学習だとどこもかしこも深く把握しようとしてなかなか前に進まないが、研修では概略を知っていれば良いポイントを教えてもらえるので学習を進めやすい。
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ついつい忘れがちなこと、注意すべきことなどを丁寧に講義して頂き非常に参考になりました。
※一部抜粋
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