日本最大手のエンジニアリング会社が
新入社員向け初のIT研修を導入
日揮ホールディングス株式会社
グループ人財・組織開発部 人財開発チーム
寺田唯 様
黒木健人 様 ※写真向かって左より寺田様、黒木様
日揮ホールディングス株式会社は、1928年に設立された日本最大手のエンジニアリング会社である。メイン事業である総合エンジニアリング事業と機能材製造事業を中心に、世界中であらゆるビジネスを展開し、世界各国の産業の発展に貢献している。LNGプラントや石油精製プラント設備のプロジェクト遂行においては、世界有数の実績を持った企業として知名度も高い。
研修データ
- 研修内容
- DX時代に必要な、新入社員向けITリテラシー・情報セキュリティ基礎研修
- 受講者の人数
- 2021年度新卒採用136名
- 研修の目的
- 新卒を対象にしたITリテラシーの向上
- 課題
-
- 社内のDX化推進に伴い一般的に必要とされるITリテラシーを向上させたい
- 解決策
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- 新卒社員に対して一元化、統一されたITリテラシーの基礎講座と情報セキュリティ基礎研修を実施
- 効果
-
- ITに対する理解が深まっただけではなく、新規事業の提案や勉強会の発端など技術習得に積極的な社員が増え、既存社員も興味を持つようになった
- 今後のDX化推進の展望が見え、IT研修を積極導入しようという機運が社内で高まった
国内最大手のエンジニアリング企業、日揮ホールディングス株式会社。世界中で事業展開をしているからこそ、新型コロナウイルスの流行により業務環境の変化を余儀なくされた。また、日揮グループを取り巻く事業環境が劇的に変化している今、IT技術を用いた業務効率化や新規ビジネス分野にも挑戦する必要がある。まさに日揮グループにとって変革の時期を迎えている今こそ、社内のITリテラシー向上が必要だと考え、新しい試みとして新入社員研修プログラムにIT研修を組み込むことを決めた。その経緯や感想について、グループ人財・組織開発部の黒木様、寺田様の2名にお話を伺った。
研修実施の経緯
コロナ禍で緊急性が増したIT化の推進と
社内全体のITリテラシーの向上
― はじめに、御社の事業内容を教えていただけますでしょうか。
弊社はさまざまなビジネスを展開しておりますが、主にOil&Gasプラントの設計、調達、建設を行っています。最近では、環境ビジネス分野にも力を入れており、持続可能な社会に向けて、ビジネスの幅を広げています。
弊社の強みとしては、プロジェクトの遂行能力だと考えています。とくに海外での大規模なプロジェクトを遂行できる事が、我々日揮グループの強みです。 プロジェクトを最後までやり切る力は、他社には負けないという自信があります。
― 今回はどのような経緯で研修をご依頼いただいたのでしょうか。
弊社の中長期経営計画でも掲げている部分なのですが、今後のプロジェクトを成功させるためにはITの力を最大限に活用していく必要があります。
弊社の社員のなかには、ITリテラシーが高い人も多く在籍していますが、社内全体としてITの知識量にはばらつきがあると感じていました。そこで、社内全体のITリテラシーを底上げするためにも、まずは新入社員研修にIT研修を取り入れてみようと考えました。ITに特化した研修というのは経験がなかったので、本当に初めての試みでしたね。
日本の建設業界はとくにIT化が遅れているという認識があり、積極的にIT教育を導入しないと世界の中で取り残されていくのではないかという危機感がありました。元々、社内のIT化を推進しようとする計画はあったのですが、新型コロナウイルスの流行によって、さらにその必要性が高まっていきました。コロナ禍で海外の建設現場に駐在することができず、リモートで業務を進めていくことが求められるからです。
また、今回のIT研修に求めたゴールラインは、ITのスペシャリストになってもらいたいというよりも、まずは基本的なことを学び、興味を持ってほしいと考えていました。そのための工夫も、研修への要望として営業の方にお伝えしていました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
IT初心者でもわかりやすい研修内容
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
インターネットで検索し、3社ほど研修機関に問い合わせをして話を聞かせていただきました。その中からインターネット・アカデミーを選んだ理由は、定型の研修プログラムを提供するだけでなく、相談しながら研修内容をアレンジできる部分に大きな魅力を感じたためです。
また、ITに関して知識にばらつきある今回の受講者のターゲットに対して、どのようにアプローチすれば良いのかというアドバイスを頂けたことも、魅力に感じました。
― 実際に研修を受けてみていかがでしたか。
ITの基本的な知識に加え、他社の導入事例などを交えながら、弊社の新入社員が興味を持つような内容で研修を実施してもらえたことがとても良かったと感じています。簡単なコーディングを実施いただけたのも良かったです。
研修実施後のアンケートにも、「今後のデジタルトランスフォーメーションに自分も携わっていきたい」とか「ITの知識がまったくなかったが少しIT分野に興味が持てた」という反応がありました。
研修を実施してから時間があまり経っていないため、研修の効果については把握できていない部分も多いです。しかし、まず第一歩として研修を受講した社員がITに興味を持ち始めてくれていると感じています。
我々も初めてのIT研修ということもあり、正直なところ不安な部分も多かったです。しかし、講師の説明が非常にわかりやすく、ITリテラシーの低い人でも理解できるような研修構成・説明していただいたところがとても印象的でした。
研修を準備した我々としても、とても勉強になる部分が多かったと感じています。
研修の効果と今後
新卒だけでなく、既存社員研修も
インターネット・アカデミーに依頼したい
― 弊社の研修に期待することはありますか。
研修内容が受講生に好評だったので、新入社員だけではなく、既存の社員に向けてもインターネット・アカデミーの研修を受けてもらいたいと考えています。
これからもインターネット・アカデミーさんと相談させてもらいながら、弊社にとって必要な知識やスキルを研修内容に組み込んでいけたら嬉しいです。
― 御社の今後の教育ビジョンを教えてください。
まずは、IT分野のみならず、さまざまな分野に興味を持ち、常に新しいことに挑戦しようという意識を持った人材を育てていきたいと考えています。
弊社は、自らの意思でスキルを身につけようとアクションを起こす志の高い社員が多く在籍しております。社員の向上心を伸ばしていけるような研修プログラムや環境を作っていきたいです。
社会を取り巻くエネルギー事情も大きく変化しており、会社全体としても変わっていかなければならない状況です。そのような状況のなかで、人材育成という意味でも、今まで以上に様々な取り組みをして、新たなことに挑戦する必要があります。
グループ人財・組織開発部として、会社に必要な教育を考え続けると共に、社員が自発的に学ぶことができる機会を提供していきたいと考えていますし、社員からの要望に対してしっかりと応えていきたいと考えています。
そして、社員と我々人財部の両方が考えや想いを発信することで、社員一人一人の成長を実現できるような会社でありたいと思っています。
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