DX推進するSIerの新卒研修は
他社とのチーム開発で実践力を磨く
エス・ビー・エス株式会社(S.B.S. Inc.)
経営推進本部人事部人事教育課
ご担当者 様
1985年創業。金融・製造・小売・情報通信など多様な業界に向けて、システム開発、SI、ITコンサルティングを提供するITソリューション企業。ERP/CRMの導入から業務アプリケーション開発、インフラ設計・構築までを一貫して支援し、AWS、Salesforce、intra-mart、Forguncyなどの導入実績を有する。業務知識と先端技術を融合し、顧客企業のDX推進と業務改善を力強くサポートしている。
研修データ
- 研修内容
- 2025年度新入社員研修(Javaオープン講座)
- 受講者
- 新入社員(男性5名、女性6名)
- 研修の目的
- プログラミング技術に加え、社会人の基礎力を身につける
- 課題
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- 新入社員研修を社内で行うことは現場の負担が高かった
- 効率的に技術を習得したうえで長期研修ならではのサポート体制を実現したかった
- 解決策
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- 内容の質だけでなく、運営面でのきめ細やかさも感じられたインターネット・アカデミーへ研修を依頼
- 成果
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- 他社受講者とのチーム開発演習などを通してリーダーシップを発揮する場面も見られた
- 技術力と人間力を併せ持つエンジニアとしての成長を期待できた
新入社員の多くがプログラミング未経験で入社するエス・ビー・エス株式会社。配属後に即戦力として活躍できる人材を育成するため、技術力だけでなく、人間力や協働力を育む研修体制の強化が求められていた。そこで同社は、IT教育の実績と柔軟なカリキュラム調整力を持つインターネット・アカデミーに新入社員研修を委託することにした。外国籍社員を含む多様な人材が互いに学び合い、社会人としての基礎力を築く場として、どのように研修を設計し、成果を生み出したのか。担当者に話を聞いた。
研修実施の経緯
技術習得と社会人としての成長の両立目指し
外部の企業研修の導入を決断
― 業務内容についてお聞かせください。
私たち人事教育課が目指しているのは、技術力と人間力を併せ持つエンジニアの育成です。どんなに高度な技術を持っていても、人のためにという視点がなければ価値のあるエンジニアとはいえません。だからこそ研修を企画する際には、知識を教えるだけでなく現場でどう生かすかまでを一貫して考えています。新人や若手社員が自ら学び、試行錯誤しながら成長していくプロセスを丁寧に支える。その積み重ねが、課題解決に強いエンジニアをつくると考えます。
― 研修実施前に課題としていたことを教えてください。
新入社員研修は社内で実施していた時期もありましたが、現場への負担が大きく、継続的に運営するうえで課題がありました。また、プログラミング未経験の新入社員も多く、3か月という限られた期間でどこまで基礎力を高められるかも重要なポイントです。加えて、弊社では外国籍の社員を迎えることもあるため、日本特有のビジネスマナーや文化理解を深めるサポートも求められます。
技術習得の負担を軽減しつつ、心身のフォローや学びの継続性をどう確保するか――その最適解を探る中で、研修先を絞っていきました。
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予算内での効率的な研修から、実務に沿った研修まで
インターネット・アカデミーのオーダーメイド研修
インターネット・アカデミーを選んだ理由
実践的な内容とフォロー体制に柔軟性
社会人の第一歩をともに支えてくれると感じた
― 希望していた研修について教えてください。
内容の質だけでなく、運営面でのきめ細やかさも重視しています。講師の専門性や実務経験はもちろん、研修場所やスケジュールの柔軟性、オンライン・通学・ハイブリッドといった形式の選択肢も欠かせません。長期研修では受講者の欠席も想定されるため、フォロー体制や連絡のスムーズさなど、学びを止めないための仕組みづくりも重要です。さらに、今年は研修後に先輩社員との交流会も予定していたため、自社からアクセスしやすいことも条件となりました。
また、ITスキルの習得だけでなく、社会人としての基礎力を身につけられることも大切です。外国籍の社員を含め、初めて社会に出る新入社員が働くことの意味を学び、ビジネスの現場で自信を持って行動できるようになることを願っています。技術力と人間力の両立を掲げる当社の理念に共鳴して入社した社員の思いを受け止め、成長の第一歩を丁寧に支えてくれる研修先を求めていました。
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
研修先を検討する際に重視したのは、柔軟に寄り添ってくれるパートナーかどうかでした。入社人数や特性に応じて内容を調整する必要があり、直前まで変更が発生するケースも少なくありません。その点、インターネット・アカデミーは、担当窓口の方だけでなく、講師の方も打ち合わせに参加してくださり、現場の目線で具体的な提案をいただけたことが大きな安心感につながりました。
研修の成果と今後
他社受講者との共同開発でリーダーシップ
実務で求められる協働を体得した
― 研修の感想をお聞かせください。
研修を通じて印象的だったのは、プログラミング未経験の新入社員が戸惑いながらも、講師や仲間の支援を受けて着実に成長していく姿でした。オープン講座ならではの他社受講者とのチーム開発演習では、与えられた役割を通じてリーダーシップを発揮する場面もあり、配属後に求められる「協働して成果を出す力」を事前に体得できたことは大きな成果だと感じています。
また、AI活用が当たり前となった今、エンジニアとしてどのような姿勢でAIと向き合うべきかを、研修中に考える機会もありました。その中で、使いこなすほどに新たな疑問が生まれ、それを日報に記して講師と共有しながら改善を重ねる受講者も多く見られました。現場に出てから悩む前に、学びの段階でフォローを受けられたことは、大きな支えになったと思います。さらに、そうした受講者と講師のやり取りを人事側にもフィードバックいただけたことで、一人ひとりの成長を実感できた点も嬉しいポイントでした。
研修を通じて、誰にどのようにサポートを求めるべきかを考える機会が多く、チームで助け合いながら課題に向き合う姿勢が自然に育まれていたように思います。これこそが、エス・ビー・エスが大切にしている「人間力のあるエンジニア」の姿だと感じています。
― 今後の人材育成について教えてください。
配属前の面談では、学生時代との大きな違いとして「協働するためには技術だけでは足りない」という話をします。自らをアップデートし、自己変革に挑戦できる人に成長してほしいからです。
対面でのコミュニケーション機会が減り、人との関わり方が変化した時代だからこそ、積極的に学び、意識的に対話し、仲間と協力しながら社会に貢献できるエンジニアを育てることが、私たちの使命だと感じています。困難に直面しても諦めず、主体的に課題解決に向かう力を養い、技術力だけでなく人間力も磨き続けられるよう支えていきたいと思います。
受講生のコメントの一部
- 初めて本格的なチーム開発を経験しました。メンバー全員がそれぞれの役割を果たし、密に連携しながら作業を進め、最終的には想像以上の成果を出すことができました。開発を通して感じた、自分たちの手でシステムが形になっていく喜びは、きっとプログラマーならではのものだと思います。
- メールを指定時刻に自動送信する機能を実装できました。完成するまでに何度もエラーが発生し、そのたびにデバック作業を行うことは大変でしたが、思い通りに動いたときは非常に感動しました。2人ペアで作業を行っていたので、一緒に喜びを共感できる仲間がいて嬉しかったです。
- 他社の方と合同で開発演習を行いました。要件定義、ER図、画面遷移図、データベース設計など、システム全体の構想をチームで共有しながら進めることができ、とても良い経験になりました。自分の意見を積極的に発信することが思ったより難しく、発言のタイミングや伝え方に迷う場面が多くありました。自信を持って意見を言えるようになる必要があると感じました。
- Javaなどの概念的な部分(コンストラクタやobjectなど)を、いつも忘れてしまっていたり、曖昧な解釈でいたため、毎回その概念の解説をしてくださることが本当にありがたいです。演習のタイミングがよく、実践を通すことで定着を図れたように思います。
※一部抜粋
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プログラミングの基礎から実務に直結する開発演習を通じて即戦力エンジニアを育成します。エンジニアとして開発現場で業務をするための技術力はもちろん、新入社員に欠かせないビジネスマナー・ビジネスマインドの育成も行うため、現場配属後に即戦力として活躍する人材が育成できます。
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ITエンジニア育成研修(Java版)
要件定義や基本設計、詳細設計、開発、単体テスト、結合テストなどの開発フローの全体像や、ウォーターフォール開発、スクラム開発などの開発手法について把握したうえで、実際のプログラミングを学習します。
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実践型ITエンジニア研修
Java、C#、Python、PHPなどの開発言語やデータベース、サーバー・AWSなどの技術を実践演習を通じて学習。研修後すぐにプロジェクト配属ができます。自社の開発環境にあわせてオーダーメイドできるインターネット・アカデミーならではのカリキュラムです。
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