ケーズデンキがベンダーマネジメントとインフラ系研修を導入
複数ベンダーと進める大型案件も自社対応できる体制を実現
株式会社ケーズホールディングス
サステナビリティ推進本部システム室
ご担当者様
株式会社ケーズホールディングスは1947年に創業し茨城県水戸市に本社を置き、大手家電量販店「ケーズデンキ」を展開する企業。専門店ならではの品揃えと、専門性の高い従業員の親切接客、手厚いアフターサービスが特徴。また、広い駐車場や店内通路、見やすい店内サイン・低い商品陳列棚が店舗の標準仕様で、お買い物しやすい売り場づくりを目指している。
研修データ
- 研修内容
- ITリテラシー(技術者向け)、生成AI、ChatGPT活用、システム設計基礎、UML、ベンダーマネジメント、Windowsサーバー、Docker基礎、AWS、Oracle、Linux、ネットワーク、PHP、Lalavel、アプリケーションセキュリティ対策
- 受講者
- システム室従業員
- 研修の目的
- 異動でシステム室に配属されたIT経験の浅い従業員を対象に、インフラを中心とした業務に必要な知識とハンズオンによる実践力を身に付ける
- 課題
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- 社内のシステムが複雑化・高度化し、開発ベンダーに任せきりになるケースが多くなり、各ベンダーの特性を考慮しての発注ができなくなった。
- IT業務が増加していく中で、異動してきた従業員への教育がままならなくなった。
- 解決策
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- ベンダーマネジメントを学ぶことで、開発工程をあるべき姿に戻す
- ハンズオン中心の研修で実践的なスキルを身に付ける
- 成果
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- 自らサーバーを構築したり、要件定義や設計工程で的確な指摘をできるようになった
- 案件に適したベンダー選定ができるようになった
ケーズホールディングスのシステム室は、大半が元店頭での家電製品販売職従事者で構成されており、システムに関わる特別なスキルを有していなかった。実務を通して経験を積みながら育成してきたが、システムの複雑化や高度化が急速に進み、IT経験の浅い社員への教育が追い付かず、経験不足からベンダー依存のプロジェクトが多くなるという課題が生まれた。今後更にシステム業務の増加が予想される中、あるべき開発工程でプロジェクトを進められるようにインターネット・アカデミーに研修を依頼。担当者に研修依頼時の課題や研修後の成果を伺った。
研修実施の経緯
ベンダー任せのプロジェクトが増加
自社が責任もって行う開発工程に戻したかった
― 業務内容を教えてください。
システム室ではPOSシステムをはじめとする店舗に関わるシステムや、会計や労務管理システム、基幹データベースなどの社内システム全般の開発や運用、保守管理を行っています。
― 研修実施前に課題としていたことを教えてください。
異動してきた当初はほとんどの従業員がIT未経験であり、社内研修やOJTで育成してきました。近年システムも複雑化して高度化する一方、新しく異動してきた従業員への教育が追い付かず、はじめからベンダーに任せるケースが多くなっていました。システム室の業務が今後もさらに増えていくなかで、私たちが要求定義をしっかり行い、そのプロジェクトで必要な技術を得意とするベンダーを見定め、各開発の工程管理をすることが必要であると考えていました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
基礎から学ぶハンズオン重視の研修
IT未経験の社員も力を伸ばせると確信
― 研修で希望した内容をお聞かせください。
業務を行うにあたり、インフラに関する知識は必須と考えています。アプリケーション開発担当であっても、インフラ面の知識をある程度は知っておく必要があります。IT未経験で配属されたメンバーが多いこともあり、サーバーやネットワークを基礎から学べ、各個人の能力に合わせてカリキュラムを柔軟に組めることや、対面授業でハンズオンを重視できる内容であることを希望しました。
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
インターネット・アカデミーは全くの初めてという人でもわかりやすい講義で、受講者によって柔軟に対応していただけると感じました。要望だったハンズオンの時間も多く取っていただきました。加えて、少人数の対面授業とオンライン授業を合わせて実施できたことも理由です。受講者は業務の担当によって重視すべき講義が異なります。重要な講義の時は対面で受けて不明点があればすぐに手を挙げて質問できる環境で研修し、補助的なところはオンラインで知識を身に付けるとメリハリをつけられたと思います。
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予算内での効率的な研修から、実務に沿った研修まで
インターネット・アカデミーのオーダーメイド研修
研修の成果と今後
自社でのサーバ構築、一部システムの内製化を実現
それぞれの担当で専門性を磨いていってほしい
― 研修の感想をお聞かせください。
インフラ関連はコマンドラインが多くなるので、実際に仮想的な設定作業を試した方が身につきやすいと思います。研修でスイッチやルーターを疑似的に試せるツールをご紹介いただき演習したのですが、受講者たちは研修後もそのツールを使って自ら学習しています。インターネット・アカデミーで研修するようになり数年が経ちますが、自らサーバーを構築して展開したり、要件定義や詳細設計などの精度が向上するなどの成長が見られています。インターネット・アカデミーで研修を受け、さらに自分で試せる環境もあったことが研修後の自らの学習や成長につながったと思います。
― 受講者に対する将来への期待について教えてください。
受講を始める前に持っていた課題は改善されたと思います。以前は各開発の工程管理や、プログラムの動きのイメージが曖昧で、納品いただいたものをそのまま受け入れるというケースもありました。今は昔からお付き合いのあるベンダーも新たなベンダーも、提案される内容や技術力を見定め、各ベンダーが得意とする分野で取引を進められています。
システム室ではITに関する知識だけでなく店頭での業務経験も重要なので、今後もIT経験が浅い方が配属されることはあると思います。特にインフラ系はシステム室で体系的にやらないとわからないことも多いと思うので、研修や実務を通して学習させていきたいですし、自らも学んでほしいと思います。業務は担当ごとに細分化していきます。各担当が自分の担当する部分に関してはスペシャリストになってもらいたいですね。
受講生のコメントの一部
- DXという自分の中で曖昧だったテーマを今回の講義である程度明確なものにすることができた。これをいかに自らの業務に組み込むことが出来るかを考えるのが次のステップだと気づくことができた。
- ベンダーマネジメントについては、既存ベンダーとのお付き合いの流れで曖昧となっていたところもあった。改めて各開発工程のあるべき姿を再認識することができた。
- 研修で学んだ知識をそのままにせず、復習して活用できるようにしていきたい。オンラインの研修と比べて対面研修は質問もリアルタイムでできるのでより理解度が増した。
※一部抜粋
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