ChatGPT研修で生成AIへの理解を深めたグローリー
調査や分析に活用し顔認証技術も市場もリードする存在へ


グローリー株式会社 画像ソリューション推進部 画像ソリューション販売企画グループ チームマネージャー 貫木裕一 様
1918年(大正7年)に現在の兵庫県姫路市で国栄機械製作所として創業後、およそ100年の歴史を誇る。1950年に国産初の硬貨計数機を開発し大蔵省造幣局へ納めた事をきっかけに、通貨処理機事業への取組を始め、国内通貨処理機のパイオニアとしての地位を確立する。硬貨や紙幣などを正確に見分ける「認識・識別技術」と、1枚ずつ正確かつ高速に処理する「メカトロ技術」を生かし、世界100ヵ国以上で製品を販売している。また、顔認証システムの開発も行っており、1990年代に第1弾を発表以来1000カ所以上のロケーションで導入されている。
研修データ
- 研修内容
- ChatGPT研修
- 受講者
- 画像ソリューション推進部メンバー全員
- 研修の目的
- ChatGPTへの知見を深めることで、生成AIを業務にどのように活かせるかを考える。
- 課題
-
- ビジネスの現場で活用するためのChatGPTの知識が社内で不足していた。
- 解決策
-
- ChatGPTの研修を受けることで、基本知識から活用方法、他企業などの活用事例を学び、知見を深める。
- 成果
-
- ChatGPTの基本的な活用方法を学ぶことで、業務に有効活用できそうな点や他の方法を検討したほうが良い点などが見えてきた。
グローリー株式会社の顔認証システムは、通貨処理製品などで蓄積してきた画像識別技術を活かしたもので、業界最高クラスの認証精度を誇る。しかし、同社が画像ソリューションの市場をリードするには至っておらず、シェア獲得のため、画像ソリューション推進部では今までとは異なる方法での情報収集や分析の必要性を感じ、ChatGPTに注目。研修をインターネット・アカデミーへ依頼することにした。その感想や研修後の変化などを、画像ソリューション販売企画グループ チームマネージャーの方に伺った。
研修実施の経緯
今までと同じ売り方では画像認証市場をリードできない
マーケティングや市場調査にChatGPTを生かせないか考えた
― 画像ソリューション推進部の業務内容をお聞かせください。

当社の顔認証システムはマスクやサングラスを着用していたり、歩いている状態でも個人認証が可能で、ビジネスや生活の場で多く利用されています。私たちはその顔認証システムをはじめとした画像ソリューション製品の販売企画業務を担当しています。
― どのようなことに課題を感じていたのでしょうか。
当社としては画像認証のスピードと精度には自信があるのですが、通貨処理機の市場と異なり、まだ国内外の市場をリードできていないことに課題がありました。
普通に営業活動をしていては売れません。クリエイティブに考えながらチャレンジする必要があります。ChatGPTにはその手助けとして、マーケティングや市場動向などで必要な情報を効率よく収集できる可能性を感じていました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
初心者でもChatGPTでできることを掴める研修を
時間や費用に合わせたオリジナルカリキュラムで実現

― 今回はどのような研修をご希望されていたのでしょうか。
部内でChatGPTを使っているという人は2人ほどしかいませんでした。そのため初心者でもわかるように簡単かつわかりやすく、一丁目一番地から使い方を教えていただき知見を深められるような研修を探していました。また、事前の説明と事後のフォローをきちんとしていただけることや、今後のことも考えて様々な研修メニューを持っていることも考慮しました。
― インターネット・アカデミーを研修先に選んだ理由を教えてください。
希望する時間と費用に合わせてカリキュラムを柔軟に調整してくださったので、インターネット・アカデミーを選ばせていただきました。また、研修実績が豊富で安心して任せられるという点も、インターネット・アカデミーにお願いしたいと思った理由の1つです。
研修の成果と今後
ChatGPTの長所や活用法への考えが深められた
様々なツールを有効活用してビジネスに活かしていきたい
―― 研修の感想をお聞かせください。

受講したメンバーはChatGPTを利用したことがないメンバーがほとんどでしたが、意外と簡単に使えそうだとマインドに変化が見られたのが良かったです。また、既にChatGPTを使っていた方もためになったと話していました。
具体的には、研修前まで質問に対してChatGPTから適切な回答が引き出せないことが多かったという方が、講師から「プロンプトの言葉遣いを丁寧にしたら、回答精度が上がる」と研修で教えていただき、早速言い回しを変えてみたそうです。その結果、回答の精度がぐっと上がったと話していました。結論として、初めてChatGPTを使う方も、すでに試していた方も、それぞれの立場でChatGPTへの理解が深まる研修で、満足度が高かったという印象です。
―受講者に対する将来への期待について教えてください。
業務中、「ChatGPTを使ってこんなことを調べてみた」といった会話が聞こえてくるようになりました。今後は、どのような場面で使うと有効かといった、私たちならではのChatGPTの活用方法を模索し社内で共有しあっていきたいです。ゆくゆくは今回のChatGPTだけに留まらず、様々な情報を自発的に収集して知見を広げ、ビジネスにいかしていくような動きをできるようにしたいです。
受講生のコメントの一部
- ChatGPTを詳しく教えていただき、内容を理解することができました。今後どのようにビジネスで活用するか考えていきます。
- あまり世間で知られていない専門的な情報を探すというよりも、すでに多く出ている情報を調べてまとめるのに向いていると感じました。
- 利用したことはあったが、条件や制約を入れることで回答が改善されることを知れたのは、良かったです。また使ってみます。
- 資料も図と連動し可視化されており、わかりやすかったです。
※一部抜粋
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