官公庁や自治体のシステム開発担うリンク情報システム
C言語のゲーム開発研修で新卒メンバーが現場力を養成
リンク情報システム株式会社
経営企画室
総務部部長 様
人事グループ ご担当者様
1977年に創業したリンク情報システム株式会社は、放送局、官公庁や自治体、航空、人工衛星などのシステム開発などを行うIT企業である。IoT機器やデバイスに組み込まれるソフトウェア開発や、データセンターの運営、障害対応、サーバの設定、構築などシステムの運用にも実績を持つ。主要顧客にNHKを持つことから、動画ストリーミング配信などの音声を文字にするバリアフリー字幕制作も行う。
研修データ
- 研修内容
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- 新入社員向け
インフラ・プログラミング(C言語)基礎研修
- 新入社員向け
- 受講者
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- 新入社員
- 研修の目的
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- C言語の学習を通して開発業務を体感する
- インフラやシステムの知識をインプットし、運用面の理解も深める
- 課題
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- プログラミング学習(C言語)を通して、システム開発の基本を学び、モノづくりの難しさ・楽しさを体感してほしい
- システム運用への理解を深めてもらいたい
- 解決策
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- 研修期間内で、C言語とシステム運用の研修を実施できる研修企業へ依頼
- 成果
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- システム開発の基本を学び、モノづくりの難しさ・楽しさを体感できた
自律型人材の育成を目指すリンク情報システム株式会社では、年代別など各社員の状況に応じた学びの場を用意し、社員の成長を支援している。新卒社員の技術研修では、現在開発のメインではないC言語を学習する研修プログラムを実施した。未経験者も含む新卒社員たちにとっては難しい言語であると考えつつも、C言語を選択している理由や思いを研修を企画したご担当者様に伺った。
研修実施の経緯
新卒社員がシステム開発の難しさに自信を失わず
興味や関心を持ち続けられる研修を実施したい
― 総務部 人事グループの業務内容について教えてください
当社では、自ら考えて行動する「自律型人材」の育成を目指しています。人事グループではその実現に向けて階層別や年代別、選抜、有志グループとタイプごとに様々な学びの場を用意して、社員の成長を支援しています。学びたい時に学べるよう、複数のe-Learningを提供し、自己啓発に意欲的な風土を醸成しています。
― 新卒社員へはどのような研修を行いたいと考えていらっしゃいましたか
新卒採用は基本的に全員システム開発の人材として募集しています。学部やプログラミング経験を採用基準にはせず、プログラミング未経験者でも新人研修をはじめ様々な場面で学習できる機会を設け、成長できる環境を整えています。
とは言っても、新卒者向けの技術研修でプログラミングの難しさに悩み、開発業務に自信をなくしてしまうというケースもあります。そのような難しさを乗り越えて、開発業務への興味や関心を維持し向上できる研修を行いたいと考えていました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
短期間のC言語研修と運用研修が可能なことが決め手
当社の希望を実現するために多くの人が動いてくれた
― 今回の研修を行う際に条件としていたことを教えてください。
2点あります。まずは短期間でC言語の研修を行っていただけることです。新人研修でC言語を実施している企業が減ってきていますが、当社はC言語にこだわりがあり継続しています。C言語のカリキュラムは1ヶ月から3ヶ月という研修会社は結構ありますが、研修期間には他に学ばせたいことも多く、技術研修に割ける期間は10日間から2週間程です。その期間で新人向けにC言語研修を実施していただけることが条件でした。
そしてもう一つ、当社は開発だけでなくシステムの運用業務も主要事業なので、運用のことも研修中に理解してほしいと思っていました。C言語と運用の2点ができることが条件でした。
― インターネット・アカデミーを研修先に選んだ理由を教えてください。
インターネット・アカデミーは、他の研修機関と違って、短期間でのC言語研修にも対応し、運用に関する研修も可能ということでしたので、今回お願いしました。最初の打ち合わせでは、営業の方だけでなく、カリキュラム担当の方をはじめ、合計3~4人の方が打ち合わせに参加されたことが印象に残っています。こんなにも多くの方が当社の要望を汲み取り、希望通りの研修を実現しようとしてくれていると嬉しく思いました。
>予算内での効率的な研修から、実務に沿った研修まで
インターネット・アカデミーのオーダーメイド研修研修の成果と今後
開発者と発注者の双方の立場を体験できるペアワークで
自発的に動ける自律型人材を育成
―研修で印象に残ったことはございましたか。
発注者側と開発者側の両方を経験するペアワークが印象に残っています。全員がペアのチームを組み、あるチームに対しては開発者の立場としてゲーム開発を、別のチームに対しては依頼者の立場として仕様書の作成を行います。開発者の立場としては、発注者へ途中経過を報告し、より詳しい要望をヒアリングする必要があります。
このワークは開発の仕事とお客様の立場の両方を体験できる点が素晴らしいですね。 また、ペアという人数も良いと思いました。3~4人のグループの場合、発表では発表が得意な人が中心になりやすく、開発では未学習者が意見を言いづらいかもしませんが、ペアだと自ら動かざるをえないからです。 自律という面でも成長できると思いました。
―新入社員たちに研修を通して学んでほしかったことを教えてください。
当社では新人研修でC言語を学びますが、この研修ではC言語を理解すること以上に、開発業務を体験することを大切にしています。開発のメインはC言語ではありません。ではなぜC言語を研修で学ぶのかというと、モノづくりの基本がC言語だから学んでほしいと考えているからです。C言語は初学者にとって難しく、困難を乗り越え、最後までやり遂げるという精神面の強さも身につけてほしいという思いもあります。
新入社員たちには上手くいかないことがあっても、好奇心や探求心を忘れずに周囲の人と協力して乗り越える力を身につけ、当社を引っ張っていく人材になってくれることを期待しています。
受講生のコメントの一部
- 個人的に理解度が少し足りないと感じていた内容をもう一度解説して下さり、復習していたことも相まってかなり理解を深めることができました。後半のグループワークも実践形式で取り組めてよかったです。
- 演習等の説明の際、一つ一つ丁寧に解説してくださり、大変わかりやすかったです。また、足並みをそろえながら進めてくださるのが本当にありがたいです。
- プログラミングにおいて、今まで2人で何かを作るという経験がなかったので、今回の研修のペアでのゲーム作成はとても有意義でした。どの部分をどんな関数や処理にすればよいか等を、2人で考えて実装することがとても楽しかったです。
- 運用について今まで研修で学んだことがなかったので、運用がいかに大切であるかを知ることができ、さらに、インシデント管理がこれから先大切になってくるということもよく理解できる内容でした。
※一部抜粋
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