独立行政法人日本学生支援機構がシステム化推進へ
システム開発のためのプロジェクトマネジメント研修を実施
独立行政法人日本学生支援機構
留学生事業部 留学生事業計画課
堤逸郎様
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、国の様々な学生支援事業を総合的に実施する中核機関である。憲法及び教育基本法に定める「教育の機会均等」を理念に掲げ、国や大学などの関係機関と連携しながら、学生がどんなときでも安心して学ぶことができるよう、支援体制の強化を続けている。主に奨学金事業、留学生支援事業、学生生活支援事業を担い、学生の学びを支える重要なインフラを提供する学生支援のナショナルセンターとして、次代の社会を担う人材の育成に貢献する。
研修データ
- 研修内容
- システム開発設計基礎(プロジェクトマネジメント)研修
- 受講者
- 留学生事業部のメンバー
- 研修の目的
-
- 社員のITリテラシーレベルを底上げする
- システム開発に関する知識を身につける
- システム開発を外部に委託する際のマネジメント知識を学ぶ
- 課題
-
- 社員のITリテラシーレベルが不揃い
- システム開発のための知識を身につけ、ベンダーに依頼する際に活かしたい
- 解決策
-
- インターネット・アカデミーにシステム開発設計基礎(プロジェクトマネジメント)研修を依頼
- 成果
-
- ベンダーマネジメントに必要な知識を体系的に身につけることが出来た
JASSOでは、アナログ作業によるミスやヒューマンエラーを防ぐべくシステム化を進めている。その中で、ベンダー企業へシステム開発を外注する際、クオリティを属人化させないためには、依頼者である自分たちにも知識が必要であることに気付き、研修を実施すること決意。研修の企画を立てた留学生事業部の堤様に、インターネット・アカデミーへの依頼を決めた理由や今後の人材育成にかける想いについて、お話を伺った。
研修実施の経緯
ベンダーへの発注には依頼者である自分達にも
システム開発の知識が不可欠と気づいた
― 堤様の業務内容をお聞かせください。
私は、留学生に関する支援事業を行う部の筆頭課の課長として、国際交流に関する事業を実施しています。当機構は奨学金事業が有名ですが、留学生や国際交流に対する支援も行っています。
― 今回はどのような経緯で研修をご依頼いただいたのでしょうか。
これまでは紙媒体をベースとして業務を行ってきましたが、余分なコストや手間、さらには時間がかかることに課題を感じていました。また、アナログで作業をしているとミスやヒューマンエラーの懸念も高くなります。その課題を解決するため、システム化に踏み切ることに決めました。研修実施を決めたのは、システム化を進めていくにあたってベンダーに依頼をする際、的確な依頼を出すための知識を身につける必要があると感じたからです。
これまで留学生事業部では、ソフトウェアの使い方やプレゼン技術など様々な研修を行ってきましたが、ITに関する専門的な開発についての研修は今回が初めての試みでした。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
システム開発の専門性の高さと
豊富な研修実績、実地研修への柔軟な対応
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
受講者のITリテラシーレベルにばらつきがあったので、それぞれのレベルに合わせて研修を実施していただけること、参加者の要望を反映できることの2点を最も重要視していたのですが、ニーズに最もマッチしていた研修機関がインターネット・アカデミーでした。研修の実績が豊富だったことに加えて、システム開発の専門性も高かったことが決定打になりました。
また、当機構が希望していた実地研修に対応していただけたこともありがたかったです。現在はオンデマンドの研修形式も一般的になってきていると思いますが、各々で受講する必要があるため、遠慮して参加しないメンバーが出てきてしまう可能性があります。実地で、そして部全体で研修を実施することで、受講を控えてしまうメンバーを減らせるのではという意図で考えていました。その点に柔軟に対応していただけて非常に満足しています。
研修の成果と今後
公的機関として研修の成果を事業につなげ
さらにステップアップした内容にも取り組んでいきたい
― 研修の感想について教えてください。
受講者からは、「新しい知識を得られた」、「わかりやすく丁寧な研修だった」という感想が届いています。さらに嬉しいことに、研修企画の段階で想定していたより、さらに技術的な内容を知りたいという要望も多くありました。今後はそのような意見や受講者の経験も踏まえて、ターゲット別に専門性を高めた研修も検討していけたらと思っています。
― 受講された社員の方の将来への期待をお聞かせください。
感想にもありましたが、受講者からはさらに専門的な知識を身につけたいという声も届いています。ITに関する研修は継続的に行うべきだと考えているので、今回の研修を踏まえてさらにステップアップした内容の研修も実施したいと考えています。
当機構は公的機関という立場にあるため、研修の成果を事業に反映することはマストです。受講者には、当機構のサービスにプラスをもたらせるよう、研修内容を習得して事業に活かしてほしいと考えています。
受講生のコメントの一部
- 通常業務の中で慣習的に実施している内容も多かったのですが、体系的に学び、改めて考える良い機会となりました。テキストやお話も明確でわかりやすかったです。
- リスクマネジメントや業務の細分化に便利なツールを知ることができ、今後の業務に生かしたいと思いました。
- 新しく知る用語が多く、難しかったですが、システム開発以外の業務にも通じる部分があり、普段意識していなかったことに気付きを得て勉強になりました。
- 日常的に行っている業務を論理的に再確認できました。また、普段当機構で委託先業者に依頼をしている場合に、先方でどのような仕事をされているのかも学ぶことができ、気づく点も多くありました。
※一部抜粋
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