大手企業や官公庁の実績をもつ独立系SIerが
AI実践研修で次のイノベーションに挑戦
日本アクセス株式会社
経営企画部 次長 北谷健司様
システムインテグレーション事業部 課長 松岡則道様
システムインテグレーション事業部 川下朋治様
「進化し続けること、そして継続企業であること」を企業理念に、ネットワーク構築、システムやモバイルアプリの開発など様々なITサービスを提供してきた日本アクセス。設立から20年以上かけて培ってきた信頼と技術力で、大手メーカー系SIerをはじめとする優良企業や官公庁との直接取引を行う。その経験を強みに、エンドユーザマーケットの開拓も進めており、デジタルトランスフォーメーションを進める中小中堅企業のIT化推進の加速にも貢献している。
研修データ
- 研修内容
- AI基礎、プログラミング
- 受講対象
- 営業職や技術者などの既存社員
- 研修の目的
- お取引先への提案の幅を広げるための知識を習得する
新規ソリューションの開発を進めるための人材育成/能力開発をしたい
- 課題
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- 新しいサービス・ソリューション開発につながるようなジャンルへは、中々進みづらい
- 解決策
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- インターネット・アカデミーに、AIの実践形式の研修を依頼
- 効果
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- Pythonの知識やAIのアルゴリズムといった、新しい分野を学ぶことができた
- 営業の理解や技術者が持つスキルの幅が広がることで、取引先の課題解決のための具体策を提案する土台ができた
日本アクセスは、社員に正しい教育・評価を行うことが会社の発展に繋がるとし、人材育成を重視している。その一環として、2019年にはIPA (情報処理推進機構) の ITSS (ITスキル標準) を取り入れた独自の人事考課制度が作られた。目まぐるしく発展するIT業界において、日々知識や技術のアップデートが必要であるとも考え、今回選抜メンバーがインターネット・アカデミーの研修を受講。SIer企業ならではの人事戦略や研修の感想について、人材育成担当の北谷様、実際に受講されたシステムインテグレーション事業部の松岡様と川下様にお話を伺った。
研修実施の経緯
Java・C#からPythonへ
開発の進化を期待
― 今回はどのような経緯で研修をご依頼いただいたのでしょうか。
ITスキルを持った人材に関しては、採用市場はまさにレッドオーシャンです。その中で優秀な人材の獲得と効率的な育成を実現するために、弊社は人事戦略上、たとえ経験が浅くてもやる気があれば採用しています。新卒は6割が文系出身ですし、中途も採用時の技術力より学習意欲を重視して、育成を強化しています。
以前は営業や技術者が個々でスキルアップをはかっていましたが、今は会社として教育プログラムが体系化されてきたように感じています。北谷が上層部に人材育成について掛けあってくれたのが当社のターニングポイントでした。
今回インターネット・アカデミーにお願いした研修は、これまで既存のお取引先との協業で身につけてきた知識や技術の枠を超えて、新しいソリューションの開発に繋がるきっかけ作りの場と考えています。例えば、Javaを使って開発していた社員に一歩進んでPythonの教育を受けさせることで、提案の幅が広がることを期待しています。
取引先への提案において、AIのニーズを感じていました。物流系の企業を例に挙げると、ビッグデータに近い、過去の実績データをもとにした月別の適正在庫数の算出が可能になるのもAIならではです。研修により、違った切り口でもAIが活用できるようになれば、新規顧客の開拓にもつながると考えています。
インターネット・アカデミーを選んだ理由と研修の感想
SIer企業のニーズに応える
実践カリキュラム
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
授業日程が柔軟に組めること、そしてAIやPython、IoTの実践形式の研修が受けられることが大きな理由です。客先に常駐しているメンバーも多いのでスケジュールを合わせるのが難しいのですが、インターネット・アカデミーの研修は、フレキシブルにスケジュールを組むことができました。また、一般企業向けのAI概要研修ではなく、当社のリクエストに見合う豊富なカリキュラムも大事なポイントでした。
― 次に、研修の感想を教えて頂けますでしょうか。
受講メンバーの理解度が異なる場合でも、ポイント毎に足並みを併せて進めてもらえたのがよかったです。途中Zoom接続状況がおかしくても、気遣いながら進めてくれたのも助かりました。
講師の説明や教材の完成度が非常に高く、分かりやすかったです。 オンラインの履修は難しいところもありますが、滞りなく上手に解説されていました。Pythonは、掘り下げて学習させてもらいましたので、今後は深いところで活用できそうです。AIのアルコリズムも以前はニューラルネットワークだけだと思っていましたが、今回は他のものも学ぶことができました。
研修メンバーとして、今回あえて若手も選抜しましたので、レベル的に大変なところもあったかもしれません。ただ、会社に期待されているという特別感がモチベーションになっていればと考えています。
研修の効果と今後
最先端の研修で
イノベーションを生み出したい
―人材育成における思いについて、お聞かせください。
研修や独自の人事考課制度の推進により、私自身が昔感じていた「誰かこのスキルを教えてくれたらいいな」「会社としてそういう仕組みや、やった結果が評価される制度があればいいな」ということが実現できているように感じています。今の若手メンバーにも、会社としての思いが伝わってくれていれば今後の成果に期待ができます。
―ソリューションビジネスにおいて、どのように研修が活かせそうでしょうか。
今回のAIとPythonの研修を通して学習できたことを、営業も含めた勉強会や発表の場を設けて皆で共有したいです。新しい知識を活用すれば提案の幅が広がるということを学び、実際にソリューションの開発につなげてもらいたいです。
技術側としても、研修で学んだ言語とロジックを活用して、営業がとってきた案件の開発を頑張りたいです。
今回の受講メンバーは、各自の経験や知識からアイデアを出し合い、新規ソリューションを作るところまでコンプリートできるような企画を練っているところです。1ヶ月ほどそれぞれの担当プロジェクトから外すことになるかもしれませんが、次のイノベーションを生み出すために必要な会社の投資です。既にAIの概念を使った具体的なアイディアも出てきているので、ビジネスとして実績が残せるようになればと楽しみにしています。そして次のトレンドや新しい時代にマッチした講習が今後また出てくれば、是非受講させたいです。
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