フジサンケイグループの総合通販企業が
ECサイト事業拡大へ向けWeb人材を育成
株式会社DINOS CORPORATION
ソリューション部 部長 井筒秀樹様
ソリューション部 ユニットマネージャー 影山敦史様
人事部 佐藤禎晃様
※写真向かって右より佐藤様、井筒様、影山様
1970年にフジテレビの番組でスタートしたショッピングコーナーが、日本で初めてのテレビ通販として人気を博し、「ディノス」の誕生へと至る。 その後カタログ通販、さらには「ディノスオンラインショップ」がオープン。 こうしたメディアミックスと、付加価値の高い商品やサービスのご提供を通じて、お客様一人ひとりにとって価値のある生活提案ができる老舗総合通販として認知されている。
研修データ
- 研修内容
- ・HTML/CSS研修
・プロジェクトマネジメント研修 - 受講者
- Web関連の業務に携わる5名(HTML/CSS未経験)
- 研修の目的
- ・ECサイト運用上の知識の習得
・ベンダーマネジメントができるレベルへのスキルアップ
- 課題
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- ECサイトを運用するために、Web制作・運用に精通する人材が不足していた
- 解決策
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- インターネット・アカデミーに、ECサイト運営を想定したHTML/CSS/プロジェクトマネジメント研修を依頼
- 効果
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- Web制作・運用に関わる体系的なスキルを習得できた
- 研修を受けた社員の学習意欲が向上し、研修後も自主的に勉強する社員が増えた
フジサンケイグループの株式会社DINOS CORPORATIONが運営する通信販売ブランド、ディノス。今特に売上が伸びているECサイトの運営に携わる人材育成、社内全体のITリテラシーの強化に必要性を感じている。 課題解決の第一歩として、同社はインターネット・アカデミーでHTML/CSS/プロジェクトマネジメントの研修を実施した。 人事部の佐藤様、ECサイトを担当するソリューション部の井筒様、同部署の影山様に、研修にいたった経緯とインターネット・アカデミーを選んだ理由、 今後の人材育成に対する思いについてお話を伺った。
研修実施の経緯
ECサイト運営を支えるメンバーのスキル強化が狙い
― はじめに、御社の事業内容を教えていただけますでしょうか。
弊社は、テレビ、ECサイト、カタログといった多様なメディアでお客様へアプローチする総合通販事業、オリジナル化粧品「imini」を核とするリテンションマーケティング事業を展開しています。現在はECサイトの売上が一番大きいです。
― 今回はどのような経緯で研修をご依頼いただいたのでしょうか。
これまでも人事主導の取り組みはありましたが、専門的な研修をまとまって行うのは今回が初めてです。ECサイトを運営している現場から、研修の要望がありました。
弊社は部署異動が多く、どちらかというとジェネラリストの人材が多いのですが、その場合ECのスペシャリストが育たないという課題がありました。そこで、今回の研修実施の目的は2つありました。1つ目が、新卒や部署異動したばかりの、Web関連業務が未経験の社員向けにHTMLやCSSの基礎知識を定着させることです。具体的には、Webサイトの仕組み、インターネットの構造から、実際には簡単なページ更新業務、ソースの流用で作るメルマガの配信を行う際の基礎知識を学んでほしいという希望がありました。 2つ目は、Webのシステムディレクション、つまりプロジェクトマネジメントスキルの習得です。要件定義やスケジュール、タスク管理ができるようになってほしいという意図がありました。社内外にエンジニアがいますので、要件定義、設計、開発、テストという流れに耐え得るような業務ができる人材を育成するために、外部の企業にお願いしたいと考えました。
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
数社にご相談していましたが、私たちの要望に細かく沿っていただける点が大きい理由です。また、講師の方に来ていただくのではなく、こちらが訪問するという受講スタイルもポイントでした。実際に顔を見て、その場の熱を感じながら講義を受けた方が、身になるのではと考えました。
インターネット・アカデミーは、ECの専門的分野のカリキュラムがあり、ニッチな内容までテキストができあがっていました。豊富なカリキュラムを自由に組み合わせられること、かつ要望にあわせてカスタマイズしていただけるという2点は、非常に魅力的でした。
インターネット・アカデミーの研修の効果
社外から知識を得ることで、客観的に自分のレベル感を知る
― 研修の成果や、研修後の受講者の様子を教えていただけますでしょうか。
今後業務を進めていくうえで、技術習得のスピードアップと、自己研鑽につながるきっかけになってほしいと考えていましたが、その成果が得られたのではないかと考えています。 受講したメンバーの意識も、もう少し踏み込んで学習してみようという意欲が芽生えたように感じています。プライベートでもHTMLを触ってみようというメンバーも出てきましたし、今回の受講者の中にはできるだけ部署異動せずにEC分野でキャリアを積んでいきたいという意向のあるメンバーもいます。まさに、スペシャリストを育てるための研修ですね。今後のキャリアのアピールにも繋がる場にもなると考えています。
研修により実際の業務の理解が早くなり、仕事が進めやすくなったと思います。ディレクション、要件定義についてはOJTで覚えていきますが、今回の研修で、はじめに正しい型を学んだことで、応用を利かせられると考えています。
現場で求められるスキルの習得はもちろんですが、研修を通じて社外の方から知識を得たり会話したりすることで、自分のレベルがどのあたりなのかを客観的に掴むことができたのも、人事としては1つの成果になります。
― 受講者の方の感想をぜひ教えてください。
講師が現場で制作やディレクションのお仕事されている方なので、ホットな情報を講義で聞くことができたと聞きました。陥りやすい落とし穴や、実際にどんなツールをつかっているかなど実務に活かせる生の情報がよかったそうです。カリキュラムにそったデジタルテキストもとても役立ったと聞いています。
講師の方の評価はよかったですね。具体例を織り交ぜながら説明してもらったとのことで、非常にわかりやすかったと聞いています。
研修後の展望
Webリテラシーの強化への危機感
― 今後の人材育成の研修について、どのように実施していきたいとお考えでしょうか。
若手に対しては、どこでも通用するようなスキルを身につけるよう常々言っています。研修を検討するうえでも、そういった人材を育てていけるように意識しながら研修先の選定をしています。
弊社は元々、テレビショッピングやカタログ通販がメインの事業でしたので、デジタルネイティブな社員がいませんでした。ECのメンバーは中途が多く、配属された新卒メンバーも異動してしまうので、会社全体でWebリテラシーを高めなければならないという危機感があります。ECのプロとしてのマインドを持ってもらうためにも、専門的な講義を受けてもらうのが良いと考えています。
今後の事業成長のためには、専門スキルを持ったスペシャリスト人材の育成が重要だと考えています。 今回は、その中の一つとして職種単位での研修(今回はWeb領域)を通じて、専門スキルを効果的に習得することを目指しました。 今後は人生100年時代といわれている通り、より長く自身のキャリアを捉え、個人が自律的に動いていく力も求められていると感じています。 今後の人材育成としては、①専門スキル習得機会の拡大・提供、②個人の自律的なキャリア形成支援の2点を主軸に、一律的な集合型から、個人を主体とした多様なプログラムに選択肢を拡大し、スぺシャリスト人材の育成に繋げたいと考えています。
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