施設予約でユーザーに自由を。
EPARKグルメの新設部署が自社サービス運用のディレクションを担う
株式会社EPARKグルメメディア企画 井梅 歩 様
EPARKグルメは「予約で、世の中をかえていく。」というミッションを掲げ、飲食業を中心に、予約管理システムや順番待ちサービスを提供する。競合多数の業界で、同社の強みはユーザー、クライアントと伴走し、常にイノベーションを起こし続けることにある。「一回のお客様を、一生のお客様に。」の企業理念のもと、予約によって煩わしい待ち時間を解消し、ユーザーの自由な時間を生み出すだけでなく、クライアントのマーケティング支援まで多岐にわたって事業を展開する。
研修データ
- 研修内容
- プロジェクトマネジメント研修(合計18時間)
- 受講者の属性・人数
- 新設された部署の社員5名
- 研修の目的
- 飲食店向けのマーケティング施策やシステム開発に必要な知識を学ぶ
- 課題
-
- 新設部署の社員の知識レベルにばらつきがあった
- 解決策
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- カスタマイズしたプロジェクトマネジメント研修の実施
- 業務に直結する知識を習得できるよう、毎回の講義後に受講者から知りたい知識についての要望を集め、次回講義に反映
- 効果
-
- 自社のサイトデザインの改修に役立つ具体的なアドバイスを得ることができ、業務改善につなげることができた
- プロジェクトのゴールから逆算したマネジメントができるようになった
今回研修をご依頼いただい株式会社EPARKグルメ企画部は、自社サイト「EPARKグルメ」の運営、改修のほか、ユーザーの動向調査やマーケティング企画を担っている。また、宣伝・営業活動での目標達成のために他部署と連携し、各種キャンペーンの施策なども行う。既にサイト運営の経験やノウハウが蓄積した状況で、なぜプロジェクトマネジメント研修を実施したのか。研修の目的や、期待する効果、研修後の業務の変化を企画部に所属される井梅様に話を伺った。
研修実施の経緯
新設部署の知識レベルの均一化図るため研修を決意
― まずは企画部の業務内容について教えてください。
自社サービス「EPARKグルメ」の運用・改修を行うのがメイン業務です。飲食店を使うユーザーの動向調査や、コロナ禍でのマーケティング施策の考案、営業活動促進のための企画運営などが含まれます。そのなかでは、企画案の策定や細かい要件定義などを私たちが行った上で、他部署にシステムやアプリ開発の指示を出したり、サービスの実装を依頼したりすることもあります。一例を出すと、現在「EPARKグルメ」のデザイン面での大きなリニューアルを控えています。それに関わる部分では、技術系の部署に依頼を出して全体のマネジメントをしていくことも私たち企画部の仕事です。
― 現在のコロナ禍で飲食業界の状況はかなり変わったのではないでしょうか。
おっしゃる通り、多くの飲食店が休業や時短を余儀なくされる中で、私たちのクライアントにも、集客や経営に苦しんでいらっしゃるお店は多かったです。その一方で、政府主体の方策による後押しや、私たちの「このような状況だからこそクライアント様をサポートしたい」という強い思いもあり、前向きに考えようという動きもありました。結果、政府主導のGo To Eatキャンペーンでは、「EPARKグルメ」への来訪者数が大きく伸びました。企画部は新設したばかりの部署ではありますが、所属している社員は、今までも色々な側面から「EPARKグルメ」の運営に関わってきた人間ばかりです。そのため、こういったマイナスの状況下での対応という意味では、これまでの経験が活かされました。
― すでにサイト運営の経験をお持ちの方が集まる企画部で、今回研修をご依頼いただくことになった経緯を教えてください。
サイト運用に関わるノウハウは既に一定量蓄えられています。しかしそれは個人の業務に関連した部分に限られていることが多く、企画部として体系立てられたノウハウがありませんでした。別部署での経験は豊富でも、企画部にはディレクターやプロデューサーの経験がない社員たちも多く集まり、知識のばらつきがあることが課題でした。業務を引き継ぐにあたり、前提条件からの説明や共有に時間を割くこともありました。そういった状況から、全体としての知識レベルの底上げや、余計なコミュニケーションコストの削減が急務となり、今回研修の機会を設けるに至りました。
プロジェクトマネジメント研修(プロデュース・ディレクション研修)についてインターネット・アカデミーを選んだ理由
過去に他部署で実施した研修の評判と社長の推薦で即決
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
研修先を選定するにあたってはぜひインターネット・アカデミーに依頼したい、と考えていました。というのも、以前、弊社の別部署がインターネット・アカデミーに技術系の研修をお願いしたことがあり、その際の業務内容に合わせてカスタマイズされた研修内容や、研修後の即効性、講師の方の印象が社内でも評判で、真っ先にインターネット・アカデミーの名前が挙がりました。前回の研修後の結果に非常に満足していた弊社社長からの推薦もあり、「ではインターネット・アカデミーに」と当然の流れのように依頼することになりました。
― 研修を受けてみていかがでしたか。
まず、講師の方のお話がとてもわかりやすく、楽しく研修を受けることができました。研修を受けた社員の中には技術的なリテラシーや専門知識がない者もいました。しかし、自社サービスの例を講義の中で使ってくださったり、「EPARKグルメ」のサイトを触ったりしながら研修を進めていただいたことで、短期間で効果的に必要な内容を学ぶことができました。またインターネット・アカデミーの講師の方は、実際にサイト制作やプロジェクトのディレクションをされるプロの目線から、プロジェクトマネジメントだけでなく、UI/UXの知識を交えたアドバイスをくださるため、研修終了後のサイト改修にあたっても大変役に立っています。
研修内容に関してもとても臨機応変に対応していただきました。毎回の研修後にお送りしていた、「次回の研修ではこんなお話が聞きたいです」「この部分をさらに知りたいです」という要望に対して、次の回ではその内容を反映させて話してくださったのですぐに疑問が解消しました。研修が決まる前の提案時だけでなく、講義の1回1回ごとにまでカスタマイズして、弊社にとことん合った研修を提供していただいたことにとても満足しています。結果、研修内容が弊社の事業に関連した内容に絞られて進んだため、今後なにを学べば良いか、どの分野を深掘りして知る必要があるか、というような研修後の方向性についても明確にすることができました。
― 研修の効果はどのように感じていらっしゃいますか。
部署内全体で知識レベルの底上げができたと感じています。これまでよりも専門用語でのやり取りが増え、他部署と技術面の内容を交えてのコミュニケーションができるようになりました。指示を出す際に、今までかかっていた前提条件の説明にかかる時間コストもかなり削減できています。これもすべて全員が同じ内容を学んだことの効果だと感じています。これまで通り、それぞれの経験を生かして得意部分を持ち寄りながら、共通認識の必要な部分ではチーム全体での共有を大事にしていきたいです。
また、プロジェクトのステップを1つ1つ考えることができるようになったことも研修効果だと考えています。以前はワイヤーフレームを作成したこともなく、どこから手をつければ良いか漠然としていた部分がありました。しかしインターネット・アカデミーに依頼した研修を通して、プロジェクトの流れや順序立ての全体像をクリアに理解できるようになりました。その結果、これまでよりさらに効率的に、プロジェクトのゴールから逆算したマネジメントができています。
研修の効果と今後
研修を通じて部署内外の連携・知識共有をし
クライアントニーズの実現をはかりたい
― 弊社の研修に期待することはありますか。
弊社の新人研修では現状、今回実施して頂いたプロジェクトマネジメントを学ぶ内容は含んでいないのですが、もし新人時代に学べたら、実務の中での経験に落とし込めそうだという期待感があり、新入社員研修の依頼も検討したいと考えています。制作やディレクションのプロからフィードバックをもらえるのは、インターネット・アカデミーに研修をお願いしたからこそ得られた貴重な機会ですので、そうした機会を活用した新入社員研修の組み立てを考えていきたいです。
― 御社の今後のビジョンを教えてください。
ユーザーとクライアントとの協調により、自社でサービスを改善していくというスタイルは今後も崩すことのない部分だと考えています。そのうえで、業務を進めるにあたって補強する必要のあるものは研修などを利用して、効率化させていきたいです。また今回の研修を通じて、異なる部署に所属し異なる役割を持つ社員同士でも、同じ研修を受けて知識の底上げや共有ができたら、スムーズなコミュニケーションと業務履行ができるという実感が生まれました。たとえば、技術系部署をサポートするにあたっては、その業務のなかで使われる用語や概念の理解なくして、進捗管理や人員の意思疎通といったマネジメントはできません。今回の研修では、私たち企画部が担う、「EPARKグルメ」の管理・運用全般のフローに含まれるステップの洗い出しから、各項で求められる細かなスキルまでを教えていただきました。これをもとに、「EPARKグルメ」がユーザーやクライアントに求められる形に成長するよう、改善と実行を繰り返し、総合的に飲食業界のソリューションを提供するという弊社の創業以来の目標を体現してまいります。
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