製販一体、究極のコストダウンを実現するオープンハウスが
最強のエンジニア集団をつくる
株式会社オープンハウス
情報システム部長 山野高将様
情報システム部係長 望月拓矢様
※写真向かって右より山野様、望月様
オープンハウスは急成長・実力主義・ビジネスモデルという3つのキーワードを掲げ、東京を中心に不動産事業を展開する企業である。土地の仕入れから設計、施工管理、販売まで、製販一体のビジネスモデルによるコストダウンにより、都内の狭小地を有効活用した3階戸建て住宅を安価に提供できることを強みとする。不動産業界の成長率は2~3%とされるなか、6年間の平均成長率30%以上というまさに常識を覆す成長を続けている。
研修データ
- 研修内容
- 新入社員向け Spring Boot基礎講座
- 受講者の職種・属性
- 新入社員2名
- 研修の目的
- 新卒向けのスキル研修のノウハウがなく体系化するために導入
- 課題
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- 情報システム部でエンジニアの新卒採用をスタートしたものの、社内で体系化された新卒向けの研修ノウハウがない
- 解決策
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- インターネット・アカデミーの研修を通じてSpring Frameworkの研修を実施
- 効果
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- 新入社員の基本的なスキルセットの底上げに成功
- 新入社員が体系化された知識を習得できた
設立からわずか16年での東証一部上場。その後も「1兆円」という大きな目標に向かってまさに「急成長」を続けている株式会社オープンハウス。今回研修をご依頼いただいた情報システム部は、社内ネットワークの運用から、社員用デバイスの管理、投資家向けサービスの提供まで同社のIT関連業務全般を包括して行う。なぜ総合不動産企業がJava言語のプログラミング研修を実施したのか、さらに今後のビジョンについて、情報システム部に所属する山野様と望月様にその経緯や感想を伺った。
研修実施の経緯
自社の開発力×新卒採用でスキルとノウハウの蓄積を目指す
― お二方が所属されている情報システム部の業務内容についてお伺いできますでしょうか。
オープンハウスグループのITと名の付くもの全てが私たちの業務範囲です。たとえば、社内ITシステムの制作企画とそれを構築するインフラ管理をしたり、他社が開発したシステムの導入や自分たちで顧客向けのアプリ開発を行ったりすることもあります。あとは会社内のネットワーク管理から、社員が使用するパソコンやiPhoneといった端末の管理まで、我々情報システム部が責任を持って扱っています。
ビジネスモデルとして製販一体を掲げているため、ITについても専門部署を置いて自社内ですべて対応するのがオープンハウスらしい、最適のやり方だと考えています。一方で、専門的な知識が求められるIT部門でも、現場の声を把握することも重要視しています。情報システム部に所属する約30名の社員のほとんどがエンジニアですが、頻繁にお客様とお話したり現場に行ったりしています。現場でヒアリングをして課題発見をするところから、自社でのシステム構築、集まったデータの分析、ビジネスへの活用方法の検討まで、一気通貫するという社内の文化は共通しているのです。課題解決のためのITコンサルティングからシステムやアプリの開発まで自社でやるのは、私たちの規模では珍しいとは思いますが、すべてを包括して行えるのは弊社の強みでもあります。
― すでにIT化、システム管理などのスキルやノウハウは十分だと拝察しますが、今回どのような経緯で研修をご依頼いただいたのでしょうか。
情報システム部として新卒社員を受け入れるのが、今年が初めての取り組みだったことが理由です。毎年、新卒社員は営業に配属されていたので、我々の部署に新入社員研修のノウハウや情報システムに特化した研修プログラムが存在せず、ゼロから用意する必要がありました。そこで、より効率的に新卒社員のスキルを高めるために、外部での研修を検討したのです。
情報システム部が扱う業務には、社内向けの開発案件とお客様向けの制作案件があります。例えば、物件広告サイトや、投資不動産用物件情報を発信するWebサイトなどがあります。そうした、社内外両方のITまわり全般の業務を行わなければいけないという状況に合わせて、偏りのないスキルを持った新卒社員を育てていきたいという意図もあって、外部での研修をお願いしました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
最短最速のスキルアップと実績、カスタマイズの柔軟性が決め手
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
研修外注先の選定基準は2点ありました。まず1点目は受講する新卒社員が最短最速でスキルアップできるということです。私たちは少数精鋭で業務を行っているので、研修にそれほど多くの時間は割けず、なるべく早く開発現場で戦力となってほしいという思いがありました。
2点目は十分な実績があるかどうかです。インターネット・アカデミーであれば、他の有名企業様の研修実績も多数ありで、信頼できると感じました。また研修実施の記事がかなり充実していたのも魅力的でした。
その2つの選定基準をクリアしていることに加えて、インターネット・アカデミーを選んだ一番の理由は、柔軟性の高さにありました。既存の研修カリキュラムからカスタマイズして、弊社に最適な形での研修プログラムをご提供いただけるというサービス形態は大変魅力でした。一つの研修カリキュラムを細分化し、研修内容を組み合わせることで、特に時間を割きたい部分に研修を充足できるならば、インターネット・アカデミーにぜひとも!という思いで依頼しました。
― 他社様とも比較されたうえで選定されたと思いますが、一番の違いはどこでしたか。
一番の違いは、弊社の「SpringBootを学ばせたい」という要望に合わせて研修カリキュラムをカスタマイズして下さった点にあります。他の研修機関の大半は、パッケージ化された研修をフォーマットで提供するという提案内容でした。一方、インターネット・アカデミーは、私たちが本当に必要としているSpringBootやSpringFrameworkといった要望にフォーカスした提案をしていただきました。
また、業務時間や新入社員研修のスケジュールに合わせて、オンラインでいつでもどこでも受けられるという点も魅力的でした。
― 研修内容や研修の評判はいかがでしたでしょうか。
研修を受けた社員からも大変満足できたという話を聞いています。講師についても、物腰が柔らかく、フレンドリーで説明がわかりすくとても良い印象を受けましたし、研修の中身についてもたくさん工夫して頂いたことが実感できました。たとえば、Webフレームワークの内容に入る前に開発環境の説明や基礎知識の有無を確認していただくなどして受講者の知識レベルに合わせて頂いたり、実践的に手を動かす演習を多くして頂いたりしたことで、テンポよく学習を進めることができました。
受講者のレベルや状況に合わせて細部までカスタマイズしていただいたおかげで、研修後、知識を実務に活かすことができています。たとえば、今回受講者はDjangoの使用経験がある旨を営業の方にお伝えしたところ、研修ではそれを踏まえてSpring BootとDjangoの共通点や違いを教えて下さりました。また、Web開発の際に気をつけるべきことや、コーディングの慣習といった実践的な知識をティップスとして教えて頂けたことも良かったです。おかげで、担当者である私たちからの評価として、期待しているスキルレベルに十分達した研修になったと実感しています。実際、研修後すぐに開発の案件に入り、ちょうど本日も社内向けのシステムをリリースするなど、まさに即戦力になっています。
研修の効果と今後
顧客ニーズの実現を支える最強のエンジニア集団へ
― 今後の人材育成にかける思いやインターネット・アカデミーの研修に期待することを教えてください。
従来の日本のビジネスの場で主流だった、事業会社がIT業務を外注するというのは今後も必要な方法だと思います。しかし、自社でIT部門を設置してIT化に取り組むほうが、自社の事業に寄り添う動きが取れる上、意思決定からリリースまでのスピードを早められるというのが私の考えです。
今回、インターネット・アカデミーの新入社員向けIT研修を受講し、その後現場に入った新入社員を見ていて感じたのは、初めに体系的な知識があるかないかで、実際の案件に入った時の理解度や作業効率が違ってくるということです。研修を外部に依頼する部分と自社で取り組む部分で、当然良いバランスを探す必要がありますが、弊社では今回のような研修の活用方法が最適解だと考えています。
今後も情報システム部では新卒社員を受け入れていく方針です。蓄積してきたノウハウをもとに、社内でできる研修は社内で実施するべきだと考えますが、一方で今回のように、インターネット・アカデミーには効率よく新卒社員がスキルアップを見込める研修の実施やアドバイスをいただければ助かります。
また、情報システム部にはすでに特定スキルに長けた中途社員が多くいます。彼らの既存スキルに加えて、弊社のエンジニアに求められる、ジェネラリスト的視点も兼ね備えた最強のエンジニア集団を作る上で、ノウハウが不足する部分には外部研修も効果的に活用できたらと思います。
― 御社の今後のビジョンを教えてください。
お客様のニーズに徹底的に応え続けていきたいです。私たちオープンハウスの最大の武器はクイックな意思決定と販売までのスピード感です。いわゆる垂直モデルのような形で不要なコストを下げ、お客様にお求めやすい価格で提供することを今後も追求します。情報システム部としても、お客様のニーズの実現のために、ITを使って何ができるかを常に考え続けたいですね。
お客様が求めているものには、本当に様々な条件があります。例えば価格にしてもお手頃であるに越したことはないし、スペックやナレッジは高いほうがいい。その条件を一つでも多く満たすために、私たちは普段からIT活用で業務効率化や業務プロセス短縮を図り、コスト削減や事業のスケール拡大を目指しています。
その上で我々に求められるのは、現場の声を知るエンジニアであり続けることです。ビジネスの課題を自分たちの耳で聞き、自分たちで解を考えて、自分たちで作り、自分たちで届けることで理想に一番近づけると考えています。そのためにインターネット・アカデミーのIT研修を活用しながら、常に一番のエンジニア集団であることを目指していきます。
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