3年で200人の
デジタル人材育成へ
経営層への生成AI研修で
ビジネス変革も視野

NAGASEグループ(長瀬産業株式会社)
経営企画本部 マーケティング推進室
姫井佐恵 様
1832年創業の長瀬産業は、染料、化学品、合成樹脂、機械、電子材料、化粧品、健康食品、医療機器等の輸出・輸入及び、国内販売を行なう化学品専門商社。商社機能に加え、製造や研究開発機能もあり、世界25カ国に拠点を持つ。2032年に迎える創業200年に向け、AIやデータ活用を含むDX推進に力を入れ、素材分野における新たな価値創造や事業効率化を進めている。
研修データ
- 研修内容
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- DX研修(経営層向け)
- 情報セキュリティ研修(専門、管理職向け)
- 情報セキュリティ、DX基礎、Webマーケティング、ITリテラシー
- 階層別デジタル人材育成研修
- 受講者
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- 経営層
- 管理職、一般層
- 研修の目的
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- 3年間で約200人のデジタル人材育成に向けたITリテラシー、DXリテラシーの向上
- 課題
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- 広告運用や制作に関わる現場でもデジタルマーケティング用語の知識が不足していた
- デジタル化を進める中で、社員全体のDXへの理解を高める必要があった
- 解決策
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- デジタルマーケティングの基礎知識を身につける
- 成果
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- デジタル人材を育成できた
「3年間で約200人のデジタル人材を育成してほしい」というグループの目標実現のため、姫井様はグループ会社から逆出向しマーケティングシステムの構築に携わることになった。しかし社内でデジタルマーケティング用語が通じない現状と目標とのギャップに、システム構築の前にまずはDX推進の基盤となるデジタル知識の共通理解が不可欠に感じた。その第一歩としてインターネット・アカデミーの研修を導入。詳しい経緯と成果について話を聞いた。
研修実施の経緯
3年でデジタル人材200人育成へ
最低限の基盤を整えることからスタート
― 業務内容をお聞かせください。
経営企画本部・マーケティング推進室は、NAGASEグループ全体のWebサイトを含む、マーケティングシステムの開発・実装を行い、実際の運用指導までサポートしています。また、システムを導入して終わりではなく、社員が自分たちで使いこなし成果につなげられるよう、マーケティング教育やデジタルマーケティングの伴走支援を実施しています。グループ全体のDXを推進し、業務の効率化や新たな価値創造につながる仕組みづくりを進めています。
― 研修実施前に課題としていたことを教えてください。
私はグループ会社のナガセヴィータから逆出向というかたちで、長瀬産業のチームに加わりました。ナガセヴィータでは、多くの人がMA(マーケティングオートメーション)やSFA(セールスフォースオートメーション)を使いこなし、デジタルマーケティングの基本的な環境が整備されていました。
しかしチームに着任直後、コンテンツ制作や広告運用に関わる現場でSEOやCVといったデジタル用語がほとんど通じず、会話や意思疎通が難しい状況に直面しました。一方で3年間でグループ全体で200人のデジタル人材を育成するという大きな目標もありました。目標達成のため、社員がデジタルマーケティングの共通言語を理解し、最低限の基盤を整えることが不可欠だと強く感じました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
指導力の高いエンジニア講師による指導で
初歩から体系的に学びデジタル人材へ成長
― 希望していた研修について教えてください。
チーム着任当初はWebサイトの再構築が重要なテーマだったため、Webマーケティングに特化した研修メニューを備えていることが重要なポイントでした。また、基礎的なITリテラシーから企業のDX推進に至るまで、幅広い領域をカバーできる研修メニューを希望していました。
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
決め手となったのは、最新技術や実践に即した指導のできる現役エンジニア講師が在籍し、対面でもeラーニングでも柔軟に学べる環境です。さらに将来的に必要となる可能性の高い、エンジニア系スキルやバックエンド技術についての教育メニューも用意されていて、学びが一過性のものにならない点も魅力的でした。初歩をしっかり押さえたうえで、体系立てて高度なスキルへとステップアップでき、実務に根づいた確かな成長へと結びつくと期待しました。
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予算内での効率的な研修から、実務に沿った研修まで
インターネット・アカデミーのオーダーメイド研修
研修の成果と今後
デジタル知識の向上から一歩先へ
経営層が生成AIを理解しDXにつなげる
― 研修の感想をお聞かせください。
実際の業務では習うより慣れろの部分もありますが、全体として業務に取り組む初速が確実に上がったと実感しています。基本的なマーケティング用語が通じるようになり、Webサイト制作など実践的なスキルを習得し知識が向上しました。フォームの最適化などの改善提案も出るようになりました。
また、ナガセヴィータの経営層向けに実施した生成AIセミナーが生成AIへの関心の大きなフックとなり、生成AIは単なる業務効率化のツールではなく、ミッションの実現やビジネスモデル変革といったDXにつながるという認識が深まりました。特に、部下を育てるように生成AIを育てるという考え方、法的整備、活用ルールの策定に関心が集まりました。今後は長瀬産業の経営層にも生成AIへの理解を深めていただきたいと思います。
― 今後の人材育成について教えてください。
長瀬産業は高スキルを持つ営業人材の多さが強みである一方、マネジメント層も営業分野の知識や経験を持つ人材に偏りがちでした。しかし環境の変化に対応し続けるためにも、多様な業務を担う非営業人材もグループ全体で育成することが重要になってきます。デジタルに強みを持つ人材も力を発揮できるキャリアパスを構築したいと思います。
そして生成AIを育成し使いこなす教養と経験のある人材が不可欠です。長瀬産業の高スキルを持つ方たちの知識や経験をもとに生成AIを鍛え、長瀬産業独自の生成AIを育成することでビジネスの変革がみえてきます。
受講生のコメントの一部
- 現在の環境における人材育成などを改めて考えることはあまりなかったので、興味深かったです。自社でどこが足りないのかといった目線でも見ていきたいと思います。
- IoTが農業や、医療など様々なシーンで必要とされていることは知っていましたが、そこにAIが加わり、より利便性の高い世界になってきていると感じました。自社のビジネスにどのように活用できるか考えるきっかけになりました。
- Webサービス、DXの世界に新型コロナが与えた影響は計り知れないと思いました。情勢の後押しを受けて目まぐるしく変わるデジタルの世界についていくため、勉強の必要性を改めて感じました。
- ビジネススクールでマーケティングについて学ぶことはありましたが、Webマーティングの講義を始めてで、知らない単語もあり勉強になりました。様々なバックグランドや目的で聴講している受講者のことを踏まえた、非常に分かりやすく集中できる講義でした。
※一部抜粋
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