配属先での研修は必要なネットワークスキルを厳選
基礎から一歩進んだハンズオントレーニング


三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社
産業第一事業部コンサルティング部
部長 松岡誠二 様
三菱電機インフォメーションシステムズは2001年に三菱電機から情報システム事業を分社化して発足した。IT高度プロフェッショナル集団として三菱電機のIT事業戦略を担っている。"Changes for the Better"「常により良いものをめざし、変革していきます」という三菱電機グループのコミットメントを念頭に、研究所や各企業との連携によるグループの総合力を最大限に活かし、多彩なシステムやサービスを金融、製造、流通・サービス業のお客様を中心に継続して提供している。
研修データ
- 研修内容
- ネットワークハンズオン研修
- 受講者
- 基礎研修を終えた新入社員
- 研修の目的
- 会社共通の研修を終え配属されてきた新入社員が事業部門で求められるスキルを身につける。
- 課題
-
- 新入社員の共通研修が終了した後、配属先で行われる研修において、以前は事業部全体で行っていたが、事業部ごとに求めるスキルが異なっていることや新入社員の増加などがあり、事業部全体での研修が難しくなった。
- 解決策
-
- 事業部全体の研修を金融部門と産業部門に分けて実施。
- 成果
-
- 基礎知識を身に付けた人がより深く学ぶための研修というレベル感に合わせた研修、業務に必要な知識を精選した研修という要望通りの研修を行うことができ、順調に育成を進められている。
三菱インフォメーションシステムズ株式会社では新入社員が各事業部門に配属された後も、ネットワークなどの共通的知識の研修は、社員が講師を務めて金融部門と産業部門が合同で実施してきた。しかし近年は新入社員の増加や事業部ごとに求められるスキルの変化という状況が重なり、共通の研修実施が難しくなった。今回、インターネット・アカデミーに産業部門のネットワーク研修を依頼。外部研修会社への期待や実施後の感想を伺った。
研修実施の経緯
新入社員の増加や金融・産業での必要スキルの変化を踏まえ
産業部門のネットワーク研修を外部研修会社へ依頼

― 受講された社員の業務内容を教えてください。
当社には5つの事業部があり、大まかに分類すると金融業を対象にした事業部門と、製造業や流通、サービス業などを対象にした事業部門に分かれます。今回インターネット・アカデミーの研修を受講した新入社員は、金融以外の産業のお客様の課題解決を行う事業部門に配属された社員たちです。
― 研修実施前に課題としていたことを教えてください。
当社の新入社員は全員参加の研修を約3カ月間実施した後、各事業部門に配属されます。配属後は事業部ごとに社員が講師を務めて必要なスキルの基礎教育を行います。しかしネットワークなどの共通的な知識に関する研修は金融部門と産業部門が合同で実施していました。一方で年々事業部ごとに求めるスキルも変化してきており、実施する内容について課題が出ていました。更に、近年は新入社員数も増加傾向にあり、研修会場のキャパシティや講師の調整が難しくなり、合同で開催することが難しい状況となりました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
基礎を学んだ受講生たちの知識が一歩深まり
業務に生かせる内容の研修ができると感じた

― 研修を実施するにあたって条件としていたことを教えてください。
金融と産業ではネットワークに関して求めるレベルが少し異なります。そのため、金融3部門と産業2部門は別々に行うことにしました。インターネット・アカデミーに依頼した受講生は産業部門の新入社員で、現時点ではネットワークの専門家に求められるようなハイレベルな内容こそ必要とはしませんが、集合研修では基礎部分の学習を完了しているというレベルです。基礎から踏み込んだ内容で、かつメニュー化されたものでは無く当社が必要な内容、という研修を希望していました。さらに自社ではなく研修の専門会社で行うからこその利点も感じさせていただきたいと思いました。
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
基礎スキルを身に付けている人が学習するのに適切な少し踏み込んだ内容、という当社の求めるレベル、そして業務に生かせる内容、という要望にカリキュラムを柔軟に対応していただき、講座内容をオリジナルで組み立てていただけたことです。受講生が理解しないまま説明が進むのではなく、講師の方が受講生の様子を確認しながら説明していただく、受講生は触って覚える、という研修をしていただけると感じました。
-
予算内での効率的な研修から、実務に沿った研修まで
インターネット・アカデミーのオーダーメイド研修
研修の成果と今後
受講生に合わせて柔軟に対応した研修に成長の手ごたえ
将来は独り立ちして後輩の指導もできる社員に

― 研修の感想をお聞かせください。
受講生の感想は、理解できたというメンバーもいれば、難しいと感じた人もいて様々でしたが、研修を企画する立場としては満足しています。ちょうど良いレベルだったと思います。講師の方も研修の理解度を見ながら随所でていねいな説明を入れていただき、柔軟に対応していただけました。研修を終え、受講生たちはすでに先輩社員の指導の下で業務に参画していますが、ネットワークの業務についている人はまだ少ないです。効果を感じるようになるのはこれからだと思います。早くひとり立ちして自分自身でできるようになってもらいたいですね。
― 今後の人材育成について教えてください。
新入社員が実業務で受講した内容に直面するタイミングはそれぞれ異なるかと思います。その時、受講した基礎を論理的に活用し、応用してくれることを期待しています。そして将来は、受講した経験を活かして後輩の指導や、お客様への最適な提案が出来る人材になっていただきたいと考えています。当社としてもデジタル人材の育成には力を入れています。各社員のレベルに合わせ、しっかり理解し成長できる研修や講座を今後も実施していきたいです。
受講生のコメントの一部
- ツールを利用して、ネットワーク環境構築のシミュレーションを行ったことで、ネットワークに対する理解をより深めることができた。演習問題の解説がとても丁寧でわかりやすく、問題を解く時間配分もちょうど良かった。
- テキストに図が多くわかりやすかった。また、章ごとに内容の確認をしていただき、学習内容の整理ができた。Packet Tracerで実際の環境を想定して学習を行うことができたため、設定方法などの詳しい部分まで理解することができた。
- ネットワークは現実で見えない部分も多く、想像しにくい点も多かったが、具体的な説明と合わせて教えてもらえたため、とても分かりやすかった。ワードだけ覚えており、その利用方法などは知らなかった部分もあり、新たな知識の獲得につながった。
※一部抜粋
関連するIT研修
-
ネットワーク研修・前半
TCP/IPなど通信プロトコルの基本や様々なネットワーク機器など、ネットワーク業務に必須となる基礎知識を学びます。ネットワークに関する基礎知識を身につけ、機器の使い方や用語を理解できるようになり、ITベンダーとのコミュニケーションを円滑にとれるようになります。
-
ネットワーク研修・後半
ルーティングやネットワーク管理の業務で必要となる知識を学習し、通信速度やセキュリティの堅牢性などのパフォーマンスを高める技術や、トラブル発生時に短時間で問題を解決するためのテクニックを習得します。トラブルや障害へ対処できる実践に強いネットワークスペシャリストを育成します。
-
ネットワーク・トラブルシューティング研修
社内ネットワークで発生するトラブル対策の基本から応用まで体系的に学ぶことができます。また、シミュレーターを使った実習により、ネットワーク上でのデータの流れや対策の効果を確認できるため、現場で活かせる即戦力が身に付きます。
研修事例の情報提供&ご相談
研修事例の紹介から人材育成計画のご相談まで、IT人材育成に精通したコンサルタントにさまざまな相談をしていただけます。お気軽にご相談ください。
- 人材育成計画を立てるうえで、とりあえず話を聞きたい
- 他社のIT人材育成の事例を詳しく知りたい
- 助成金を使ってIT研修の費用を抑えたい