ドコモ・サポートがSharePointの基礎研修
操作スキルに加えDXのための使い方や知識も修得
ドコモ・サポート株式会社
経営企画部情報リスクマネジメントセンター
ご担当者様
ドコモ・サポート株式会社はドコモグループの一員として1997年に創業。お客様からのお問合せに対応するコールセンターの運営や管理、dポイント・d払いの加盟店対応をはじめとしたビジネスサポート、お客様向けフロント業務の品質向上のためのトータルサポートなどを主な業務としている。ドコモグループの「お客様との接点」を担い、安心して利用していただけるサービスの提供に向けて日々取り組んでいる。
研修データ
- 研修内容
- SharePoint研修(初心者向け)
- 受講者
- 各事業所の社員32人
- 研修の目的
- SharePointの基礎を身につけ、各事業所でのツールやシステムの開発につなげる
- 課題
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- 業務の様々な場面でSharePointの活用が進み、社員全般でSharePointの知識を持つ必要性が増す一方で、苦手な人も多くいた。
- 自社の業務特性上、各事業所でSharePointを使いこなす必要があった。
- 解決策
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- どの事業所でも受講できるように、SharePointの基本スキルを学ぶオンライン研修を実施。
- 成果
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- 受講者全員がSharePointでサイトをひとりで作ることができるようになった。研修後も各個人でサイトに機能を追加するなど、スキルアップに取り組んでいる。
お客様対応が主な業務であるドコモ・サポート株式会社は1,300人以上の社員が全国の事業所で働いている。同社では全社員がM365を利用できる環境にありながら、事業所ごとに扱う業務や課題が異なるという事情があり、DXを推進するにあたってツールやシステムの開発をできる人材が少ないという課題があった。今回はグループ全体で主流となっているSharePointの活用について、全社的に基礎知識をあげるというテーマで、SharePoint研修を実施した。その感想や今後のデジタル人材の育成について担当者に伺った。
研修実施の経緯
M365を全社員が使える環境も
ツールの開発をできる人材が不足していた
― 業務内容を教えてください。
ドコモグループのなかで、電話やWebのお問い合わせなど、個人のお客様の直接の対応を非対面で行う会社が当社です。私どもは情報リスクマネジメントセンターという組織で業務に従事しています。会社として社員全体のITリテラシーを高めるという育成方針があるなかで、情報システム部門の私たちはその強化を進める役割を任されています。
― 研修実施前に課題としていたことを教えてください。
当社は全国12カ所の事業所で社員が事業を行っています。事業所ごとにサービス品目も人材の特徴も異なるため、1カ所のIT部門が全事業所向けにツールを開発して展開するのではなく、事業所それぞれの事情に合ったツールを各自で作ることが実践的です。しかし当社はM365 を全社員が利用できる環境である一方で、M365の知識を持ちツールやシステムの開発ができる人材が少ないという課題がありました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
SharePointの基礎を身に付けられる内容と
研修後の動画コンテンツ配信など要望に応えてくれた
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
グループで主流となっているM365のアプリがSharePointで、社内ポータルサイトの作成や情報発信などの多くの場面で活用されています。そのためSharePointの知識を持たないと、グループ全体のDX推進の流れから取り残されるという状況になり、まずはSharePointについて基礎をしっかり身につけられる研修を企画しました。
リモートワークの社員もいるため、物流をなるべく発生させずにオンラインで大勢が受講できる環境であること、さらに研修が終わった後に復習動画などの動画コンテンツ配信を何ヶ月間か許可していただけること、という点はこだわりました。インターネット・アカデミーはこれらの要望に対応可能で、研修で使うシステムも、動画配信、出席者の管理、アンケートといった事項を一元的に管理できる点もポイントでした。使い勝手も良かったです。
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予算内での効率的な研修から、実務に沿った研修まで
インターネット・アカデミーのオーダーメイド研修
研修の成果と今後
最終日には全員が自分のサイトを制作
技術だけでなくDXにつながる使い方も学んで実践
― 研修の感想をお聞かせください。
受講者のほとんどはSharePointを学習するのは初めてでした。しかし最終日には全員が自分のサイトをひとりで作ることができるようになりました。研修後も各個人で自分のサイトを作ったり、作ったサイトをブラッシュアップして他の機能をつけたり楽しみながら自己研鑽しています。グループ全体でDX推進するからこそ、得意な方向けではなく、あまり得意ではない方向けに基本の研修を実施していただきましたが、そのレベル設定が良かったです。
講師の方の柔軟性の高さも印象に残りました。当社の環境に合わせ、受講者と全く同じ環境の画面をその場で作って研修を実施していただきました。受講者が実際の運用時に直面して悩みそうな、ファイルをどのように共有するか、どうやって情報漏洩させず守り抜くかなど、運用面についても解説していただけました。SharePointのサイトの作り方をマスターして終わりではなく、DXに繋がるような使い方もプラスした研修になったと思います。
― 受講者に対する将来への期待について教えてください。
今回の研修は、SharePointはITに詳しくない人でも情報を共有したり生産性を上げたり、あるいは新しいことをやるということを実現しうるツールと考え、各組織のメンバーに受講していただきました。研修後数カ月経ち、受講者それぞれがサイトを作るなど自ら動いています。このような動きが定着していくことが大事だと思います。
それぞれの事業所で、それぞれの事情に合ったデジタル化、デジタルツールを使った業務の効率化、新しい価値創造を主導していけるような取り組みを継続的にしていただくことがDXにつながります。そこが期待するところです。
受講生のコメントの一部
- 実際に作成してみると、見やすいページを作ることがどれだけ難しいか実感しました。
基本的な操作は理解できたので、あとはどのように業務に活かすかをしっかり考えてページを作成できるようになります。 - 1からサイトを作るのは、ハードルが高いように感じましたが、シェアポイントを通すと思っていたよりは作成しやすかったです!今回はお試し版の作成でしたが、実際に実用化できるサイトを作るときには、今回配布いただいた参考書なども活用しながら取り組んでいきたいと思います。
- これまで、SharePointはほぼ共有ファイル格納庫としか利用できていなかったのですが、ニュース機能、リスト機能を使いこなして部内の業務効率化を図ります。
- 1日目に学んだ知識を使ってサイトを作成することができて、普段の業務内ではなかなか色々試してみる時間が作れないのでとても有意義な時間になりました。今回の研修でサイトの作成方法がおおまかにでも理解できたので、受講して良かったです。
※一部抜粋
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