「事業展開等リスキリング支援助成金」を活用し
岐阜のソフトウェア企業がシステム開発研修を実施
株式会社テクノア
製造業ソリューション事業部 開発部
部長 大原隆寛 様
製造業ソリューション事業部 開発部 製品開発2課
久保将麻 様
白井萌乃香 様
株式会社テクノアは、第54回(2020年度)「グッドカンパニー大賞」でグランプリを受賞、第11回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞では、審査委員会特別賞を受賞するなど、社会から高い評価を受けている。顧客の要望に合わせたものを作るだけではなく、その後も寄り添うことに重きを置いてソフトウェア事業を展開してきた。顧客の業務や経営改善を支援するだけではなく、「その先」のことも見据えて支援する「伴走支援」が強み。
研修データ
- 研修内容
- 新入社員向けシステム開発研修(JavaScript、C#、ASP.NET、SQL)
- 受講者
- 新入社員
- 研修の目的
-
- 新入社員が開発の基礎知識を身につける
- 実際に手を動かして開発のノウハウを学ぶ
- 課題
-
- プロのノウハウやスキルを効率的に学習する場が欲しい。
- 専門性を活かした企画、カリキュラムを用意し、毎年統一された研修を実施したい。
- 社内の教育負荷を低減したい。
- 解決策
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- 開発経験の豊富な講師がそろうインターネット・アカデミーに研修を依頼
- 成果
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- 新入社員が基礎的な開発知識を身につけられた
- 研修で学んだ知識を活かし、研修の成果としてオリジナルのWebアプリを作成できた
テクノアにはこれまで新入社員向けの一律の研修がなく、専門知識を持つ社員に研修を依頼することで負担になっていたという。その負担を減らすため、そしてプロのノウハウを効率的に学ぶためにインターネット・アカデミーに研修を依頼した。今回は、製造業ソリューション事業部の皆さまに、研修の実施の経緯や感想、将来にかける想いを伺った。
研修実施の経緯
プロの力を借りて社員の負担を減らし
統一された研修体制を整えたい
― 製造業ソリューション事業部の業務内容をお聞かせください。
製造業ソリューション事業部は、中小製造業様向け生産管理システム「TECHS」シリーズの開発に従事している部署です。研修を受けてもらった製品開発2課の2人も製品開発に携わっており、現在は主に製品の機能改修や不具合の修正などを担当しています。
― 今回はどのような経緯で研修をご依頼いただいたのでしょうか。
以前はベテランの社員に講師をお願いし、全ての研修を社内で実施していましたが、1ヶ月間通しての研修だったため、社員の負担が大きく、それを軽減できないかと考えたことが依頼のきっかけです。特に新入社員向けの研修は、配属先の事業部ごとに必要な技術の要素が少しずつ異なるということもあったので、一律のプログラムを用意できていませんでした。
また、研修を実施するにあたり、プロのノウハウやスキルを効率的に、そして体系的に学習する場を設けたいという思いもありました。ITの専門性を活かしたカリキュラムを組んでいただけたり、それをカスタマイズできるような柔軟性を持っている研修機関にお願いしたいと思っていた中で、インターネット・アカデミーを見つけました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
選定基準にマッチしていることに加え
現場を知っている講師から学べる点が決め手に
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。
研修機関を選定する際に特に重視していたのは、カリキュラムの内容とカスタマイズ性の高さです。我々が使っている技術は、Web開発ではニッチな部分かもしれない、という思いがあったので、当社にあわせてカリキュラムを構成していただけるかどうかを一つのポイントにしていました。
他にも重要視していたのは、価格やオンラインで受講可能かどうかという点です。当社は日本全国に拠点があり、その全てに開発部署があるので、オンライン研修で受講できることが必須条件でした。
さらに、インターネット・アカデミーの講師の方々が、外部から招くのではなく社内内部の講師であるという点も魅力的でした。決定打となったのは、営業担当の方の「インターネット・アカデミーの講師は全員、開発現場を知っています」という言葉です。実際の現場の事例を知っていて、そのノウハウを教えていただけるということはやはり大きなことだと思います。知見があるからこそのプラスアルファのノウハウを、新入社員メンバーに授業の中で伝えていただけるのではと思い、インターネット・アカデミーにお願いすることを決めました。
- 株式会社テクノア様の研修機関選定の基準
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- 価格
- カリキュラム内容とそのカスタマイズ性
- 内部講師かどうか
- eラーニング等、学習の補助ツールの有無
― 実際に研修を実施してみていかがでしたか。
受講生からも高評価で、非常に満足度の高い研修でした。受講者のレベルや進捗に合わせて指導いただけましたし、個人に合わせて課題の難易度も調整いただいたと聞いています。集合研修でありながらも、一人ひとりのスキルを最大限伸ばしていただけたと感じています。
また、実践形式の演習を多めに盛り込んでほしいという要望にも応えていただきました。ただ授業を聞いているだけだと頭に入りにくいですが、手を動かすことで知識が定着すると思っているからです。こちらからの要望をぎゅっと詰め込んだカリキュラムで実施していただけて、満足です。演習では、アプリケーションの作成を実際に行いました。受講生それぞれが作る題材を決め、最終的にはWebアプリケーションを成果として発表することができるまでに成長していました。
受講生からも、「1ヶ月でここまでできるようになるとは思っていなかった」という声や、「研修で学んだことを土台に、中長期的には複雑なシステムの設計や構築にも携われるように知識をつけていきたい」という話も聞いています。
さらに今回、事業展開等リスキリング支援コースという助成金を使用しました。申請の際にもインターネット・アカデミーに協力いただき、滞りなく進めることができたので良かったです。申請方法が理解できたので、次回のハードルも下がったように感じています。
研修の成果と今後
研修で基礎知識をつけた上でOJTに参加
効果的な学習で吸収力を高め活躍する人材へ
―受講者に対する将来への期待について教えてください。
IT業界、特にWebの分野は進歩が非常に早いです。最近では、とりわけAIやIoTの流れが加速していっています。そんな中、クラウド技術の発展を受けて、Web開発者の需要も非常に高くなってきており、当社もオンプレミスからWeb開発にシフトしていっています。
今回の研修では、Web開発を前提としたカリキュラムで新入社員に基礎的な技術を身につけていただきました。知識を持った状態でOJTに参加することで、自社製品の知識や現場で使われている技術をより深く知ることができるようになります。この過程を経ているかいないかで、知識の吸収率は大きく異なるでしょう。
研修で基本の部分を学んだのち、OJTを通して当社の技術を知り、今後はシステムのカスタマイズなどの分野でどんどん活躍できる人材になってほしいと思っています。 さらには、毎年入社する新卒社員に、「自分は1年目にこういうことを学んだんだ」と教えてあげられるような人材になっていただきたいです。
受講生のコメントの一部
- 丁寧に進捗を確認しながら進めてくれたので、遅れも少なく、また、人と相談できたので、知識を深めることができました。
- システム開発の手法や手順など、あいまいな知識だったものをしっかりしたものへと昇華できました。
- 実際に手を動かすことでSQLについて理解を深めることができました。未経験でしたが、1つ1つ丁寧に確認してくださったので理解することができました。
- ゲームの作成は難しかったですが、何とか完成させることができました。また、授業のスピードをこちらに配慮していただいたおかげで学習しやすかったです。
※一部抜粋
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