USEN&U-NEXT GROUP
が新人エンジニア・デザイナー研修を実施
レベルに合わせたクラス分けで受講者の意欲を高める
株式会社U-NEXT HOLDINGS
人事統括部 人事部 人事企画Unit
大野 晃平 様
USEN&U-NEXT GROUPは2017年にUSENとU-NEXTが経営統合して発足した企業グループである。現在は、U-NEXT HOLDINGS傘下に26社の事業会社が存在し、「NEXT for U」をコーポレートスローガンに掲げ、動画配信サービスのコンテンツ配信事業だけでなく、音楽配信や店舗向けIoT/DXサービスといった店舗サービス事業をはじめ、通信事業・業務用システム事業・エネルギー事業など、それぞれの事業のシナジーを生かし、多岐にわたるサービスを展開している。
研修データ
- 研修内容
- 新入社員研修(Tech Base Camp、Designer's Base Camp)
- 受講者
- エンジニア職、デザイナー職の新入社員
- 研修の目的
- 事業会社への配属前に、エンジニアやデザイナーとしての基礎力をかためる
- 課題
-
- 専門スキルの研修は配属先で行っていたが、グループ全体としてITやクリエイティブの基礎力を上げたかった。
- 解決策
-
- ITエンジニア職もクリエイティブ職もグループ全体で基礎研修を実施し、エンジニアやデザイナーの基礎知識を身につけてから配属を行う。
- 大人数での研修になるため、経験ごとにグループ分けを行う。
- 成果
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- Tech Base Campを受けた受講生からは自分のレベルに合った研修が受けられて良かったと好評だった。
- 同期意識が強まった。研修中に上のクラスで受けたいという学習への積極的な声も出た。
USEN&U-NEXT GROUPの新卒採用はグループ全体で職種別に募集をしている。当初、ITエンジニア職やクリエイティブ職の新入社員は専門知識を実際の業務のなかで学んでいたが、業務で使う知識が中心の研修になるという課題があった。グループ全体としてITやクリエイティブ技術の底上げを計るため、専門職種の新入社員研修もU-NEXT HOLDINGSで実施し、研修後に事業会社へ配属することにした。その成果や今後の目標などを人事部人事企画Unitに伺った。
研修実施の経緯
配属先での育成に知識の偏りという課題あり
研修会社を活用して基礎を抜けなく学び土台を築く
― 新入社員研修でどのような課題を感じていたのでしょうか。
もともと新入社員研修は、ITエンジニア職もクリエイティブ職も一般的な新入社員向け研修のみを行っていました。エンジニアやデザイナーとしての専門知識やスキルは、グループ各社へ配属後に各個人が現場で業務を通して身につけていくという流れでした。しかしこの育成方法だと、スキルやプログラミング言語の知識が配属先の会社や部署で使うもの中心になり、身につけている知識が人ごとに異なるという課題がありました。
― どのような研修をご希望されていたのでしょうか。
課題を解消するため、配属する前にグループ全体でIT知識の基礎を幅広く学べる研修を行い、新入社員たちのスキルを底上げすることにしました。カリキュラムはITエンジニア職とデザイナー職とに分け、それぞれの専門に合わせた基礎知識やスキルを学び、どこに配属されても自信を持って現場に入れる研修を希望しました。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
研修で生まれた課題はともに考え解決する
協力して良い研修にしようとする姿勢に信頼感
― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいている理由をお聞かせください。
エンジニアやデザイナーの基礎力をつけることをテーマに、研修を職種ごとにTech Base Camp、Designer's Base Campと2つのカリキュラムに分けて行いました。しかし研修終了後に新入社員へ感想を聞いたところ、もっと難しい方が良いという感想もあればついていくのが大変という感想もあり、大勢の経験者と未経験者に同じ目標の研修をする難しさを感じました。課題をインターネット・アカデミーへ伝えると、基礎を学ぶというテーマは同じながら、初心者はゼロから、経験者は学び直しと内容に差をつけた案をいただきました。翌年はTech Base Campを経験に合わせて2クラスに分けて研修。受講した新入社員たちからは好評でした。
― 研修を依頼してから変わったことを教えてください。
研修は実施していただくだけでなく講師の方の専門的な視点から、各新入社員のエンジニアやデザイナーとしての長所や不得意な部分に関する所見をいただいています。この情報は配属先を決める際にも参考になり、今まで以上に育成を意識した配属ができていると実感しています。研修を超えて新入社員たちの成長を見ていただき、インターネット・アカデミーには協力関係や信頼性を感じています。
また、エンジニア系社員の同期同士の絆も深まっています。以前はすぐ配属先に入っていたので話す機会も少なかったです。しかし今は研修で一緒に学習して、時にはチームで課題に取り組んだりすることで、強い同期意識が形成されています。さらにエンジニア系の新入社員たちと私たちホールディングスの人事部との交流も頻繁になり、彼らのことを良く知ることができます。私たち自身のスキルアップにもつながっています。
研修の成果と今後
研修を受けた社員が対話型生成AI「Buddy」の開発に参加
将来は経営目線を持つエンジニアやデザイナーに
―研修の感想をお聞かせください。
基礎コースを受けていた新入社員から「Aクラス(上級コース)に挑戦したい」と声が上がりました。クラスを分けることで学習のモチベーションが上がり、自己研鑽に繋がっていると感じています。Aクラスを受講した社員からも「今まで全体を学ぶ機会が無かったので、ベーシックな部分を一通り学べて勉強になった」という感想がありました。自分たちのスキルレベルに合った研修で基礎力をつけることができるので、新入社員たちは配属後、不安も少なく現場へ馴染んでいけているようです。
―受講者に対する将来への期待について教えてください。
当社はAzure OpenAI Serviceを利用して社内用の対話型生成AI「Buddy(バディ)」を開発しました。この開発にはインターネット・アカデミーの研修を受けた若手社員が関わっています。
新入社員たちは期待通りに成長しています。将来は専門的なスキルアップだけに留まるのではなく、経営まで目線も持っていけるような人材へと成長して欲しいです。自らプロジェクトを開発して会社の売り上げに貢献し、グループの中で会社の経営を担っていく気概で業務に取り組んでいただきたいです。
*商標について
Microsoft、Azureは、米国Microsoft Corporationおよびその他の国における登録商標または商標です。その他記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
受講生のコメントの一部
- チーム開発において、自分の得意な分野で貢献できる実感がありました。チームメンバーとの協力が良い結果を生み出せました。
- 講習やChatGPTの助けを通じて、課題を解決し、徐々に成長を実感できました。環境構築やエラー解決のスキルが向上しました。
- 初心者にもわかりやすい解説で、コーディングの基本をしっかり理解できました。復習も進めることでさらにスキルアップできそうです。
- コーディングの目的や意義が理解できて、モチベーションが高まりました。自分の成長を実感できる部分が多く、やる気が湧きました。
※一部抜粋
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